グリーンセンスセラさんの競馬日記

【川崎記念 サウンドトゥルー】

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【川崎記念(G1)サウンドトゥルー】年末の東京大賞典で約4年ぶりに見せた積極策。最優秀ダートホースが脇役から「主役」へモデルチェンジ━ Gambling Journal ギャンブルジャーナル /2017年01月31日 7時00分00秒 http://biz-journal.jp/gj/2017/01/post_2447.html

 昨年末の東京大賞典(G1)、前走チャンピンオンズC(G1)で見事な勝利を上げ、後に最優秀ダートホースにも選出されることになるサウンドトゥルー(セン7歳、美浦・高木登厩舎)は、またも敗れた。

 着順は3着。39戦で9勝を誇り、2着も8回している馬だが、それ以上に「3着」が多い。その数なんと13回。つまり3レースに一度は3着になる計算だ。

 そこそこには強い。だが、負ける馬にはあっさりと負ける。それが良くも悪くもサウンドトゥルーであり、実際に昨年の東京大賞典でもチャンピンオンズCで負かしたはずのアウォーディーに借りを返され、アポロケンタッキーの激走にあっさりとやられた。

 だが、この東京大賞典は結果的には同じ3着でも、いつもと「中身」が違った。

 これまでのサウンドトゥルーは、同じ敗れるにしても「最後の直線で、いい脚を使ったが届かない」といったパターンが大半だった。だが、東京大賞典では、いつになく積極的な競馬を展開したのだ。

 もともとスタートからある程度出して行かないと、ポジションが取れない馬ではある。だが、この日の大野拓弥騎手はスタートからいつも以上に相棒を促している。大外枠からのスタートだったため、仮に後ろから競馬をするつもりなら前に馬を置き辛い分、もっと慎重にスタートしたはずだが、しっかりと加速して好位の5番手に取り付いている。

 サウンドトゥルーが1コーナーを5番手以内で飛び込んでいったのは、2012年の10月に未勝利戦で初勝利を上げて以来。つまり、それだけ異例の走りだったということである。

 2013年の4月に後方からの競馬で2勝目を上げて以来、とにかく「追い込み」の競馬に徹してきたサウンドトゥルー。それが「差し」に変わった転機となったのが、2015年10月の日本テレビ盃(G2)で重賞初勝利を飾った時だ。以降、直線が短く先行有利の地方競馬を主戦場に戦うこととなってからは、必然的に道中のポジションが上がった。

 それ以降、着順こそ安定したものの、その分勝てなくなった。無論、相手が強いという側面もあるが、何よりも前に行った分、末脚のキレが落ちて前の馬を捕らえることができなくなったことが原因だ。

 結局、2015年10月の受賞初制覇以来、サウンドトゥルーが地方で上げた勝利は同年の東京大賞典(G1)のみ。昨年はチャンピンオンズC(G1)を勝ったものの、地方競馬は6戦してかしわ記念(G1)の5着以外、すべて馬券圏内となったが1勝もできなかった。

 だからこそ前走の東京大賞典の"異例"の走りは、大野騎手がそんな現状を打破しようと試みたのかもしれない。

 実際に大野騎手はレース後「展開は遅くなりそうだったので、先行しました。自分から動く形でもスムーズに崩れずに走ってくれました。もう少し時計が出る馬場なら良かったと思いますが、力を付けています」とコメントし、やはり自らの意志で先行したことを認めている。

 結果的にそれでも前を捕らえることができなかったが、アポロケンタッキーには1馬身1/2の差をつけられたものの、アウォーディーとはわずかクビ差。同じタイプで何かとライバルに挙げられていたノンコノユメには4馬身差をつけている。

"いつも通りの"3着に敗れはしたものの大野騎手からすれば、これからも地方競馬で戦っていく上で先行競馬に目途が立った「収穫のある敗戦」だったのではないだろうか。

 昨年の川崎記念は中団から早めに進出する競馬を試みたが、ホッコータルマエを捕らえ切ることができなかった。今年はホッコータルマエこそもういないが、逃げ馬には活きの良いケイティブレイブがエントリーしている。

 それ以降、着順こそ安定したものの、その分勝てなくなった。無論、相手が強いという側面もあるが、何よりも前に行った分、末脚のキレが落ちて前の馬を捕らえることができなくなったことが原因だ。

 結局、2015年10月の受賞初制覇以来、サウンドトゥルーが地方で上げた勝利は同年の東京大賞典(G1)のみ。昨年はチャンピンオンズC(G1)を勝ったものの、地方競馬は6戦してかしわ記念(G1)の5着以外、すべて馬券圏内となったが1勝もできなかった。

 だからこそ前走の東京大賞典の"異例"の走りは、大野騎手がそんな現状を打破しようと試みたのかもしれない。

 実際に大野騎手はレース後「展開は遅くなりそうだったので、先行しました。自分から動く形でもスムーズに崩れずに走ってくれました。もう少し時計が出る馬場なら良かったと思いますが、力を付けています」とコメントし、やはり自らの意志で先行したことを認めている。

 結果的にそれでも前を捕らえることができなかったが、アポロケンタッキーには1馬身1/2の差をつけられたものの、アウォーディーとはわずかクビ差。同じタイプで何かとライバルに挙げられていたノンコノユメには4馬身差をつけている。

"いつも通りの"3着に敗れはしたものの大野騎手からすれば、これからも地方競馬で戦っていく上で先行競馬に目途が立った「収穫のある敗戦」だったのではないだろうか。

 昨年の川崎記念は中団から早めに進出する競馬を試みたが、ホッコータルマエを捕らえ切ることができなかった。今年はホッコータルマエこそもういないが、逃げ馬には活きの良いケイティブレイブがエントリーしている。

チャンピンオンズCを制し、昨年の最優秀ダートホースに選ばれたサウンドトゥルー。これまでは堅実な走りが身上だったが「王者」となった以上、いつまでも「脇役」ではいられない。それは30日に東京都内のホテルで行なわれたJRA賞の授賞式で「今年の目標は、どのレースも勝ちたい」と話した山田弘オーナーも同じ気持ちのはずだ。

 前走の積極策を糧に脇役から「主役」へ、サウンドトゥルーの2017年が始まる。

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