亀丸少年さんの競馬日記

「月の満ち欠け」がしっくりきたので、引き続き、佐藤正午の「身の上話」を読んでいます、良いですね、やっぱり小説は。

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で、ネットで見つけた直木賞受賞後の佐藤正午へのインタビュー記事(朝日新聞デジタル 8/4配信)の中で、こんな言葉が印象に残りましたので、以下にご紹介を。

「小説家が本当に小説家でいるのは、姿を見せず沈黙したまま世間から忘れられて、一人机に向かっている時です。自分に書く意欲があって、おまけに書かせてもらえる場所があるなら、つらいことは何もありません。怖いのは、自分の中に書く意欲がなくなることだけです。

 受賞作『月の満ち欠け』は約20年ぶりの書き下ろし。そんな昔のことも思い出しながら、1年半かけて書きました。

 賞に選ばれたのはありがたいことですが、小説家にとって頼りになるのは自分の中の書く意欲だけ。それは賞を取ろうが取るまいが、関係ありません。現にそうやって、売れない作家を三十数年続けてきたんですから、これくらい言っても許してもらえるのではないでしょうか。」

僕にとっては、直木賞受賞がきっかけで、その作品に出逢ったというパターンとなった作家ですが、未読だからこそこれからその小説の味を堪能できるという楽しみが!

このインタビューの内容を読んで、「賞に選ばれたのはありがたいことですが、小説家にとって頼りになるのは自分の中の書く意欲だけ。それは賞を取ろうが取るまいが、関係ありません。」と言い切れる部分が、僕には共感が。

小説に限らず、やっぱり「意欲」ですよね、大事なのは。

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