グリーンセンスセラさんの競馬日記

『史上最強世代』上位独占

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『史上最強世代』のスプリンターが北海道シリーズで上位独占!「最強クラス」はクラシック路線だけではない━Gambling Journal ギャンブルジャーナル/2016.08.29
http://biz-journal.jp/gj/2016/08/post_1157.html

 夏競馬も終盤を迎え、いよいよ秋のG1シーズンの足音が聞こえてきた今日この頃。古馬とのレースを重ねるたびに『史上最強世代』と称される今年の3歳勢の層の厚さが浮き彫りになっている。

 当初はマカヒキ、サトノダイヤモンド、ディーマジェスティ、エアスピネル、リオンディーズの『BIG5』が牽引するクラシックディスタンスだけが特出して優秀との見方もあったが、サマースプリントシリーズが幕を開け、スプリンターの層の厚さにも注目せざるを得ない状況となってきた。

 特に函館スプリントS(G3)とキーンランドC(G3)の北海道シリーズでは、上位を3歳馬が独占。共にワン・ツーゴールを決め、キーンランドCに至っては掲示板を4頭が占めた。

「キーンランドCを勝ったブランボヌールが函館2歳S(G3)、2着のシュウジが小倉2歳S(G3)の勝ち馬であるところが、この世代の恐ろしいところです。例年、函館2歳Sや小倉2歳Sは、G1では能力が足りない早熟馬の救済のようなレース。例えば一昨年だと小倉2歳Sを勝ったオーミアリスは現在1000万下で掲示板にも載れていません」(競馬記者)

 確かにブランボヌールやシュウジの走りを見た限り、単なる早熟馬でないことは明らか。そして、4着で函館スプリントSを勝っているソルヴェイグがフィリーズレビュー(G2)の勝ち馬で、5着のナックビーナスが葵S(OP)の勝ち馬。そういった各ステークスウイナーがしっかりと結果を出す辺りが、この世代の層の厚さを物語っている。
 無論、まだビッグアーサーやミッキーアイルといった超一流どころとは対戦がないため、世代交代を掲げるのは早計だ。しかし、仮に3歳でスプリンターズS(G1)を勝つようなことがあれば、『史上最強世代』に大きな勲章が付くことは間違いない。

 過去10年で、3歳馬ながらスプリンターズSを制したのは2007年のアストンマーチャンのみ。ウオッカ、ダイワスカーレットという史上最強クラスの名牝が牽引した、牝馬だけが極めてハイレベルな世代だった。

次のページ▶▶▶ 過去、3歳でのスプリント王は

 さらに過去20年まで遡るとスペシャルウィーク、エルコンドルパサー、グラスワンダー、セイウンスカイらが牽引した1998年『前・史上最強世代』の名スプリンター・マイネルラヴ。そして、その前年には日本史上最強マイラーのタイキシャトルの名が連なる。

 これだけを見ても近代競馬において3歳でスプリント王に輝くことが如何に価値の高いことかうかがい知れる。ただ、これまでの戦いを見ても『史上最強世代』のスプリンターには、それを実現できるだけの可能性を大いに感じる。

 それだけではない。距離を伸ばしてマイル路線に目をやっても、その層の厚さは絶大だ。

 NHKマイルC(G1)で3着だったレインボーラインの札幌記念(G2)の走りを見れば、レベルの高さが容易に想像できる。2000mとはいえ、あわやモーリスを負かしそうになった内容は、例年なら「レインボーラインがNHKマイルCの勝ち馬」と述べても違和感がないほどの実力を感じさせた。

 このレインボーラインの"上"にロードクエストとメジャーエンブレムがいるという事実が、『史上最強世代』のマイラーの層の厚さを如実に物語っている。

「モーリスが中距離に挑戦している今、仮にリオンディーズやエアスピネルといった実力馬が、その矛先をマイル路線変えただけでも戦線は一変します。いとも簡単に勢力図を塗り替えてしまうことさえ、想像に難しくはありません」(同)

 とはいえ、3歳馬と古馬陣との戦いはまだ始まったばかり。果たして、『史上最強世代』がその名の通り、競馬界の勢力図を一気に飲み込むのか。それとも各カテゴリーの"王"が意地を見せて、その権威を守り抜くのか......。

 まずはビッグアーサーやミッキーアイルとシュウジ、フランボヌール、ソルヴェイグらの激突が予想される10月2日のスプリンターズS(G1)を心待ちにしたい。

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