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世界最高賞金レース・ペガサスワールドC(G1)は本当に開催できるのか? 画期的な新システムの「盲点」 世界最強馬2頭の"賞金独占"でライバルは戦々恐々か━ Gambling Journal ギャンブルジャーナル/2017年01月20日 10時26分00秒
http://biz-journal.jp/gj/2017/01/post_2345.html
日本ではG1シーズンも一休みといったところだが、今、世界中から最も大きな注目を集めているレースといえば、間違いなく米ガルフストリームパーク競馬場で開催される第1回ペガサスワールドカップ(G1、1月28日開催)だ。
従来の世界最高賞金を誇るドバイワールドカップを大きく上回る賞金総額1200万ドル(約13億2000万円)、1着賞金は驚愕の約7億7000万円。まさに絵に描いたような「アメリカンドリーム」といえるだろう。
そんな輝かしい船出が約1週間後に迫ったペガサスWCだが、実はここに来て「本当に開催されるの?」という疑念が囁かれ始めている。
というのも、このペガサスWCはこれまでになかった画期的なシステムによって運営されおり、ここに来てどういった出走馬になるのかも明確になっておらず、周囲の関係者もやや困惑しているというのだ。
その原因はペガサスWCの超高額な賞金資源が、出走1枠につき100万ドル(約1億1000万円)という出走権料(参加費)で賄われていることに尽きる。つまり、ペガサスWCの賞金総額1200万ドルは出走する「12枠」の各陣営が、出走権料100万ドル(100万ドル×12枠=1200万ドル)を出し合って築かれているということだ。
無論、この斬新なシステムを創設発表当初から不安視する声はあった。
何故なら、参加者皆で金を出し合い、「勝者」がそれを受け取るというシステムは、つまるところ勝てる見込みがなければ大損するルールだからだ。従来のレースであれば、例え勝てる見込みがなくとも、最低限の費用を除いて大きなマイナスにはならない。だが、参加費が1億円掛かるこのペガサスWCの場合、勝ち目の薄い勝負は極めてリスキーな立場を強いられる。
そして、実際に"それ"は起ころうとしているのかもしれない。
昨年5月に発売された12枠の出走権は「1枠」約1億円にもかかわらず、わずか4日で完売した。その理由は、ルール上で出走権の転売が許されていることが大きい。つまりは有力な投資家などが予め出走権を抑えておき、今年の1月までに有力馬を所有する陣営に売りつけることができるからだ。
だが、その購入者の中に当時の世界最強馬カリフォルニアクロームを所有する馬主グループがいたことは、そんな目論見を持った出資者を震え上がらせたことだろう。つまり、最も参加する可能性があった"大本命"に出走権を転売することができなくなったからだ。
こうなってはペガサスWCが開催されるまでに、カリフォルニアクロームを倒し得る「新星」の出現を祈る他ない。そんな願いが通じたのか、昨年8月のトラヴァーズS(G1)で13馬身半という歴史的大差をつけた"超大物"が出現した。
それこそが昨年11月のダート世界最強馬決定戦・ブリーダーズカップクラシック(G1)で見事カリフォルニアクロームを倒し、世界No.1の座についたアロゲートである。
無論、このアロゲートにペガサスWC出走の話が持ち込まれたことは想像に難しくないだろう。アロゲート陣営も当時はこの世界最大のビッグレース参加に前向きな姿勢を見せ、世界中の競馬ファンがカリフォルニアクロームとのリベンジマッチに沸いた。
だが、ここに来て暗雲が立ち込めている。
ペガサスWCを引退レースとし、リベンジを果たしたいカリフォルニアクロームはすでに昨年12月のレースを楽勝。順調なステップを踏んでいる一方、新王者アロゲートが1月初旬に予定していたステップレースを回避したのだ。
幸いなことに怪我などではなく、馬場悪化による出走取消だったようだが、どうやらその後も馬場コンディションが原因で順調な追い切りを消化できていないようだ。海外競馬に精通した競馬評論家の合田直弘氏によれば、陣営から「回避もやむなし」という声が聞かれた時期もあったらしい。
いずれにせよ、もしもアロゲートが出走しないとなるとペガサスWCでカリフォルニアクロームを倒すのは、もはや至難の業といえる。
カリフォルニアクロームがアロゲート以外に負けたのは、2015年のドバイワールドカップ(2着)まで遡る。負かしたプリンスビショップはすでに引退しており、アロゲートに半馬身差の2着に敗れたBCクラシックでさえ、3着以下には10馬身以上の差をつけているのだ。
昨年12月の前哨戦も流すような競馬で12馬身差をつけてレコード勝ちしており、まさに他のライバルからすれば「絶望的」といえる状況だろう。
そのような状況だけに、第1回のペガサスWCを巡る状況は混沌としたものになっている。
日本で開催事情に屈指の情報網を持つ公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナルをもってしても、昨年12月20日の時点で「どの馬が出走するのか見当がつかない」と語り、先述した超大物2頭によるマッチレースになる可能性もあるとしている。
出走権12枠がすでに完売し総賞金が確保されている以上、ペガサスWCそのものが中止になる可能性は、ほぼないといえるだろう。
考えられるケースとしてはアロゲートが回避し、カリフォルニアクロームの「1強」状態になった場合だが、1着は無理でも2着さえ確保できれば参加費1億円を差し引いてもプラスになるだけに、"不戦敗"だけはしたくない出走馬はかえって集まるはずだ。
逆に、混迷を極めるのがカリフォルニアクロームとアロゲートの「2強」状態になった場合だ。実はペガサスWCの3着賞金は100万ドル、つまりは参加費がそのまま返ってくるだけである。
無論、馬券売上や放映権料、スポンサー収入などの純利益を参加者で山分けするため、多少のバックは期待できるそうだ。だが、他のライバル陣営もまさか一度突っ込んだ参加費の1億円を取り返すために、"3着狙い"でG1級の強豪馬が出走させるような事態は避けたいところだろう。
冒頭でも触れたように1月28日の発走まで約1週間となったペガサスWC。果たして、記念すべき第1回には、どういったメンバーが顔を揃えるのか。もしかしたら前例のドバイワールドカップのような高額賞金を目玉とした、世界最強馬決定戦とはならない可能性もある。
いずれにせよ、良くも悪くもペガサスWCは全世界の注目を集めることになりそうだ。
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