グリーンセンスセラさんの競馬日記

朝日杯フューチュリティステークス・サトノアレスが快勝! それでも怪物 ミスエルテは4着!!

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四位洋文騎手が「絶好調コンビ」にあやかり復活のG1制覇!朝日杯フューチュリティS(G1)はディープインパクト産駒のサトノアレスが快勝!━ Gambling Journal ギャンブルジャーナル/2016年12月19日 08時00分00秒
http://biz-journal.jp/gj/2016/12/post_2114.html

四位洋文騎手(Cake6より)

「本当によかった......」

 声が震えているように聞こえたのは、この日最低気温4度と冷え込んだ寒さからだろうか、それとも単にレース後で息が上がっているだけからだろうか。

 実は今年、一時は"引退説"までささやかれていた四位洋文騎手が2010年高松宮記念(キンシャサノキセキ)以来のG1制覇。6年ぶりとなる久々の美酒に酔いしれた。

 18日に阪神競馬場で行なわれた第68回朝日杯フューチュリティS(G1)。今年は牝馬のミスエルテが1番人気となる異例の年となった。2番人気にはリーディングトップをひた走るC.ルメール騎手のダンビュライト、3番人気には昨年の覇者リオンディーズとの共通点も多いクリアザトラックが続いた。

 近走で逃げている馬が多く、いつも以上に注目された主導権争いだったが、松山弘平騎手騎乗のボンセルヴィーソが有無を言わせぬロケットスタート。あっという間にハナを確保し、外からトラストがじわじわと2番手に浮上。同じく好スタートを決めたレヴァンテライオンも好位に取り付いた。

 それらを見るような形でクリアザトラックとダンビュライトが絶好位を確保、ミスエルテもその直後に付けている。サトノアレスは中団後ろの位置取りだった。

 全体的に縦長になりながらも、最初の600mは35.6秒。ボンセルヴィーソが有無を言わせぬスタートを切ったためか、戦前の予想を裏切り阪神へのコース替わり以降、34.7秒、34.9秒で流れた過去2年よりもずっと遅い立ち上がり。1000mの通過も60.6秒と、そのスローペースは最後の直線入り口まで続いた。

最後の直線に入っても隊列は変わらない。先頭に逃げたボンセルヴィーソ、2番手にトラスト、3番手にクリアザトラック。ダンビュライトは早くも手応えが怪しくなって後退する替わりに、馬群を縫ってミスエルテが先頭集団の直後に進出している。

 トラストとクリアザトラックが懸命に追いすがるが、先頭のボンセルヴィーソが止まらない。ミスエルテの手応えも突き抜けるといった感じはなく、このままかと思った瞬間、外から矢のように伸びてきたのがディープインパクト産駒のサトノアレスだった。

 別次元の手応えで一瞬の内にボンセルヴィーソを交わして、先頭に躍り出たサトノアレス。最後にさらに外からモンドキャンノが猛追したが、サトノアレスが半馬身しのぎ切ったところがゴールだった。

「直線はすごく良い脚で伸びてくれた。藤沢先生が先週(阪神JF)を勝って、里見オーナーも秋に大きなところを勝っている、その勢いにあやからせてもらった感じですね」

 勝利騎手インタビューで四位騎手がそう話した通り、藤沢和雄調教師は先週の阪神ジュベナイルFに続き、これで2歳G1完全制覇。史上初の記録となった。里見治オーナーも菊花賞で初のG1制覇を成し遂げてから、先週の香港ヴァーズに今週の朝日杯FSとその勢いが止まらない。

 終わってみれば、そこに2頭だけの出走だった最強種牡馬ディープインパクトが加わった、勝つに相応しいだけの勢いがあるコンビによる完勝劇だった。

 2着にはメンバー最速の上がりで猛追を見せたモンドキャンノ。前走の京王杯2歳S(G2)では後の阪神JF3着馬のレーヌミノルを下しての快勝だったが、キンシャサノキセキ×サクラバクシンオーという組み合わせが嫌われ7番人気の低評価だった。

 3着にも12番人気と人気薄のボンセルヴィーソが逃げ粘ったが、こちらも前走はデイリー杯2歳S(G2)をタイム差なしの2着に逃げ粘っていた馬。終わってみれば、重賞実績を素直に信頼すべき決着となったようだ。

「しまいのキレが良い馬で、来年は大きいところを狙える馬だと思います」

 四位騎手が"覇権"を狙えるだけの牡馬に乗るのは、2008年の日本ダービー馬ディープスカイ以来だろうか。来年のクラシックで、NHKマイルCとの変則二冠を達成したあの時のような大暴れを期待したい。

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