公正競馬となるのかは別にして、雨台風のようなので競馬自体はできるんだろう。
私の知る最も過酷だったと思う競馬開催は90年9月30日の中山中京競馬。
中京はメインレースの時間帯にほぼ台風が直撃していて、
サファイヤS(1700m)は1:45:7でレース上がり38.6もかかり、
どの馬も4角で横に押し流されていた。
中山のクイーンSも勝ち時計は2:07:6でレース上がり38.0、
こちらも直線は強烈な向かい風を受けて馬が浮き上がるように煽られて前に進んでなかった。
どちらも当時3歳牝馬限定重賞で、エリザベス女王杯の出走権がかかってたから開催したのかもしれんが、今ならムチャクチャ叩かれてただろうな・・暴風雨の中で競馬してたもんな・・・
日曜の中京はそんなことないだろうけど、能力とか仕上がりでレース結果云々というのを超越した馬場にはなってるかもしれん。
レイピア 86
助手(栗坂) 52.5-38.3-24.8-12.3 一杯
馬場の真ん中を単走で。多少フラフラする面も見られたが、2歳馬でこれだけシッカリ追われたにしては真っすぐ走れていたほうだと思うし、前進気勢旺盛で重心が低く、追われてからも最後までそれを保てたのに好感が持てる。距離延びてタメが利くのかはともかく、1200mならむしろこの前向きさはプラス。こういう前向きな馬なのでおそらく稽古駆けタイプだろうから中間時計もよく、開幕週で好時計勝ちしたようにスプリント能力は高そうで、あとは道悪がどう転ぶか。気性や動きからは道悪でも頑張りそうだが、気負って走りそうで最後にガス欠の恐れも無くはない。
エイシンワンド 86
幸(栗坂) 53.3-38.6-24.8-12.2 馬なり
C1チカミリオンの内に併せる。前進気勢旺盛で、最後は一杯に追われる年長馬を馬なりのまま突き離して先着。ガンガン行ってたわりに最後までスピードを持続できていた点も評価したい。気が強そうなので道悪もこなせるのではないか。
エイヨーアメジスト 86
見習(栗坂) 51.4-37.6-24.8-12.4 一杯
体重の軽い見習くんが乗っていたこともあろうが、時計は優秀だし動きにもキレがあった。途中まで馬の後ろに入っていたので、チップなんかも顔に飛んできてたんじゃないかなぁと思うが、それを嫌がるようなところも見られなかったのも好感持てる。今年の九州産は上位の数頭は一般馬に交じっても全く侮れないレベルだと思うが、それを改めて実感させる動き。あとは道悪と中京への適性次第。
ジャスパーディビネ 85+
助手(栗坂) 50.2-37.3-24.8-12.4 末一杯
C1キュビドンの真後ろにつけ、残り1Fぐらい外に出して一杯に追われ先着。鞍上のアクションが大きかったこともあって素軽く鋭くという感じでもなかったが、時計は2歳馬としては破格のものだし、先週も同じく50秒台で終いを12秒台にまとめている。稽古はしりゃレースでも走るわけじゃないが、先週が重馬場、今週も良とは言え地面が光って見えるような天候の中でこの時計なら警戒は必要。
アーリントンロウ 85
西村淳(栗坂) 57.1-40.3-25.6-12.4 馬なり
単走でサラッと。ややフワついた走りにも見えたが、上がり重点にしても終いは数字以上に素軽さを思わせた。先週強めに追って好時計をマークしており、3戦目であることも踏まえると調整としては十分だろう。初戦は上がりの速い競馬を差し込んできたし、前走は開幕週とは言え逃げてレコード勝ち。それだけに道悪がやや不安に思える。
エンドレスサマー 85
石橋脩(美坂) 52.8-38.7-25.6-12.6 馬なり
C2サザンステートの内に併せる。直線ではやや相手を外に押しやってるようなところが見えた気もするが、全般に素軽さと柔らかさを感じさせる動きで、気合乗りもジワっとした程よい感じなのもよい。手繰るようなフットワークで道悪でも大丈夫そうに思うが、今週は場合によっては道悪巧拙の次元すら超える馬場になりそうで。
ホウオウブースター 85
助手(美坂) 54.9-39.9-25.7-12.6 馬なり
未勝利ディアフリーゼの外に併せる。先行して相手が来るのを待っての併入なので、若干手応え劣勢に見えたが、こういうパターンで先行した馬にはよくあるケース。動きは素軽く活気もあったので普通の状態で出走できるだろう。反面鋭さというものはあまり感じられなかったのでパンパン馬場よりは渋ったほうが良さそうに思うが、逃げ馬には厳しいコースでもあるので・・
ポートデラメール 85
団野(CW) 82.6-66.4-51.5-36.9-23.3-11.8 末一杯
新馬キタサンハナビラとC1ララバッカナールの内に併せる。外の2頭が先に仕掛けて抜け出してしまってからこの馬が仕掛け、結局追いつけずの遅れだが、この馬自身の走りはキレのあるフットワークで重心も低く安定しており、時計も悪くない。先週も強めに追って水準以上の時計を出しており、調整としてはこれで十分と見る。初戦がかなり緩い流れを差し込んだ瞬発力型だと思うので道悪はどうかと思うが、走りを見る限りは大丈夫そう。
タマモティーカップ 85
長岡(栗坂) 53.1-38.4-24.7-12.3 末一杯
未勝利ミエノソニックと併せる。残り1Fぐらいで並びかけ、馬なりのまま抜け出し先着、手応えでも圧倒したが、抜け出す際に何かを気にしたのか口向きが悪くなったのがちょっと残念。ただそれを除けば終始素軽い走りで活気を感じさせる。中間も仕掛けて(時計を見る限り)いい伸び脚をマークしていて調整過程は良いが、やや重心の高い走りだったので道悪がどうか。
クラスペディア 85
小崎(栗坂) 52.2-38.3-24.5-12.2 一杯
C3テイエムランウェイを追走し内へ。残り1Fぐらいのところで一旦追い越しかけたが、相手が軽く仕掛けられて伸び始めると脚色劣勢になり、最後は馬なりで流す相手に一杯に追っての併入。見た目は良くないが時計としてはまぁまぁだし、馬場の荒れた時間帯に52秒台を出したわりに最後まで踏ん張れていたと思う。動きから道悪は何とも言えないが、気性は向いてそう。未勝利馬で当時勝ったエイシンワンドも出走で分が悪いが、見劣りして圏外という感じでもない。
ベルビースタローン 85
助手(栗坂) 56.9-41.3-26.3-13.0 馬なり
素軽さは感じるが、軽めの内容でもあり時計動きともに平凡。コースで2本水準級の時計を出しており、調整としてはマズマズだろう。調整過程や仕上がりを予想に考慮しないといけない感じではない。
ケイアイマハナ 84
永島(栗坂) 53.3-38.6-25.3-12.7 一杯
C2モズトキキと併せたが、馬体を離してのもので乗っている二人は意識できていただろうが、馬にとっては実質単走追いみたいなもん。馬なりでスイスイ先行する格上に対して、追っても並ぶところまでいかず。追われて徐々に重心が浮いて伸び上がるような走りになりスピードに乗れていない印象が強く、それが馬場だとしても走り方だとしても割り引き材料と考えたい。