藤沢雄二さんの競馬日記

ドゥラメンテ、種牡馬入りへ

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宝塚記念の2着入線後に下馬して、左前脚を痛めたことが伝えられていたドゥラメンテに『競走能力喪失』の診断が下され、急転直下の種牡馬入りとなった。

ケガの経緯はレース後のほんのちょっとしたことに過ぎなかった印象があるのだが、先日、東京の多摩川Sのゴール手前で競走を中止したヘイジームーンが何事もなかったかのように馬運車に乗るのを見て、当日のJRAの発表でも『左寛跛行』とあったのを見て「大丈夫だったんだ」と思ったその3日後に、ヘイジームーンの競走馬登録が抹消されたので「スパッと繁殖入りという判断にしたんだ」と思っていたら、抹消事由が『死亡』とあったのを見て二度ビックリしたばかりなので、ドゥラメンテとて最初のJRAの発表では『左前肢跛行』だったから案外、予断を許さないのでは?という心の準備はあったのだが、予後不良という最悪の事態にならなかったのは不幸中の幸いというべきなのだろう。

ドゥラメンテが凱旋門賞に挑戦できなかったことを惜しむ声が多くあるけど、個人的には別に『凱旋門賞に挑戦できなかったこと』は残念ではない。ここ数年は凱旋門賞を勝つことが『日本競馬の悲願』みたいな風潮になっているけど、そうじゃないと思うのよね。栄光まであと一歩ということが何回かあって、それが意固地になっているような気がするので、なんとなく豊臣秀吉の朝鮮出兵みたいな感覚に見えるのよ。凱旋門賞云々について言えば、ちょっとした侵略戦争っぽい印象すら受ける。

それはともかく、ドゥラメンテの血統的にはこれからの馬という印象はあったわけで、皐月賞と東京優駿を勝っていながら『未完の大器』感を残してターフを去るのは心残りではある。
でも、底を見せないまま種牡馬入りできることに対しては個人的にはホッとした部分もあるので、4分の3同血のルーラーシップと共に父系を伸ばしていくような産駒を競馬場に送り出してほしいものである。
10年後、20年後に「エアグルーヴのインブリードが…」なんて血統表を見てあれこれ言って楽しみたいものです。問題はその頃に自分が生きているかどうかだなw

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この日記へのコメント

藤沢雄二 藤沢雄二|2016年6月30日 12:15 ナイス! (1)

>サウスさん
遅かれ早かれ種牡馬入りするだけの馬ですから
自分も選択肢として「引退」はあるかな、とは思っていましたけど
もうちょっと現役を見たかったという気もします。

そういう意味では『競走能力喪失』という診断は方便っぽい気がしなくもありませんが
種牡馬入りできるということは良かったと思っています。

種付け料がウン百万の領域になると確かに種牡馬の方がいいですよね。

自身に匹敵するような産駒を送り出してほしいですね。

サウス サウス|2016年6月30日 9:38 ナイス! (3)

仮に競走能力喪失でなくても引退させると思ってました。

皐月賞・ダービーのあの勝ち方、全戦連対、十分なパフォーマンスを見せました。


もちろん、もっともっと箔がついた可能性はありましたが、
とともに脚元のリスクと戦わなければいけなかったのですから。


募集時から脚元の危なっかしい馬でしたし、ダービー後の故障はそれが顕在化したものと思われます。
今回のもアクシデントとはいえ、脚元の弱さを露呈しました。


吉田一族としてはシンジケート価値を高めるより、種牡馬事業として取り返せばいいわけですしw

会員さんの馬だからシンジケート価値を高めるよりは、種付け料で稼いだ方が社台グループとしても
いいでしょうw

500万としても100頭で5億、1年でも早く種牡馬入りすればそれだけ稼げます。

正直、競走馬より稼ぎますから。。


何はともあれ、無事の種牡馬入り! 良かったと思います。

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