26日に東京競馬場で競馬の祭典「第91回
日本ダービー(東京優駿)」が行われる。デビュー3連勝で
皐月賞を制した
ジャスティンミラノが、史上8頭目となる無敗での牡馬クラシック春2冠制覇を狙う。これまでダービー馬を3頭送り出している名門・友道厩舎から、また1頭、世代の頂点に立つ優駿が誕生するか。
“ダービー馬はダービー馬から”を超えた、史上初の父子3代
日本ダービー制覇を達成してみせる。05年優勝の
ディープインパクトを祖父、13年Vの
キズナを父に持つ
ジャスティンミラノが、無傷2連勝で臨んだ
皐月賞を快勝。好位につけて直線で末脚を伸ばし、
コスモキュランダの追撃をクビ差退けて1分57秒1のコースレコードでクラシックホースに輝いた。
「
皐月賞は速いペースが初めてだったし、コーナーが4つ。4角でモタついたのは想定内。跳びが大きいので中山は合わないかと思ったが、ポジションを取れる分、勝利につながった」と、友道調教師は振り返る。
1週前は栗東CWコースで3頭併せ。最後方から内へ入って中
ロードフォアエース(3歳OP)と併入、外
ジュンツバメガエシ(4歳2勝クラス)に3馬身先着。6ハロン81秒6、ラスト1ハロン11秒3をマークした。
「いい負荷をかけることができたが、ゴール後も、まだ余力があるぐらい。シルエットも変わりなく、体は維持。カイ食いが落ちることはないので調整がしやすい」と、トレーナーは満足げだ。
友道厩舎は16年
マカヒキ、18年
ワグネリアン、22年
ドウデュースと3頭ものダービー馬を輩出している。4頭目のダービー馬を送り出せるのか。史上8頭目となる無敗の牡馬春2冠Vもかかる。
「大型馬にしては器用で、エンジンのかかりも速い。折り合いもつくから距離も問題ない。それに東京の2400メートルは一番合うんじゃないかな。パワーがあるし、少々の道悪なら大丈夫」と、指揮官は愛馬を信頼。偉業へ態勢は整いつつある。(夕刊フジ)