グリーンセンスセラさんの競馬日記

【重賞展望】札幌記念(G2)

 公開

119


【重賞展望】「雷神」を背にモーリスが札幌記念(G2)へ出陣!世界のマイル王が2000mで見せる走りは可能性の「限界」か、更なる「進化」か─Gambling Journal ギャンブルジャーナル/2016.08.15
http://biz-journal.jp/gj/2016/08/post_1073.html

 いよいよ、日本の......いや、世界のマイル王が新たなる可能性を求めて"未知の領域"へ踏み出す。

 21日(日)に開催される札幌記念(G2)にマイルG1・4勝を誇るモーリスが出陣。2000m以上を走るのは3歳春以来であることからも大きな注目が集まっている。

 モーリスの出走表明が早かったこともあって、メンバーは残念ながら「一強」という状況になってしまった。したがって、今年の札幌記念の最大の焦点は、マイル王が距離を伸ばしても"王"でいられるか否かといったところだろう。

 前走の安田記念(G1)で7連勝が止まったことが、王者の可能性を広げることに繋がるのかもしれない。マイル王のモーリス(牡5歳、美浦・堀厩舎)が今、新しい扉を開こうとしている。

「すごい勢いでした。体がしっかりしてきて、いい雰囲気で落ち着きもある。ここまで順調にきている。ここは試金石なので、しっかり結果を出していきたい」

 1週前追い切りを終えた陣営がそうコメントしているように、この札幌記念は後々の進路を決定する"試金石"の一戦になる。結果次第では、天皇賞・秋(G1)で古馬王道を歩む強豪馬たちと激突する可能性もあり、まさに秋を見据えた重要な戦いになりそうだ。

 しかし、だからこそ逆に無様な競馬をするつもりはない。適性を計るためには、"力"を発揮できる状態でなければ意味がないからだ。

無論、陣営に抜かりはない。先週も併せ馬を3馬身置き去りにしたように、ここまで入念な乗り込みが重ねられている。時計が地味なのは堀厩舎従来のスタイルなので、あまり気にする必要もないだろう。

 そして、何よりも心強いのが香港No.1騎手の「雷神」ことJ.モレイラを鞍上に迎えることだ。昨年のワールドオールスタージョッキーズを優勝するなど、その実力も然ることながら、モーリスとの相性も今年のチャンピオンズマイル(港G1)優勝で証明済み。アジアを代表する王者同士がタッグを組み、万全の態勢でその力を見せつけるか。

 だが、如何なるレースでも競馬である以上「絶対」はない。モーリスがいると知って、札幌記念に出走してきた陣営は、当然ながらただ無抵抗でモーリスの"実験"に付き合うつもりはないはずだ。

次のページ▶▶▶ 「元」女王ヌーヴォレコルトの可能性

 昨年末、モーリスが香港マイル(G1)を勝った同日に香港C(G1)で2着していたヌーヴォレコルト(牝5歳、栗東・斎藤厩舎)には、これまでトップクラスで戦ってきた意地がある。

 一昨年のオークス馬ヌーヴォレコルトも昨年の中山記念(G2)以来、勝ち星に恵まれていないが、昨年のオールカマー(G2)では後にジャパンC(G1)を勝つショウナンパンドラに、エリザベス女王杯(G1)では今年の宝塚記念(G1)を勝ったマリアライトに、そして先述した香港Cでは今年世界1位の評価を受けたエイシンヒカリにそれぞれ敗れただけであり、決して力が衰えたわけではないはずだ。

 今年の大阪杯(G2)も調教のやり過ぎ、クイーンエリザベス2世C(港G1)も雨と敗因は明らか。まだ見限るのは早計で、もしも大本命モーリスが2000mに戸惑うようなら"女王の復活"があってもおかしくはない。鞍上は予定されていた武豊騎手が騎乗停止になったため、吉田隼人騎手が務める。

 他にも重賞3勝のヤマカツエース、実力派のヒットザターゲット、3歳馬のレインボーラインなどまずまずのメンバーが集まったが、やはり中心のモーリスは揺るがない。その一挙手一投足に注目が集まることは間違いないだろう。

 果たしてモーリスが2000mで見せる走りは可能性の限界か、それとも更なる進化か。大注目の札幌記念は21日(日)の15時45分に発走予定だ。

この日記へのコメント

コメントはありません。

関連競馬日記

新着競馬日記

人気競馬日記