藤沢雄二さんの競馬日記

アガラスは重賞で惜しい2着…~POG第25節~

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先週のPOG戦線は3頭が出走。
アガラスが重賞で好走したものの、7週連続の勝利とはなりませんでした。


【出走結果】
・11月17日 福島3R
△キアレッツァ 10着 1.11.0・良(1着馬とのタイム差+0.6)
単勝オッズ 22.6倍(7番人気)
【採点:4.5】
《ラップタイム》12.4-10.6-11.1-11.8-12.3-12.2

福島の牝馬限定の未勝利戦に出走したキアレッツァは10着という結果に終わりました。

《丸山元気騎手》
馬は全然悪くないですが、ゲートを出なかったですし、流れに乗れませんでした。
まだ体力がないのかなという感じも受けました。


ゲートが著しく悪かったわけではないけど二の脚がつかずに後方から。
2ハロンを過ぎたところで漸く後方馬群に取りついて内を狙うも前が空く気配もなく、ただワンターンのコースを走ってきただけのレースになりました。
ただ、一応は上がり最速だったので、決して箸にも棒にもかからないってことはないと思います。初戦からの3走を見た印象では、次は菜七子を配して芝ダートを問わずに中京の1400が合いそうな感じがしました。このコースなら二の脚がイマイチでも追い込みが間に合いそうだし、それができそうな騎手でもあるし。

で、二の脚がつかなかった点を鞍上も調教師も体力不足とコメントしていたから、実際問題そうかなのかもしれないけど、納得いかないのは競馬場から天栄に直行した点。
そりゃあ今の外厩は施設もしっかりしているだろうけど、外厩は外厩でやれることに限度がありませんか?って話で、外厩で乗り込みが必要といってもせいぜい15-15程度の負荷をかけるのが精一杯でしょ。課題が体力強化であるならば実戦並みの稽古が必要だと思うのよね。
ゲートの点についてもそうで、外厩でゲート練習はできても「ゲートから追う」ことはトレセンじゃないとできないと思うのよね。頭のいい馬ならば“練習通り”にゲート練習同様に流し気味のスタートになるでしょうから。
だから競馬場から外厩に直行というのは裏を返せば予定の行動といえるわけで、ある意味、職務放棄だと思うのさ。
これがオープン馬ならいざ知らず、悠長なことを言っている暇はない未勝利馬だから腹が立つんですよ。出資者ならずとも転厩希望と思うわけで。

そこでふと考えた。
秋から冬にかけて地方競馬には中央競馬での3歳未勝利馬が多く移籍してくるわけですけど、中には「年内に2勝して中央復帰」を考えている馬もいるわけです。要はそのための受け皿となる地方競馬の厩舎があるわけですけど、中央の調教師でこんな感じで燻っている未勝利馬を再生させることを専門にやる人がいてもいいんじゃないかと。
簡単に言えば「1000万下までの勝ち方は知っているけどオープンの勝ち方は知らん」ぐらいに割り切って、1000万下を突破したらリーディング上位厩舎に移籍させることに特化した調教師がいたら面白いのではないかと。もちろん勝って勝って回転をよくしなければいけませんから、自身もリーディング争いどころか首位独走ぐらいの成績を残すような腕利きさんでってことになりますけど。


・11月17日 福島4R
☆マイディアライフ 5着 1.49.6・良(1着馬とのタイム差+0.4)
単勝オッズ 2.6倍(1番人気)
【採点:4.5】
《ラップタイム》12.4-11.2-12.0-13.1-12.8-12.3-12.2-11.6-11.6

福島に矛先を向けたマイディアライフでしたが5着でした。

《津村明秀騎手》
自ら上がって行こうと思ったのですが、スピードに乗っていけませんでした。
最後はジリジリきているんですが、もう少し広いコースの方がいいみたいですね。


鞍上はそれなりに考えて乗ってくれたようですけど、結果がついてこなかったのでどうしても物足りなく感じてしまいます。着順も落としちゃっているし。
まあ中2週続きで下降線っぽい感じはしていたので、それを考えると貧乏くじを引いた鞍上には気の毒に感じるところはありますけど、福島ぐらいのメンツならなんとかしてほしかったと思う面はあるわけで。
これはキアレッツァにも言えることなんだけど、福島で差しに構えるのであれば捲り気味に外を勢いつけて乗った方がいいんじゃないかと。下手に距離損を嫌って内に拘ると意外と加速がつかない感じがします。

レース後は放牧に出ましたが、次はミルコに乗ってもらって京都の2200とか合いそうな気がします。


・11月17日 東京11R 東京スポーツ杯2歳S
☆アガラス 2着 1.46.6・良(1着馬とのタイム差+0.0)
単勝オッズ 34.8倍(7番人気)
【採点:7.0】
《ラップタイム》12.7-11.5-12.0-12.3-11.9-11.6-11.6-11.4-11.6

東京スポーツ杯2歳Sに参戦したアガラスは大接戦の末、2着に健闘しました。

《ウィリアム・ビュイック騎手》
ゲートが遅くて前を塞がれてしまいましたし、直線で加速していって、伸びかけた時にも行き場をなくす場面がありました。
今日は2回不利を受けました。
現時点では口向きが繊細なところがありますが、高い能力を持っている馬です。


あそこまでいったら勝ちたかった。
なにしろ馬単は頭固定だったから痛恨の裏だったし、新馬勝ち直後の馬は全て無印だったから3連複は3着抜けだし……。

ボクの馬券の話はさておき、上位4頭が同タイムでハナ差+アタマ差+ハナ差という大接戦の中で上がり最速をマークしての2着は上々の結果。
これまでの2戦とは違って道中は控える形になって再三の細かい不利があった中での2着だけに収穫も大きかっただけに勝ちたかったですね。
それでも2歳世代の中での上位クラスの1頭であることはアピールできたわけで、これからが楽しみになりました。スプリングSぐらいは勝てそうな気がしますw

ところで、今の7歳馬の世代からダービーの翌週、すなわち安田記念の週から新馬戦が始まるようになって、今年の2歳世代で6年目を迎えました。
その3回東京開催で新馬勝ちしたサンデーレーシングの馬は5頭いるのですが、その5頭を列記すると
2015年:メジャーエンブレム
2016年:アエロリット
2017年:ステルヴィオ
2018年:グランアレグリア、アガラス

先輩の3頭は見事にマイルのGⅠウイナーです。これを見ると、単なる早熟馬ではなくGⅠ級の馬が勝ち上がっていると言えそうです。
ということはアガラスも、安く見積もっても重賞級と言えるのではないでしょうか?
もちろん3回東京でデビューしたサンデーレーシングの馬全てが新馬勝ちをしたわけではありません。ただ、今のところ予後不良になった2頭以外は、3歳世代までの3回東京デビューのサンデーレーシング組は全てPOG期間内に勝ち上がっているので、POG的には「3回東京デビュー組のサンデーレーシングの馬を片っ端から狙う」という作戦はアリでしょう。高確率で当たりを引く条件まではここでは書きませんし、キャロットやシルク及びノーザンファーム生産の馬全体については調べていないのでその辺は各自で…ということでお願いします。


※第25節終了時
11-13-8-19/51
《指名馬の騎手成績》
クリストフ・ルメール:3-2-0-1
福永祐一:2-1-1-1
戸崎圭太:1-3-1-4
田辺裕信:1-2-0-0
内田博幸:1-1-1-0
北村友一:1-0-0-3
荻野極:1-0-0-1
川田将雅:1-0-0-0
北村宏司:0-1-2-2
ジョアン・モレイラ:0-1-0-1
クリスチャン・デムーロ:0-1-0-1
ウィリアム・ビュイック:0-1-0-0
横山典弘:0-0-1-1
岩田康誠:0-0-1-0
酒井学:0-0-1-0
ブレントン・アヴドゥラ:0-0-0-1
和田竜二:0-0-0-1
丸山元気:0-0-0-1
津村明秀:0-0-0-1


《人気度数》
1番人気:7-3-2-2
2番人気:2-4-0-6
3番人気:1-4-3-4
4番人気:0-1-2-2
5番人気:0-0-1-2
6番人気:0-0-0-1
7番人気:0-1-0-1
8番人気:1-0-0-0


スペシャルワールドでの順位は2つ下げて5位ですけど、僅差でもあるので特に気にすることもないでしょう。
まずはスペシャルワールド残留が最大の目標なので、これくらいの順位をキープできていれば御の字です。優勝争いを意識するのは弥生賞を過ぎたぐらいになってからですね。

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