ビター ティーさんの競馬日記

悩む秋華賞。デアリングタクトのお相手は? 共に三冠を狙うコントレイルとの違い

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 春のクラシック戦線の主役となり、共に無敗で二冠馬となったデアリングタクトとコントレイル。最後の一冠を争う秋華賞・菊花賞でも、文句なしの主役として本命の印を打つことに躊躇もなければ、懸念もないのですが、相手本線選びに悩んでしまいます。

 コントレイルの場合、休養明けに1戦を挟んで、神戸新聞杯でも圧勝しています。本番を迎える万全の体勢であることが窺えます。
 一方、デアリングタクトは、オークスからの直行で、レースでの実戦感覚の変化や身体の成長具合、運動面の向上が認められるか、はっきりと確かめられないというのも事実で、コントレイルとの比較でいうと、必ずしも万全であると言い切れない面もあります。

 臨戦過程とは別の観点で、この2頭を比較してみましょう。

 まず、コントレイルはホープフルSも2歳時に制していますから、すでにG1を3勝して、世代の頂点となるレースを完全制覇しての三冠挑戦になることを忘れてはなりません。

 その強さの裏付けとして、2戦目の東京スポーツ2歳ステークスG3をレコード勝ちしています。単なる早熟なお馬さんではなく、幼い頃から強かったことを物語っていますね。


 デアリングタクトは・・・といいますと、大事に大事にされてきたのでしょうか、2戦目は3歳になってからのエルフィンS(L)で、グレードレースでもレコード勝ちでもありません。ですから、G1は2勝で三冠挑戦になります。

 つぎに、これまで2着馬につけた着差は、コントレイルの6戦合計14馬身1/2(平均2.4馬身)に対して、デアリングタクトは4戦合計7馬身1/2(平均1.9馬身)。コントレイルの方が余裕を持った勝ち方になっています。

 それを更に裏付けるデータを紹介すると

   コントレイル   0→0→1→4→3→0  で合計8


   デアリングタクト 2→3→19→16      で合計30 

 いったい、この数字は何だと思いますか。実はレース中に騎手が打った鞭の打数です。コントレイルはG1以外ではノーステッキ勝ちの楽々勝であることを示しています。G1に限っては、サリオスやヴェルトライゼンデが相手でも、馬なりで押し上げ、わずか3.4発で抜け出す横綱相撲的な走りで二冠を達成していました。

 位置取りや展開によっても違うでしょうが、デアリングタクトの場合G1では、それぞれ10数発鞭を連打して、必死に勝ちをもぎ取った感のあるレースぶりで二冠を奪取したように思えます。その前の2レースでも鞭を入れていましたので、強いことは強いのですが、楽勝とまでは言えないかと・・・。

 お断り:鞭の打数はJRAホームページのレース映像(PRAY)または全周パトロールビデオで数えました。画面が揺れたり、画質が不鮮明な事もあったりするので正確に数えられなかった可能性がありますが、ご了承ください。



 そして、予想を難しくさせる3つ目の違いが、牡馬と牝馬における勢力の違いです。コントレイルのライバルと言えば、間違いなくサリオスでした。ナンバー2がはっきりしているだけでなく、おそらくナンバー3もヴェルトライゼンデで良いのではないかと考えます。その次の有力馬もすぐに順番をつけて何頭か挙げられる・・・これが3歳牡馬の勢力図の概要だと思います。予想の考え方も比較的自信を持って組み立てられると思います。

 では、牝馬はどうか。自信を持ってナンバー2に挙げられる強力なライバルが見つかりません。クラシック出走組からは、リアアメリアやミヤマザクラそしてウインマリリン・ウインマイティー。秋華賞トライアルからは、マルタ-ズディオサにムジカ・デゼルetc・・・と序列を付けられません。


 結論として、コントレイルは三冠候補の主役中の主役。連続して1番人気であることもその証で、更にサリオスが別路線に行ってしまったこともあり予想も立てやすい。1着になることは、ほぼ間違いないと考えて最終結論を出すことができるでしょう。

 デアリングタクトは、準主役から主役に躍り出たヒロインで、本命の印を打つことは躊躇しませんが、コントレイルほど信頼を置けるかと言えば、若干の不安を感じざるを得ません。
 ですから、これまで2番人気→3番人気→2番人気で迎えた桜花賞を優勝してから、オークスでようやく1番人気に支持されて、主役として優勝を果たしたことになります。

 さて、本命はデアリングタクトで決定すが、その対抗1番手をどの馬に選択するか・・・???難しいですね。悩みますね。

 穴馬として決めかけていた候補は、月曜日まではいたのですが、JRAホームページを見て、あれっ!?いなくなっている!

 賞金不足で抽選に外れることを恐れて、最終登録を回避したのでしょうか?
 デアリングタクトと同じ無敗の上がり馬レイパパレとの無敗対決を楽しみにしていたのに・・・残念。この馬が2着に退けたオーマイダーリンがローズステークスで3着になったことも、この馬を狙ってみようとした大きな理由だったのですが。

 それでは、繰り上がりでオーマイダーリンを対抗○に抜擢してみようかと悩んでいます。シンザン記念で4番人気4着になった実績もあることだし・・・

 でもそれなら、シンザン記念で優勝したサンクテュエールも上位に評価しなければならないですねぇ。騎手がルメールで桜花賞6着、オークス13着の大敗ですか。微妙だなぁ・・・しかし、アルテミスSではリアアメリアの2着なら・・・騎手がルメールで出走してくれさえすれば、買い目に入れたい。
 早熟な馬ではないとルメールが判断して選択したのでしょうから、消せないかな・・・ということで


 デアリングタクトから、オーマイダーリンとサンクテュエールも対抗に入れて予想してみたいと思います。

 明日の出走馬決定の発表が楽しみだなぁ。


  (お詫び)

 すみません <(_ _)>見落としておりました。レイパパレも最終登録していました。JRAホームページの特別登録の2ページ目(21頭目)にありました。1ページ目だけ見て、早とちりしてしまいました。

 よかったーぁ! \(^_^)/これで無敗馬の対決が見られます。対抗の1番手はレイパパレに訂正させていただきます。。


 

この日記へのコメント

ビター ティー|2020年10月14日 19:53 ナイス! (0)

レイパパレの最終登録を見落としておりました。
申し訳ありません。日記の最後に訂正文を追加させていただきました。

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