グリーンセンスセラさんの競馬日記

「たけゆたか」消滅 弟の調教師転身で・・・

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武幸四郎騎手引退に伴い「たけゆたか」消滅!同姓騎手がいなくなり3月から「武豊」→「武」へ......武豊騎手本人は"どっち派"?━ Gambling Journal ギャンブルジャーナル/2017年02月01日 17時00分00秒 http://biz-journal.jp/gj/2017/02/post_2453.html

 競馬をあまり知らない人でも、競馬といえば「武豊」というフレーズを耳にしたことがある人は多いはずだ。しかし、間もなく競馬といえば「武」になろうとしている。

 昨年12月8日、武豊騎手の実弟となる武幸四郎騎手が2017年度の新規調教師免許試験に合格。これには武豊騎手も自身のコラムで「テンションが上がります」と喜びをあらわにしていたが、この合格により幸四郎騎手は今月2月末で引退することとなる。

 それに伴い、現役で「武」の苗字を持つ騎手は武豊騎手1人となり、必然的に今年の3月からは公式の表記が「武豊」から「武」に戻るというわけだ。

 このちょっとした"事件"にいち早く気付いたファンには、圧倒的に「武豊」支持派が多い。

 武豊騎手の公式表記が「武豊」となったのは、幸四郎騎手がデビューした1997年。つまり20年も前の話であり、今となっては「武」時代を知らない人も多い。そういった人々からしてみれば、武豊騎手はやはり「武豊」なのであり、慣れ親しんだものが変化することに抵抗があるということなのだろう。

 実際に武豊騎手がデビューした1987年の時点では、叔父にあたる武永祥(ながよし)騎手が現役で、永祥騎手が引退する1993年までは「武豊」の表記だった。つまり、武豊騎手が「武」の表記だったのは1993年から、幸四郎騎手がデビューする1997年までの約4年程度しかないのだ。

 一方で「武」時代を知るオールドファンからは「どちらでもいい」という声が多く聞かれた。


 例えば、武豊騎手と同期の蛯名正義騎手も、1998年に蛯名利弘騎手が引退するまでは正式表記が「蛯名正」だった。そこから現在の「蛯名」に変化したが、時間の経過と共にすんなりと受け入れられたという。だが、未だに蛯名騎手のことを「エビマサ」「エビショウ」と呼ぶ人も多い。

 その一方でファン以上にヤキモキしているのが、各競馬メディアだという。

「競馬に関わるマスコミやメディアからすれば、未だ絶大な人気を誇る武豊騎手に触れない日はないといっても過言ではないです。そんな武豊騎手の表記を替えなければならないのは意外に困った問題。

 単純に従来のデータ的な問題もありますが、それ以上に例えば『武豊独占インタビュー』と『武独占インタビュー』では見た目の印象が大きく異なります。やはり『たけ』よりも『たけゆたか』の方が、語呂が良くて響きがいいんでしょうね」(競馬記者)

 一般的には、他の騎手の場合は最初にフルネーム。次回からは名字だけというのが通例だが、武豊騎手の場合は、ほぼフルネームで一貫している場合が多い。

 他にあえて特殊な例を挙げるのなら、昨年デビューした藤田菜七子騎手か。女性騎手という特殊な立場もあるが、「藤田騎手」と表記すると、どうしても2015年に引退した藤田伸二騎手の印象が未だ大きいという意見もある。

 では、この問題に関して武豊騎手本人はどう考えているのか。

『週刊Gallop』(サンケイスポーツ)で企画された元中日ドラゴンズの投手・山本昌氏との対談の中で「心情」が語られている。

 対談の中で山本昌氏は、プロ野球ではすでに本人(本名は山本昌広)を始めイチロー選手など「登録名」が認められている事実を挙げ、競馬界のシンボル武豊騎手も「武豊」のままの方がいいと力説している。

それに対して武豊騎手も「僕は『武豊』ってフルネームの方が好きなんです」とコメント。現在の表記に愛着があるようだ。山本昌氏がJRA(日本中央競馬会)の方に働きかけてみればどうかと提案すると「言ったらやってくれるんでしょうかねぇ」と、まんざらでもない様子だった。

「過去にも藤田伸二騎手が本名の小川ではなく、藤田で登録した例もありますし、要望があればある程度の融通は利くと思いますよ。ルール上の問題がなければ、世間の認知度を考慮しても『武豊』のままになる可能性は高いと思います」(同)

果たして、ファンやメディアが長年慣れ親しんだ「武豊」は守られるのか。何かと"お役所仕事"が問題視されているJRAだが、ここは「空気の読める組織」であることに期待したい。

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