グリーンセンスセラさんの競馬日記

野球界にそして競馬界にもやってきた。 DMM「7億」JRA参戦 こりゃ、ていへんだ。!! 冠名は何かな!?

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DMM.comが「7億円投資」でJRAに参戦! IT業界の超大物が新設する「DMMドリームクラブ」1口馬主の常識を覆す画期的システムの「狙い」とは─Gambling Journal ギャンブルジャーナル/ 2017年7月11日 15時31分 http://biz-journal.jp/gj/2017/07/post_3819.html

10、11日の2日間に渡って5年連続過去最高を更新する総額173億2700万円を売り上げ、大盛況に終わったセレクトセール2017。
 2日目に上場されたイルーシヴウェーヴの2017が「アドマイヤ」の近藤利一氏によって史上2番目となる5億8000万円で落札されたことも驚きだったが、今年1番の衝撃は何といってもIT業界の大手企業『DMM.com』が競馬界の参入を正式に表明したことだろう。
 セレクトセール初日のことだった。この日の目玉の一頭、2016年にドバイターフ(G1)を制したリアルスティールの全妹が上場。実績と資金力を兼ね備えた大物馬主たちによる激しいセリを勝ち抜き、最終的にこの日の牝馬最高額となる1億6000万円で落札したのが『DMM.com』だった。
 この事実は大手メディア等を通じて瞬く間に世間に浸透したが、この新規参入馬主が本領を発揮したのは、当歳馬が上場されることでさらに激しさを増す2日目だった。
『DMM.com』はさらに2012、14年の年度代表馬ジェンティルドンナの全妹を3億7000万、昨年の年度代表馬キタサンブラックの全弟を1億4500万円でそれぞれ落札。突然の参戦ながら、わずか2日間で合計「約7億円」のお買い物と圧倒的な存在感を見せつけた。
 同社取締役の野本巧氏によると『DMM.com』は、近日中にクラブ法人組織を立ち上げ「DMMドリームクラブ」という1口馬主クラブを設立するという。メディア等を通じて正式に発表されたのがセレクトセール当日ということもあり、この"電撃参戦"は競馬界に大きな衝撃を与えることとなった。

●次のページ▶▶▶ 実は昨年のセレクトセールでデニムアンドルビーの全弟を1億9000万円で落札

「実は昨年のセレクトセールでデニムアンドルビーの全弟が1億9000万円で落札されていますが、落札者の『ドリームファームって誰だ?』と一時話題になりました。かなり高額の落札だったので注目を浴びましたが、その後も結局、落札者が表に話が出ることはありませんでした。
 ただ聞いたところによると、これもどうやらDMMさんの名義のようです。つまり、今回の『DMMドリームクラブ』は我々が想像している以上に、かなり早い段階から計画されていたということですね」(競馬記者)
 今やビデオ・オン・デマンドにオンラインゲームや電子書籍、ネット通販だけに留まらず、太陽光発電事業、英会話サービス、3Dプリントサービス、家事代行サービスなど次々と新たな事業を展開。積極的で斬新な姿勢で注目を浴びる『DMM.com』だが、今回の「DMMドリームクラブ」も、これまでの1口馬主クラブの常識を覆すような画期的なシステムとなっている。
 まず最も目を引くのが、募集口数が「1万口」という点だ。
 これは従来の1口馬主クラブの募集口数が50口程度、多くても500口程度という事実を鑑みると一瞬目を疑ってしまう数字だ。つまり、最大1万人で1頭の馬を共有する壮大なスケールの1口馬主クラブということになる。
 その狙いに関し、野本巧氏は「DMMドリームクラブ」のサービスのテーマは「投資やギャンブルではなくて感動体験の共有」と話す。
 つまり、馬主の醍醐味である"莫大なリターン"を手放すかわりに、1万分の1という「低リスク」を突き詰めた上で、馬主だけが実感できる愛馬の成功体験を味わえる権利を共有するということだ。

●次のページ▶▶▶ セレクトセールで競り落とした3頭の「血統」や「落札価格」から見えるもの

それは従来の1口馬主の「醍醐味」をより極端に追求したスタイルといえるだろう。
 そこから見える『DMM.com』の狙いは「馬主というステータスの一般化」ではないだろうか。「DMMドリームクラブ」の展開を鑑みるに、1万口という膨大な口数を始め、馬主に対する垣根を取り払い、とにかく気軽になることを徹底しているようにみえる。
 それは今回のセレクトセールで競り落とした3頭の「血統」や「落札価格」からも如実に感じられた。
『DMM.com』が落札したのはリアルスティールの全妹と、ジェンティルドンナの全妹、そしてキタサンブラックの全弟の3頭。つまり述べるまでもなく、走る走らないの前に「話題先行型」の馬であるといえる。いずれも、そのネームバリューだけでお客を呼べる存在だ。また、実際に1口馬主が所有した際の優越感や話題性も、極めて大きな馬を選択をしたといえるだろう。
 また、その落札価格だが、リアルスティールの全妹とジェンティルドンナの全妹は、その日の牝馬最高額となった。引退後種牡馬になれない牝馬は、基本的に牡馬よりも価格評価が低い。つまり高額な牝馬を購入するというのは、それだけで牡馬よりもリスクが高いといえるが『DMM.com』はあえて、そこに踏み込んだというわけだ。
 ただ、これも偏に募集口数が1万口だからこそ背負えるリスクだろう。仮に数十口の募集なら落札価格の影響も大きなものになるが、1万口ならばその影響も極めて小さなものとなるからだ。
 また、これまで身分照会や資料請求など、なにかと面倒な手続きの多かった従来の1口馬主クラブとはことなり、すべてオンラインで手続きが可能という点も多くの人々に受け入れられそうだ。
 さらに注目すべき大きな点は、基本的にランニングコストが掛からないという点だ。

●次のページ▶▶▶ 預託料などを含めて一括で前払い!?

従来の1口馬主クラブで競走馬を所有した場合、最初に1口の料金が発生し、所有してからも厩舎の預託料や遠征費など、何かと費用が発生。1口馬主に興味はあるものの、そこに不安を感じて踏み切れなかった人も数多くいる。
 だが「DMMドリームクラブ」では、預託料などを含めて一括で前払いという制度が採用されている。つまり最初に1口あたりの料金さえ支払えば、今後費用が掛からない安心感を買うことができ、あとは気楽に愛馬を応援し続けるだけで良くなるということだ。
 では、そのランニングコストはどこから生まれているのかというと、実は1口馬主が負担している。
 例えば、1億6000万円で落札されたリアルスティールの全妹は、1口の価格が3~4万円になることがすでに発表されている。だが、仮に3万円だとすると全1万口で募集総額は3億円になる。つまり、そこから生まれる差額約1億4000万円が本馬のランニングコストに充てられるというわけだ。
 無論、これも従来の1口馬主クラブにはなかった発想であり、さらに野本氏は「募集馬が早期引退したときに、余った金額を返却することも含めて考えています」とも発言。これは1口馬主にとって、ありがたい制度だ。
 さらに「DMMドリームクラブ」は1口馬主会員に対し、スマホアプリ「DMMバヌーシー」を配信するという。公開された開発画面は、まるで競馬ゲーム『ダービースタリオン』を彷彿とさせるような画像だった。これも若者を中心に多くの人々に受け入れられそうだ。

●次のページ ▶▶▶

「DMMはすでに他でも競走馬を入手しているらしく、まずは2歳馬4頭、1歳馬5頭の募集でスタートするようです。画期的なシステムや話題性も含めて、成功する可能性はかなり高いといえるでしょう。
ですが1万口なのでリスクが少ない分、当然ながらリターンも限られます。また、馬名決定権や、愛馬が勝利した際の口取り式への参加権なども入手困難を極めることが予想されます。
ただ、そういったことに不満を覚える人は、従来の1口馬主クラブに参加すれば良いわけで、同じ1口馬主でも今後そういった棲み分けが進んでいきそうな気はします」(同)
 いずれにせよ、IT界の大手企業が競馬界に参戦したことは、競馬にとって大きな追い風となることは間違いない。すでに国内外に旋風を巻き起こしている『DMM.com』だが、今後競馬界にどのような影響を与えるのか。
 今後も「DMMドリームクラブ」の動向に注目していきたい。


DMM.comが「7億円投資」でJRAに参戦! IT業界の超大物が新設する「DMMドリームクラブ」1口馬主の常識を覆す画期的システムの「狙い」とは。

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