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この新刊の<内容紹介>を以下に。
2010年、雑誌の対談で初めて出会った二人は急速に仲良くなり、やがて親友と呼べる関係になった。出会ったときはすでに40半ばを過ぎ、二人とも超のつく有名人。でも、そんなことは一切関係なく、ただ気のあう男同士として酒を酌み交わし、家族ぐるみで食事を重ねた。こんな関係がずっと続けばいいーー。お互い口に出さずともそう思っていた矢先、友・平尾誠二に癌が宣告される。山中伸弥は医師として治療法や病院探しに奔走。体調は一進一退を繰り返すが、どんなときも平尾は「先生を信じると決めたんや」と語る。そして、永遠の別れ。山中は「助けてあげられなくてごめんなさい」と涙を流した。
大人の男たちの間に生まれた、知られざる友情の物語。
この本の中で、山中伸弥氏が「技術革新での倫理観」について、こんな言葉を。
「人間の倫理観は一朝一夕にできあがるものではなく、子どもの頃から成長の中で、いろんなものを見ながら、感じながら、育っていくもの。そういうものが実はとても大事で、それに基づいてルールを作っていくべき」
平尾誠二氏に深い縁のあった神戸製鋼所に関する残念なニュースを連日知るにつけ、この言葉がグサッと刺さらないとね、関係者の皆さんには。
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