藤沢雄二さんの競馬日記

それぞれの11月1日…

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日曜日の毎日王冠はエイシンヒカリが逃げ切ったわけだが、17年前の10月11日も毎日王冠で武豊が逃げ切っている。言わずと知れたサイレンススズカである。

あれから17年目の秋が時を刻んでいる。11月1日の天皇賞に向けて。

17年前の11月1日に、魔物が棲むと言われた府中の2000m、大欅の向こうで天に召された稀代の快速馬に想いを馳せる競馬人は多いだろう。
“命日”に行われる天皇賞で、あの時に果たせなかった武豊の逃走劇を完遂させたい、そう思う人は少なくはないはずだ。

だがしかし、サイレンススズカとエイシンヒカリでは結構とキャラが違う。
1998年の毎日王冠でサイレンススズカは1000mを57.7秒でぶっ飛ばして、上がり3ハロンは35.1秒の1.44.9でフィニッシュ。肉を斬らせて骨を断つタイプの逃げである。
なお余談だが、先程、この毎日王冠のラップタイムを調べていて57.7がミドルペースで判定されていたのには驚いた。一体、どんなペースで行ったらハイペースの分類になっていたのであろう?

一方のエイシンヒカリは1000mを59.9秒で通過して、上がり3ハロンを34.0秒でまとめての1.45.6。道中で典ちゃんが番手に収まっているのを見てもわかるようにスローに落として上がりの競馬に持ち込んでの完勝である。
外ラチまでフッ飛んで行きながら逃げ切った去年のアイルランドTのヤンチャぶりはすっかり影を潜め、教科書通りの逃げ切りで今や優等生の感もある。

サイレンススズカの姿を重ねるなら“昔のエイシンヒカリ”を出してほしいところだが、果たしてどうなることやら。

というわけで『11月1日の天皇賞』といえば1998年を思い浮かべる人が多いと思うのだが、自分にとってはそこから6年前の1992年の天皇賞が忘れられない。
○レッツゴーターキンー◎ムービースターで馬連万馬券をジャストミートさせた時である。
この時は春の安田記念の帰りに、その安田記念で3着だったムービースターを「秋の天皇賞では◎を打つ」と宣言して以来、ことあるごとに「天皇賞はムービースター!」と言い続けて、その結果、万馬券を本線で当てたことで周りの誰もが認めてくれた思い出深い一戦なのである。

で、今年は何となくその時に近い気がするのよね。
鳴尾記念の時点で
「うわっ、ラブリーデイ、今年の天皇賞勝ってまうやん!」
と思っていたんですよ。
で、宝塚記念で一足早く馬連万馬券を◎ー▲と本線で仕留めて、先日の京都大賞典もラブリーデイは快勝して楯取りへ一直線。

まあ23年前のムービースターは2着でしたけど、それ以上のスピードで状況が整いつつあるので、ラブリーデイの戴冠はおそらく現実のモノになるでしょう。

でもラブリーデイが勝ったら上位人気であろうから配当はムービースターの比ではない。

………!

なるほど、この流れだとラブリーデイが勝ってWIN5を俺が当てるってことなんだな。
つまり、その日は“WIN4”でOKということなんだ。

京都大賞典の後で池江調教師は「強い馬をロックオンして」と言っていたようだけど、自分もその考えに異論はない。うっかり坂上までかわいがっちゃうと逃げ切られかねないので、坂下で一気に交わすのがベターだろう。うん、イメージの共有はできているハズだ。

京都大賞典を受けて多くの人が
「ラブリーデイ、強くなったな~」
と感じた人は多いだろうけど、いやもう既に強いんですって。
この秋のラブリーデイは年度代表馬になれるかなれないかの戦いなのだから。

京都大賞典を勝ってラブリーデイは今年だけで重賞5勝。
1984年のグレード制導入後、年間重賞5勝以上を記録したのは

1984 シンボリルドルフ 6
カツラギエース 5
1986 メジロラモーヌ 6
1987 マックスビューティ 5
1988 オグリキャップ 7
タマモクロス 5
1994 ナリタブライアン 6
ヒシアマゾン 6
1998 サイレンススズカ 5
1999 スペシャルウィーク 5
2000 テイエムオペラオー 8
2005 ディープインパクト 5
2006 ディープインパクト 5
2011 オルフェーヴル 6
2012 ジェンティルドンナ 6
ゴールドシップ 5

と、いささか安っぽい言葉になってしまうが“レジェンド”達ばかり。
安く見積もっても『最優秀4歳以上牡馬』の座は当確であろう。
ただ、年度代表馬を…となると秋にもう一つGⅠは欲しい。その最大のチャンスこそ他でもない天皇賞である。

繰り返すが自分にとっても思い出深い11月1日。
あの日の喜びを再現できるなら、きっとWIN5が当たるハズ。
なので、渡月橋S→紅葉S→福島民友C→カシオペアS→天皇賞と続くWIN5に向けて、いい準備をして臨みたいところです。

この日記へのコメント

藤沢雄二 藤沢雄二|2015年10月15日 12:16 ナイス! (2)

>RINAさん
あの時はトウカイテイオーが天皇賞は休み明けになるのが、5月の時点でわかっていたので、シンボリルドルフが勝てなかった秋の天皇賞を…と思っていたところにムービースターを見て閃いたんです。

クラレントは揉まれない枠を引いてナンボですから
狙い打ちするにはちょっと厳しいかもしれません(^^;
田辺に手が戻るのはプラスですけどね。

Rina Rina|2015年10月15日 10:27 ナイス! (4)

おもしろいですね~(^ヮ^)

わたしは春からずっと安田記念3着クラレントに秋天で本命打つと決めています。

なのでラブリーデイじゃなくて万馬券の流れはこっちなのです。笑

藤沢雄二 藤沢雄二|2015年10月15日 10:08 ナイス! (3)

>まねきねこのひげさん
2007年以降の贔屓にしている馬というのはPOG絡みなのですがw
まさかルーラーシップ以上になるとは思いませんでした。

エイシンヒカリの方が人気になるような気がするのですけど
ラブリーデイから見た場合、追い詰めた感はありますよ。

正攻法よりも奇策の方がエイシンヒカリにはチャンスがありそうですね。

まねきねこのひげ まねきねこのひげ|2015年10月15日 8:15 ナイス! (4)

おはようございます!

ラブリーデイは本当に強いですね!

エイシンヒカリが勝てる僅かな可能性に
かけるためには大逃げしかないような
気がします!

優等生の走りは面白くないので、大逃げ
を見てみたいです!

藤沢雄二 藤沢雄二|2015年10月15日 7:13 ナイス! (6)

>ドンゴンさん
おはようございます(^^)

良くも悪くも、エイシンヒカリは武豊が手の内に入れた感がありますからね。
スローじゃマズイのは感じているでしょうから
1000mを59.0±0.1ぐらいのペースに持ち込む気はするんですけど
それでも大逃げにはならんでしょうね。

ドンゴン ドンゴン|2015年10月15日 1:55 ナイス! (5)

出来ることならエイシンヒカリには大逃げを打って欲しいのですが(^^;

今時、無いでしょうね(^^)

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