グリーンセンスセラさんの競馬日記

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鳥取地震後に「クラシック競走」の状況は「春」にも。「日常」である競馬開催が中止になった「2011年の不安」を思い出す━Gambling Journal ギャンブルジャーナル/ 2016年10月23日 9時34分 http://biz-journal.jp/gj/2016/10/post_1599.html

 21日午後2時7分ごろ、鳥取県を中心に強い地震が発生。同県倉吉市と湯梨浜町、北栄町で震度6弱を観測し、県内だけでなく近畿や四国でも震度4を計測するなど、広範囲で強い揺れを観測した。鳥取県各地に避難所が設置され、約3000人が避難しているとみられ、ケガ人もすでに20人以上が確認されている。

 今年4月には熊本県と大分県で相次いで地震が発生しており、100人以上死者を出している。2011年に起きた東日本大震災や熊本、鳥取と大きな地震が数年で頻発している状況を見るにつけ、やはり日本が相当な地震大国であると思わざるを得ない。そして、熊本などノーマークな地方で大地震が起こった事実などを鑑みれば、やはり大半の「地震研究」など無意味なのではと悲嘆に暮れてしまう。

 しかし、それでも、次に訪れる日に希望を持たなければ人は生きてはいけない。震災の際によく言われるテレビやエンターテインメントの「自粛」の是非はよく話題になるが、やはり暗い側面に国家全体がとらわれてはいけないようにも思える。プロ野球日本シリーズも予定通り開催された。これでいいのではないか。

 一方、競馬界では明日、3歳クラシック最終戦である菊花賞(G1)が開催される。今年の3歳牡馬ビッグレースの最終章として大きな注目を集めているが、実は春にも「同じ状況」があった。

 春に開催されたクラシック第一戦・皐月賞は4月17日に開催されたが、熊本地震が起こったのはその3日前だった。意外な場所での災害、被害の大きさから衝撃は大きく、テレビやメディアでも「自粛すべきでは」という議論は多かった。

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 皐月賞は、予定通り開催された。関東圏だけに被害がなかったので当然なのかもしれないが、やはり通常に競馬開催が行われることに安堵した人は多かっただろう。

 11年の東日本大震災の際は、翌日に行われる予定だった中山、阪神、小倉での開催が中止となり、その翌週も関東圏は電力不足による計画停電や交通網、原発事故への不安など、JRAが開催できる状況ではないと判断し、阪神、小倉は再開となったものの中山は中止。あの三冠馬オルフェーヴルが勝利した皐月賞も東京競馬場で行われ、福島競馬場は天井落下などから1年を通して中止となってしまった。致し方ないとはいえ、日本全体に蔓延した不安を如実に表す出来事ではあった。

 そうした過去の例があった中、人によって毎週行われる競馬が「普通に開催されること」の安堵はやはり大きい。今回の鳥取地震は関西も大きく揺れたようだが、通常通り菊花賞が開催される。毎週当然のように行われる競馬が開催されるだけでも「大丈夫」と安心する人がいるのであれば、一部の過剰な自粛はやはり不安を増長させる一端になってしまう可能性を内包しているとも取れる。

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 春の震災の際にも、レース後騎手などが募金を呼びかけ、寄付したと報告する騎手も存在した。できることをやることが大切なのではないか。

 熊本地震直後に開催された皐月賞に出走した競走馬が、菊花賞にも多く出走する。今回も勝つのはディーマジェスティか、それとも。鳥取県のみなさんが一日でも早く日常を取り戻されることを祈りつつ、我々は日常に感謝し競馬を楽しむべきであるように思えた。
(文=編集部)

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