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2016年 東海S、AJCC
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●東海ステークス
フェブラリーSの前哨戦となる東海S。昨年は、前年のフェブラリーSとJBCクラシックを制したコパノリッキーが、ホッコータルマエとの対戦を避けてここに出走してきましたが、本来は、前年のG1馬がここへ出走してくるのは稀です。その理由として、後の川崎記念のほうがやや賞金が高いこと、ここへ出走すると斤量が課せられることなどが挙げられます。よって、例年、G3の平安SやみやこSと大差のないメンバー構成で、G2としては小粒なメンバーになるのが常。G3で上位の実績かそれに準ずるPP指数があれば、ここでも通用するでしょう。
●AJCC
昨年1000m通過タイムが63秒0で、逃げたクリールカイザーと2番手を追走したミトラのワン、ツー決着だったように、超スロー~スローペースが顕著のレースです。特に近年は馬場高速化に伴い、スローペース化が著しく、一昨年も1000m通過が61秒1のスロー。近年は特に中団よりも前で立ち回った馬が上位入線が目立ちます。これには1コーナーの下り坂で動いて行きたくないという騎手心理のトレンドも影響しているのでしょう。
しかし、一昨年はこの傾向を覆して、前崩れの展開になったこともありました。ややスピードが足りないけれど、逃げなければ持ち味が生きないネコパンチが1コーナーの下り坂から動き、大逃げの形をとったために、前がバタバタになったのです。さて、今年はというと大外枠のスズカデヴィアスが大逃げ宣言。このスズカデヴィアスが1コーナーの下り坂で動くか動かないかで、上位入線馬がガラリと入れ替わるでしょう。
スズカデヴィアスが1コーナーで動かなければ、スローペースの前有利の流れ、動けば前がぶっ潰れて後方一気が決まる可能性もあります。これには先行馬のルールーシュあたりが、スズカデヴィアスを突くか突かないかなども大きく関わってきますが、どのみち平均ペースは考えづらく、前か後ろの極端競馬になりそうです。
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