熱い男が帰ってくる。昨年の香港C(ウインブライト2着)後、休養していた松岡正海騎手(37)=美・フリー=が6日から実戦に復帰する。
「フルスロットルでいける準備はしていますけど、30代後半の休み明けでこれまでとは違うし、(競馬に)乗って筋肉がなじんでいくのでは」
昨年2月の落馬で骨折した左大腿骨を今年に入ってから計3回手術。一時は重篤な血栓を生じるなど生命の危機に見舞われたが、強い意思でカムバックを果たした。
復帰週は東京で6鞍騎乗。7日6R(新馬戦、芝1400メートル)のサンブルッキングズは調教騎乗を再開した先月22日から手綱を取り、「弱さはあるけど、ここを乗り越えれば。スピードにはいいものがあるので期待しています」と力が入る。
馬と調教から向き合って、育てていくスタイルは職人さながら。その最高傑作が香港GI2勝のウインブライトだった。「またブライトのように深く愛せる馬と出合えたら」。血の通った愛馬と再び大舞台を沸かせる日は、そう遠くない。(漆山貴禎)
●松岡の今週の騎乗馬 <土曜・東京>7Rリキサンハート B8RネオヴィットーリアC12Rカフェプリンス B <日曜・東京>4Rジュングローリー B6RサンブルッキングズB7RスマートコマンダーC※A=単争い、B=連候補、C=微妙、評価は担当記者。