サンダーガルチさんの競馬日記

アイビスサマーダッシュを競馬番組的観点からアプローチ

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日曜日の函館と中京の重賞は大荒れ。馬連13万だとか、
8万なんて馬券は、馬柱を見てそれぞれの実力比較を
するとか、調教タイムを見るなどといった通りいっぺ
んのやり方ではとても獲れるものではない。

手がかりらしきものを求めるのなら、前日の函館2歳
Sが7枠のゾロ目だったことぐらいだ。

函館記念をその7枠から入る手はある。しかし、ドゥ
オーモまで手が回るかといったら、まあ無理だな。そ
して、中京記念は再び7枠のゾロ目。いくら出目を気
にする人でもここまでは予測不可能だろう。

ただ、ローカル開催で重賞が重なる場合、前の重賞の
出目には要注意という教訓は得た。

さて、25日からは新潟と札幌の2場開催となり、日曜
日は、新潟千直のアイビスサマーダッシュである。

このレースを競馬番組論者としてアプローチしてみたい。

このレースは別定戦なので別定規定を書いておく。

日本馬:3 歳53、4 歳以上56キログラム,牝馬2キロ
グラム減,収得賞金3千万円超過馬は超過額2千万円毎
1キログラム増。

外国馬:3 歳 53 4 歳以上56 キログラム,牝馬2キロ
グラム減,GⅠ競走1着馬5キログラム増,GⅡ競走1
着馬3キログラム増、GⅢ競走1着馬1キログラム増
(ただし2歳時の成績を除く)。

まず外国馬だが、GⅠを勝ったような外国の古馬は、なん
と61キロも背負わされるのである。これはまあ、外国馬さ
んは参加しないでということ。はっきり言って「排除」で
ある。国際化して20年近く経っているのに案外こうした形
で外国馬の参戦を締め出しているのだ。

では、日本馬の別定規定だが、昨年の出走馬を見ると、資
格賞金3千万円以上で、さらに2千万円以上の資格賞金、
つまり、5千万円以上の資格賞金を得ていて、1キロ増量
を受けた馬は3頭いた。

ラブカンプー、ダイメイプリンセス、ラインスピリットで
ある。この3頭はスプリンターズSでも掲示板に載るほど
のバリバリのオープン馬である。

ラブカンプーとダイメイプリンセスの2頭は千直では不利
とされる1枠に仲良く入れられた。

ラインスピリット(牡4)は勝ったライオンボスと同じ6
枠に入った。

勝ったライオンボスの資格賞金は3千万円までも足りない
2千7百万円。前走でようやくオープン特別を勝ったばか
りで重賞初挑戦だから無理もない。

しかし、2着のカッパツハッチ(牝4)に至っては資格賞
金1500万円である。

1キロ増量を受けた3頭だが、ダイメイプリンセスは何と
か5着。ラインスピリットは10着。ラブカンプーは18着ト
ンコロ負けである。

バリバリのオープン馬たちが不利な枠に入れられ惨敗、1、
2着は、資格賞金で下から数えても早い方の4歳2頭で決
まったこの結末はどういうことなのか。

つまり、強い馬には勝たれては困ります。このレースは若
くてこれから重賞を盛り上げる馬たちのレースですという
ことだ。

JRAとしては、秋の短距離重賞戦線に出走する馬を確保
するためのレースと考えているのだろう。もっとも、昨年
の勝ち馬ライオンボスはその後休養してしまい、秋の短距
離重賞戦線は欠席となり、JRAの思惑通りとはならなか
ったが。

去年の例に倣うなら今年もやはり4歳馬、それも資格賞金
3千万円未満を狙うのが得策だろう。

資格賞金3千万円未満の4歳馬は3頭。クールティアラ、
ナランフレグ、ペイシャドリームである。5歳馬だが、ジ
ョーカナチャンも可能性はあるかもしれない。

これらはいずれも千直での好走歴があり、重賞初挑戦が
GⅢである。この4頭に勝機がある。

今年は去年の勝ち馬ライオンボスも2着馬のカッパツハッ
チも出走する。この辺の取捨が難しい。

20回という区切りの開催だけに前年の1、2着をそのまま
再現する可能性もある。3歳馬がいないだけに要注意だ。

枠順から昨年の好走馬たちが内枠に入れられたら、黙って
消しが正解となるのではないだろうか。

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