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【日本ダービー】データ大作戦(2)血統

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【日本ダービー】データ大作戦(2)血統

 2日目は血統編をお届けする。日本競馬は今や世界でトップクラスのレベルにあり、ダービー馬を探し出すうえで血統の分析は欠かせない。今年もディープインパクト産駒7頭をはじめ、良血馬がそろった。果たして、その中から脱落するのはどの馬か。なお、すでに脱落した4頭の評価については割愛する。

〔1〕父の舞台適性(最大4点減点) 

 連対馬20頭をみると、15頭の父が自身、もしくは産駒がすでに東京2400メートルのGIを制していた。残る5頭のうち、3頭の父(アグネスタキオンステイゴールドハーツクライ)はいずれもサンデーサイレンス直子で芝2000メートル以上のGI馬。例外は02年シンボリクリスエスの父クリスエス、10年1着エイシンフラッシュの父キングズベスト。2頭はともに海外で繋養されている種牡馬なので仕方がない面があるものの、クリスエスは、産駒がダービーを3勝しているブライアンズタイムと同じロベルトの直子。キングズベストも、東京2400メートルのGI馬を3頭輩出しているキングマンボの直子であり、適性は十分だといえた。

 SS産駒のハーツクライはダービーとジャパンCで2着。初年度産駒から昨年のダービー2着馬ウインバリアシオンを出したように、適性を示している。ジャスタウェイの減点は1点のみ。SS系だが、フジキセキ産駒は国内の芝GI勝ちはマイルまで。ブライトラインからは3点減点。

 シンボリクリスエスは自身がダービー2着。東京2400メートルでGII勝ち馬も出しているので、アルフレードは1点減点にとどめる。トリップの父クロフネは自身も産駒も芝GI勝ちはマイルまで。まだ目立つ活躍馬が少ないロージズインメイの産駒コスモオオゾラとともに、4点減点する。

〔2〕父のクラシック適性(最大4点減点) 

 連対20頭のうち、15頭の父は自身、もしくは産駒がすでに日本のクラシックを制していた。残る5頭中3頭は海外繋養の種牡馬。今年は全て国内で繋養されている種牡馬の産駒だけに、クリアしておきたい。コスモオオゾラは4点減点。自身、もしくは産駒がクラシック2着ならあるアルフレードジャスタウェイトリップブライトラインは2点減点とする。

〔3〕母の血統構成(最大4点減点) 

 連対馬20頭の母の血統構成をチェックすると、12頭にノーザンダンサーの血が入っており、そのなかでも、リファール、ダンジグ、ヌレイエフ、ノーザンテーストなど、スピード色の濃い種牡馬が目立つ。ND系スピード種牡馬と、近年の主流であるサンデーサイレンス、ミスタープロスペクターの血が母に流れていることが重要だ。

 ゴールドシップは父ステイゴールド、母の父メジロマックイーンで3冠馬オルフェーヴル、その全兄ドリームジャーニーと同じ配合だが、その兄弟に比べると、全体に配合されてきた種牡馬の質でやや分が悪いと判断。ディープブリランテワールドエースの構成は優秀だが、近代日本競馬の流行血統とまではいえず、軽快さに欠ける。それぞれ1点のみ減点する。

 ブライトラインは母の父がND系だが、サドラーズウェルズ→キングオブキングスでは少々重い。ベールドインパクトも適性を考えると微妙で、2頭は2点減点。

 ジャスタウェイの母は米国色が濃い。日本のクラシック向きとはいえず、3点減点とする。

〔4〕母系の質(最大8点減点)

 カンパニーの半弟ヒストリカルトーセンジョーダンの半弟トーセンホマレボシは母同士が全姉妹。上質な母系で、勢いもある。伯母のトゥザヴィクトリーをはじめ近親に活躍馬が多数いるトリップバブルガムフェローら一流馬が多い名牝系の出身であるディープブリランテ、近親に欧州でGI3勝のマンデュロなどがいるドイツの名門牝系の血を引くワールドエースも底力十分で、満点評価。

 《1点減点》伯父にインディジェナスがいるフェノーメノ、伯母にエリモシックがいるクラレントも母系の質は高いが、満点まではいかない。

 《2点減点》半姉にマルセリーナを持つグランデッツァ、近親にサクラバクシンオーなどがいるアルフレードコイウタの半弟ベールドインパクトは距離の面でやや不安があり、割り引き。ゴールドシップ皐月賞を勝っているが、近親には他に一流馬がおらず、より底力が問われるダービーとなるとやや物足りない印象だ。

 《3点減点》ジャスタウェイは祖母が米GI馬だが、大物感ではやや見劣る。

 《4点減点》ブライトラインは近親に活躍馬はいるが、GIを勝ちきるまでの底力に疑問符。

 《5点減点》コスモオオゾラは遠縁にGI馬がいるものの、活力不足の感は否めない。

【2日目の結論】満点不在…トップはエース

 初日の「戦績&ステップ」で100点だった3頭にそれぞれ減点があり、満点は不在となった。それでも持ち点トップのワールドエースは99点。この日に減点がなく3位タイに浮上したトーセンホマレボシを含めた4頭が97点以上で、上位はハイレベルだ。

 また、ここではブライトラインが11点減点となったのをはじめ、ジャスタウェイトリップに減点が目立ち、80点を下回った。初日の4頭にこの3頭を加えた7頭を脱落扱いとする。

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