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佐賀競馬場の名物レース・佐賀記念で、JRA所属馬ロンドンタウンが重賞初制覇。競馬界のご意見番「アンカツ」こと安藤勝己氏が今後の活躍を予言?━ Gambling Journal ギャンブルジャーナル 2017年02月08日 08時00分00秒
今年で第44回を数える佐賀記念(Jpn3・ダ2000m)が、7日の午後4時40分に佐賀競馬場にて開催された。
今年は、昨年の覇者でストロングサウザー、エルムS優勝経験を持つリッカルドなど、JRA所属馬が4頭出走。この他、昨年末の名古屋競馬場で行われ、アムールブリエが有終の美を飾った名古屋グランプリ(Jpn2)で、JRAの強豪相手に互角以上のレースを披露した名古屋の雄・カツゲキキトキトも参戦し注目を集めていた。
向こう正面左手奥に設置されたゲートが開くと、先手を取ったのは内枠からダッシュよく飛び出したリッカルド。普段は逃げの手に出ることのない同馬だが、今回は積極的にハナを主張する馬がおらず、押し出される形で先頭に立った。
ハナの奪い合いは起こらなかったが、代わりに激しくなったのは番手のポジションをめぐる戦い。ほぼ同じようなスタートを切った6枠の2頭、ロンドンタウンとカツゲキキトキトが、リッカルドの斜め後ろで猛烈な鍔迫り合いを起こした。どちらもハナにまでは行きたくなかったようで、最終的には内のロンドンタウンがポジション争いを制し、カツゲキキトキトが3番手の外に収まる形で隊列が確定した。
道中はこれといった動きもなく、ゆったりとした流れでレースは進み、そのまま2周目の向こう正面へ。隊列は依然としてほとんど変わらず、リッカルド→ロンドンタウン→カツゲキキトキトの順。3番手の内にタムロミラクルがつけ、連覇を狙うストロングサウザーは少し離れた中団で第3コーナーを回った。
勝負どころでまず苦しくなったのはリッカルド。番手のロンドンタウンが早めに競りかけ、直線を迎える前に脚色が怪しくなる。代わって先頭に立ったロンドンタウンは、楽な手応えでスパートすると、あっという間に後続を突き放した。インを追走していたタムロミラクルがそれに続き、外のカツゲキキトキトは一杯の手応え。後方からストロングサウザーが脚を伸ばすものの、すでに大勢は決していた。
結果、1着ロンドンタウン、2着タムロミラクル、3着ストロングサウザーで確定。1→2→3番人気の堅い決着で幕を閉じた。
ロンドンタウンの手綱を握った川田騎手は、レース後にお立ち台に上がり、「初めての地方交流重賞でしたが、小回りコースもこなしてくれて、よく頑張ってくれたと思います。(中略)直線を向いた時は正直いい手応えだったので、このまま押し切れるなと思いました」と、愛馬の活躍をねぎらった。
JRAの元トップジョッキーで、現在は競馬評論家として活躍している安藤勝己氏は、当レースについてtwitter上で以下のような発言を残している。
「ロンドンタウン。カツゲキキトキトとの位置取り争いを制したのが勝因。馬体は垢抜けてて、それでいてまだ緩さもあった。これから重賞の常連になってく馬やね。カツゲキは好ダッシュのまま行ってれば分からなかったで勿体ない。馬とケンカして下げたからな。スタート思えばタムロミラクルも頑張っとる」
最後は2着以下を4馬身突き放す圧勝で重賞制覇を飾ったロンドンタウン。川崎記念とフェブラリーSの間にある開催時期の関係上、メンバーが集まりづらい交流重賞だが、過去にはホッコータルマエやスマートファルコンなど、ダートの一時代を築いた歴史的名馬が、後の飛躍につなげた舞台でもある。安藤勝己氏の言葉から推察するに、今後ダート路線を盛り上げる有望な存在のはず。期待して見守っていきたい。
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