2022年の優勝馬 タイトルホルダー
天皇賞(春) G1
日程:2023年4月30日(日)
15:40
京都/芝3200m
レース結果
着順
着 順 |
馬 番 |
馬名 性齢 斤量 馬体重 ブリンカー |
騎手 調教師 |
オッズ タイム/着差 |
1 |
1 |
ジャスティンパレス
牡4 58.0 472(0)
|
C.ルメー 栗杉山晴紀 |
4.3 倍 ② 3.16.1 |
2 |
7 |
ディープボンド
牡6 58.0 504(-10)
|
和田竜二 栗大久保龍 |
22.5 倍 ⑤ 2 1/2 |
3 |
16 |
シルヴァーソニック
牡7 58.0 462(--)
|
D.レーン 栗池江泰寿 |
22.5 倍 ⑥ 1 |
4 |
12 |
ブレークアップ
牡5 58.0 496(+2)
|
松山弘平 栗森田直行 |
45.8 倍 ⑦ 1 1/4 |
5 |
14 |
マテンロウレオ
牡4 58.0 474(-2)
|
横山典弘 栗昆貢 |
97.3 倍 ⑧ クビ |
払戻金
単勝 |
1 |
430円 |
2番人気 |
複勝 |
1 |
160円 |
2番人気 |
7 |
370円 |
5番人気 |
16 |
400円 |
6番人気 |
枠連 |
1 - 4 |
3,610円 |
12番人気 |
馬連 |
1 - 7 |
4,000円 |
11番人気 |
ワイド |
1 - 7 |
1,040円 |
10番人気 |
1 - 16 |
1,000円 |
9番人気 |
7 - 16 |
3,110円 |
22番人気 |
馬単 |
1 - 7 |
5,990円 |
17番人気 |
3連複 |
1 - 7 - 16 |
13,570円 |
33番人気 |
3連単 |
1 - 7 - 16 |
65,060円 |
150番人気 |
※レース結果・払戻金・オッズなどのデータは、必ず主催者(JRA)発行のものと照合してください。
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馬場予想
【天皇賞(春)2023特集】天気次第で馬場傾向が二転三転する可能性も!広いスタンスで構えるのがベター!
土曜日の京都芝のレース結果をもとに、馬場のバイアスなどを考察していきます。予想の際にお役立てください。
この中間は火曜日から水曜日にかけて29ミリの雨量を観測するも、間隔をあけることなく木曜日には散水作業が実施された。雨予報を考慮して、金曜日の散水を控えたとはいえ、土曜日朝のJRA測定含水率は、前週土曜日の朝とほぼ同じ水準。前評判にたがわぬ水捌けの良さを発揮しているようだ。
外回りコースを見渡すと、3~4角から直線入り口にかけての内ラチ沿いに凸凹らしきものが出てきている。しかしながら、その他の箇所は至って良好。下級条件の脚力に劣る馬が内寄りを選択した場合を除けば、概ね走りやすい馬場状態だったように思える。
土曜日施行の外回り芝競走4鞍における勝ち馬の最終4角通過順位は7、4、1、8番手。逃げ、先行勢がそれなりに頑張ってはいるものの、1~2着全馬が上がり3ハロン3位以内でフィニッシュ。上がり3ハロン1位馬(タイを含む)は【3.1.1.0】と崩れていない。末脚の要求度が高いコンディションとみていいだろう。
枠順に関しては、外回りコースに限れば真ん中より外が優勢。3着以内馬12頭中8頭を5枠より外の馬が占めている。1~2枠から勝利を収めた2頭はともに単勝1番人気馬。単純に能力差で勝ち切ったと考えるべき。前週同様、内ラチ寄りを通る距離的なアドバンテージは薄く、勝負どころから馬混みを避けて動く馬のほうが優位の立場にあるようだ。
先述した土曜日の傾向から、外回りコースで行われる天皇賞(春)は外差しを狙え、といいたいところだが、日曜日開催中の予報は不安定(30日8時の時点)。前日からの降雨も気がかりだ。降水量はもちろん、天気の移ろい次第では馬場傾向が二転三転する可能性もある。
ただ、冒頭で触れた通り、水捌けが良い馬場であるのは事実。新装オープン2週目で、暗渠の土溜まりも工事施工時の最小限の状態に近いレベルだろうから、なおさらだ。仮に午後から雨が降り続くとしても、そこまで酷いコンディションにはならないように思える。
いずれにせよ、天皇賞(春)が超高速決着になる可能性は低く、それなりに上がりもかかりそう。となれば、前日の状況をそのままイメージするわけにはいかない。ゆえに、脚質や枠順に固執せず、広いスタンスで構えるべきだろう。
それよりも重視したいのは、上がりを要する競馬の適応力だ。長丁場を耐えうるスタミナのみならず、下り坂からラストにかけてのスピード持続力も必須の舞台だけに、底力を求められる争いになることは濃厚。とすれば、ハイグレード戦において好走歴を持つ馬が最な狙い目となりそうだ。
線引きは難しいが、ここは各世代が揃うG1での良績を持つ馬に注目。JRA・古馬混合G1のレースにおいて、上がり3ハロンタイムが35秒0以上、かつ着順が3着以内となった経験のある馬に的を絞りたい。
今回の出走メンバーで該当するのは、③タイトルホルダー、⑦ディープボンド、⑬ボルドグフーシュ。よって当欄では、これら3頭を軸馬候補として推奨する。
プロ予想(動画)
【天皇賞(春)2023特集】タイトルホルダーに黄信号?万券ハンター「ヒノくん」×「スガダイ」の注目馬大公開!
プロ予想MAXが誇る予想神「スガダイ」×万券ハンター「ヒノくん」が天皇賞(春)を大展望!トッププロ予想家のハイレベルトークをお届けいたします!
出演:スガダイ(予想神) ヒノくん(万券ハンター) MC:岡田大(ウマニティ編集長)
プロ予想(直撃取材)
【天皇賞(春)2023特集】「夢月」「金子京介」の狙いは!?注目馬&妙味ある穴馬候補に迫る!
毎週プロ予想MAXの予想家に週末重賞への見解、注目馬を紹介する連載「プロ予想家最速予想」。第13回は天皇賞(春)について金子京介プロ・夢月プロの2名にお話を伺いました。早速、レースへの見解と注目馬を紹介していきます。
【金子京介】ー関東主場全レースのパドックに立つ孤高の“馬見家”
関東主場全レースのパドックをチェックし、馬体、馬具、脚元の状態、返し馬など、競走能力に関わる全要素を網羅的に吟味。圧倒的相馬スキルで、穴馬を発掘する金子京介プロに天皇賞(春)についてお聞きしました。
―予想のポイントはどのあたりでしょうか。
直近2走分くらいの内容から、勝負できるレベルの馬だけにチャンスがあって、力のない馬が逆転するというのは、ほぼありえない時代だと思っています。なので、好走圏内にいる馬の序列をどうつけるかがポイントです。
―その上位馬のなかで、京都芝3200m適性が高いのはどの馬とお考えですか。
ジャスティンパレスです。まず、前走はプラス16キロですが、馬体は薄いままでした。
―薄い…それは良い傾向なんですか。
良いです。これはいい成長だなというのがひとつ。あと、前々で立ち回れて、上がりのしっかり使えるディープ産駒という部分です。
―1ハロン伸びますが、距離的にはどうでしょうか。
問題ありません。ディープ産駒の馬体が、長距離において、他の産駒より優れている部分は、繋ぎの弾力の良さです。ディープ産駒に特徴的な繋ぎは、他の産駒が中距離で発揮できる瞬発力を、2500mから3000m付近のレースでも、ほぼ同じ水準で使えるという利点になります。反対に、キンカメ系の馬なんかは、この距離になると、上がり負けするんです。
―人気サイドでキンカメ系といえばタイトルホルダーですが。
京都向きではなく、阪神が合うでしょうね。
―人気サイドのディープ産駒には、アスクビクターモアもいますが、この馬は一枚落ちるんでしょうか。
アスクビクターモアは、ダービー3着のときから、お尻の幅やトモの部分に足りなさを感じていたのですが、あんまり変わってないんですね。つまり、そんなに成長してないんです。
―お尻が小さいというのと、前走道悪の日経賞で凡走したことに関連性はありますか。
絶対にありますね。基本的に筋肉量の多い馬ほど、道悪をこなせます。アスクビクターモアの前走に関しては、道悪はダメと公言していて、バッサリ切れたらよかったんですけど…タイトルホルダーの出来に自信がなかったもので。
―タイトルホルダーは圧勝でしたけど、あれでも良くないんですか。
そうです、そうです。日経賞のタイトルホルダーは良くないです。状態はダメでしたけど、アスクビクターモアが出遅れて超楽な展開でしたからね。馬場適性もありましたし、圧勝の要因は決して状態の良さではないですね。今回は他の馬が潰しに来るでしょうし、合わない京都になりますから、条件は厳しくなりますよ。
―週末は降雨の予報が出ていて、そうなるとタイトルホルダーかなとも思ってしまいます。
京都なら道悪にならないと信じたいですね。当日雨が降っても良馬場とか、昔からありましたし、改装直後で路盤が悪くなるようなことはないと思っています。暗渠に土が溜まっていないので、水捌けはかなりいいだろうと。というか、個人的には、京都で雨だからといって重馬場の良い馬を評価しちゃダメですね。それだけ、ディープの瞬発力が京都に合いすぎていて、重馬場だからどうなるといったレベルじゃないんです。
―決して抜けた評価ではないと。タイトルホルダーが圧勝したレースの後半は持久ラップです。スローからのキレ勝負ではなく、上がりのかかる展開でも、ディープ産駒を重視すべきでしょうか。
武豊が乗ってくるなら、そういう展開を作れるんでしょうけど。誰ですか、乗るのは。
―和生騎手です。
まあ、無理じゃないですか。
―(笑)。
それは低くみますよ。
―そうですか、いい騎手だと思うのですが。では、ディープ産駒ジャスティンパレスに前走0秒3差2着だったボルドグフーシュの逆転は厳しいでしょうか。
馬体的にいうと、ボルドグフーシュは背が高く、脚長の馬です。パーツが長いからこそ、後ろ脚を蹴り出すと横に流れる。お尻がまだ出来上がってなくて、蹴るときに踏ん張りがきいていないんですよね。力が逃げるので、ジョッキーのイメージほど伸びない。ロスの多い走りで、器用に立ち回れず、戦略的にも不利です。そうなると、どうかなと。
―なるほど。穴っぽいところで期待できそうな馬がいればお願いします。
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調教予想
【天皇賞(春)2023特集】1番手はボルドグフーシュ!タイトルホルダーらが差なく続く!-追い切りチェック(最終版)
日曜日に行われる天皇賞(春)の出走馬の追い切りについて、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
※評価は上からA~D、F(判定不能)の5段階
①ジャスティンパレス【A】
栗東CW併走。緩い馬場もあって、しまいの鋭さこそ前回ほどではないが、早い段階から自らハミを取って踏み込んでいたように活気は十分。それでいて、直線では鞍上の指示をきちんと待つことができていたし、促しに応えて先着を果たした気持ちの強さも評価できる。上々の仕上がり。
②ディープモンスター【B】
栗東坂路単走。力みがちではあるが、この馬としては落ち着いているほう。四肢のさばきは力強く、トビにも高さがある。体調面の不安はなさそうなので、あとは京都外回りの下り坂を気負いなく走れるかどうか。そのあたりが浮沈のカギを握る。
③タイトルホルダー【A】
美浦南W併走。少し行きたがるところも見られたが、そもそも前向きな面を出したほうが、好結果につながりやすい馬。きちんと抑えはきいているので、深刻に捉える必要はない。体を柔らかく使えているし、手前の切り替えもスムーズ。四肢の動きに淀みはなく、踏み込みもしっかりしている。好気配。
④メロディーレーン【D】
栗東坂路併走。体重のありそうな鞍上が負担なのか、中途で右耳と左耳の向きが非対称になるなど、やや強張るような走りになる場面も。それでも前進気勢を失うことはなく、懸命に登っていたが、最後は相手に突き放されてしまった。ひたむきに頑張る姿は好感が持てるものの、内容的に評価はしづらい。
⑤アイアンバローズ【C】
栗東CW単走。テンション面を重視した内容ながら、四肢のさばきには力感があり、この馬とすれば手前替えもスムーズだった。その一方、良い時に比べるとトビが低く、肩の出も硬く映る。良績のない多頭数の競馬、しかもG1で能力を全開できる状態にあるかといえば疑問符が付く。
⑥アスクビクターモア【B】
美浦南W単走。体を大きく使って伸びのある走り。着地も力強い。ただ、落ち着きを欠いて敗れたあとの3200m戦に臨むにしては、反応と前進気勢が過ぎるようにも映る。デキ自体は良さそうなので、あとは実戦に行ってのテンション次第。当日の気配を注視したい1頭である。
⑦ディープボンド【B】
栗東CW単走。若干ズブい気配は出ているが、持ち前の完歩の大きな走りは健在。前回の中間時よりも後肢の送りが滑らかになり、そのぶん躍動感が増している。昨年2着時の状態を上回るまでには至らないかもしれないが、劣ることもない。極端な上がり勝負にならなければ、巻き返しの余地はある。
⑧トーセンカンビーナ【C】
美浦坂路併走。重心を低く保ち、首の使い方も悪くはないのだが、鞍上の促しに対する反応が案外。先着こそ果たしたものの、これは相手の動きが芳しくなかったこともある。まだ良化余地を残している印象。前回よりも相手関係が大幅に強化される、G1では厳しいか。
⑨ヒュミドール【C】
美浦坂路単走。丹念に調整を重ねてきた効果もあってか、首と体の使い方が良くなってきた。その一方、鞍上が手前替えを促した際に大きくヨレた点はマイナス材料。前回は難しい面をさほど見せていなかっただけに気がかりではある。評価は上げづらい。
⑩サンレイポケット【C】
栗東坂路併走。最近の坂路追いではラチを頼るケースが多い馬なので、中央付近を落ち着いて走れている点は好感。ただ、完歩は小さく、しまいにかけての鋭さも物足りない。もう少し覇気があれば、といった感じ。現状の走りを活かすには、他馬の決め手が削がれる馬場、加えて展開の助けも欲しい。
⑪ディアスティマ【B】
栗東坂路単走。1週前に比べると、トビに高さが出てきたし、四肢のさばきも柔らかくなった。リラックスしてハミを上手に取り、鞍上との折り合いもついている。厳しく見れば、もう少し負荷をかけて欲しいが、雰囲気は決して悪くない。この馬なりに整えてきた印象を持つ。
⑫ブレークアップ【B】
栗東坂路併走。低い姿勢を保ち、この馬なりに体を使って走ることはできている。ノメり気味ではあるが、雨中の追い切りだったことを考慮すれば致し方ないだろう。それでも集中力は途切れておらず、促しに対する反応も悪くなかった。及第点の仕上がりと判断したい。
⑬ボルドグフーシュ【A】
栗東坂路単走。頭の位置は高めだが、元々そういう馬。過度に気にする必要はない。脚さばきは力強く、手前変換も上手。その後の反応と伸びも良かった。抜群だった有馬記念当時の状態に近づきつつある印象。完歩大きめの走りから、京都外回りへの舞台替わりもプラスに働きそう。高く評価したい1頭だ。
⑭マテンロウレオ【B】
栗東CW単走。1週前にラストでしっかり攻めたことが功を奏したのか、当時と比べて脚さばきが素軽くなった印象。手前替えも実にスムーズだった。大阪杯の中間気配には及ばないまでも、徐々に状態を持ち直しつつある様子。このひと追いでさらに上向くようであれば、面白い存在になるかもしれない。
⑮エンドロール【C】
美浦南W単走。ハミ取りが浅く、頭の位置は高め。1週前と比べれば、トビに高さが出てきたものの、まだまだ脚元の力強さに欠ける。良くも悪くも淡々と駆けている印象。強豪集うG1で勝ち負けに加わるには、もう一段階上の変わり身が必要のように思える。
⑯シルヴァーソニック【B】
栗東坂路単走。鞍上が抑えていたとはいえ、推進力が上に逃げ気味の完歩が多く見られるのはいただけない。しかしながら、首を前に突き出して気合乗りは上々。体の使い方も悪くない。ひと頃のズブさが薄まりつつある点も評価できる。それなりに順調と捉えてもいいのではないか。
⑰アフリカンゴールド【C】
栗東CW単走。ひと頃よりも低い姿勢を保ち、完歩が広くなった点は評価できる。ただ、直線で鞍上が促しても、なかなか手前が替らず、ゴール前では慌ただしい感じに。自身のペースで気分良く走れなければ厳しい、ということが垣間窺えた内容。上位進出には展開面の恩恵が欲しいところだ。
厩舎の話
【天皇賞(春)2023特集】タイトルホルダー「京都もこなしてくれるはず」 ジャスティンパレス「今ならどんなペースにも対応できる」
❶枠①番ジャスティンパレス・杉山晴師「今ならどんなペースにも対応できます。距離も心配ない」
❶枠②番ディープモンスター・池江師「非力できれいな走りなので道悪は嫌ですね。折り合いが鍵」
❷枠③番タイトルホルダー・栗田師「気持ちと体がマッチしている。京都もこなしてくれるはず」
❷枠④番メロディーレーン・森田師「長距離はいいし、馬場も関係ない。ただメンバーが強いね」
❸枠⑤番アイアンバローズ・上村師「馬場が悪くなり時計がかかれば歓迎です。持久力勝負なら」
❸枠⑥番アスクビクターモア・横山武騎手「柔軟性がありますね。ここは一番勝ちたかったレース」
❹枠⑦番ディープボンド・和田竜騎手「実績ある京都。外枠が多かったし、ロスなく運びたい」
❹枠⑧番トーセンカンビーナ・加藤征師「しまいは脚を使う。もう少しスタートダッシュがつけば」
❺枠⑨番ヒュミドール・小手川師「ステイヤーの適性はある。武豊騎手と臨めるので楽しみ」
❺枠⑩番サンレイポケット・高橋忠師「状態面に問題はない。長丁場で新味が出てほしいですね」
❻枠⑪番ディアスティマ・高野師「当日は雨予報ですが、時計が速くなるよりはいいでしょう」
❻枠⑫番ブレークアップ・吉岡師「折り合って運べるし、意のままに動けるのが長所の馬です」
❼枠⑬番ボルドグフーシュ・宮本師「距離はこなせると思うし、道悪も大丈夫なんじゃないかな」
❼枠⑭番マテンロウレオ・昆師「調子は上向きで体も良くなっている。GⅠ経験も大きかった」
❽枠⑮番エンドロール・青木師「いい状態を維持。相手は強いが、距離をこなす下地はある」
❽枠⑯番シルヴァーソニック・池江師「心身ともに成長がみられる現況。良馬場でやりたいですね」
❽枠⑰番アフリカンゴールド・西園正師「元気いっぱいで充実。自分のペースでどこまで粘れるか」
データ予想
【天皇賞(春)2023特集】6項目チェックで絞られた有力候補は、タイトルホルダー、ジャスティンパレス、ディープボンドの3頭
【馬齢】
2013年以降(2021~2022年は阪神で施行)の1~3着馬延べ30頭の馬齢をみると、4歳から8歳までの間で収まっている。ただし、4歳の2着連対圏入りは、前走でも2着以内に入っていた馬だけ。7~8歳の連対(2着以内)は、過去の天皇賞(春)で好走(3着以内)経験があった馬に限られる。その点には注意したい。
(減点対象馬)
④メロディーレーン ⑥アスクビクターモア ⑧トーセンカンビーナ ⑨ヒュミドール ⑩サンレイポケット ⑭マテンロウレオ ⑯シルヴァーソニック ⑰アフリカンゴールド
【性別】
2013年以降(過去10年)の性別成績は、牡・せん馬【10.10.9.128】、牝馬【0.0.1.9】。グレード制が導入された1984年まで遡っても後者の2着連対圏入りは皆無。牝馬は連対(2着以内)候補から外したほうが無難だろう。
(減点対象馬)
④メロディーレーン
【前走クラス】
2013年以降の3着以内馬延べ30頭のうち、28頭は前走でG1またはG2に出走していた。例外の2頭は、ともに前走G3 1着馬。前走G3敗退馬や、非重賞からの参戦馬は評価を下げたほうがよさそうだ。
(減点対象馬)
⑧トーセンカンビーナ ⑨ヒュミドール ⑮エンドロール
【前走着順】
2013年以降の1~2着馬延べ20頭中16頭が前走3着以内。残りの4頭は、みな過去の天皇賞(春)で3着以内に入った経験があった。順調な馬、ならびに当レースでの好走(3着以内)歴を持つ馬を重視すべきレースといえる。
(減点対象馬)
②ディープモンスター ④メロディーレーン ⑤アイアンバローズ ⑥アスクビクターモア ⑧トーセンカンビーナ ⑩サンレイポケット ⑭マテンロウレオ ⑰アフリカンゴールド
【重賞実績】
2013年以降の3着以内馬延べ30頭は、いずれも芝重賞での連対(2着以内)経験があった。芝重賞の最高着順が3着以下にとどまっている馬や、天皇賞(春)が芝重賞初挑戦という馬の過信は禁物だ。
(減点対象馬)
②ディープモンスター ④メロディーレーン ⑪ディアスティマ ⑮エンドロール
【父系】
2013年以降の1~2着馬延べ20頭中19頭が父サンデーサイレンス系。例外の1頭は菊花賞ウイナーだった。長距離G1未勝利馬を連対(2着以内)候補として狙うなら、サンデーサイレンス系種牡馬の産駒を優先したい。
(減点対象馬)
⑩サンレイポケット ⑫ブレークアップ ⑬ボルドグフーシュ
ウマニティの会員数:367,790人(05月22日現在)
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U指数予想
【天皇賞(春)2023特集】U指数100以上をマークした人気勢による順当決着の公算大!!
U指数は、ウマニティが独自に開発した競走馬の能力値「スピード指数」で、その精度の高さから多くのユーザーに支持されています。ウマニティに会員登録(無料)すると重賞レースの出走予定馬全頭のU指数をご覧いただけますので、是非お試しください。
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U指数100以上の馬が複数頭いる年は、指数の高い馬から評価すべきレースで、直近5年で該当する年はすべて1位か2位が勝利している。100以上の馬が1頭しかいなかった2019年は5位が勝利したものの、2位が3着に入って意地を見せた。すなわち、馬券を組み立てる際に1位と2位は必ず買い目に入れるべきということだ。確たる軸候補から、2019年3着のパフォーマプロミス(2位、8番人気)のような「U指数で狙えるヒモ穴」を絡めつつ勝負するのが最善策となる。
今年は例年に比べてレベルが高く、上位5頭がU指数100以上をマークしている。そのほとんどが人気サイドなので、平穏決着濃厚とみるのが妥当かもしれない。
昨年の菊花賞3着馬で、主要前哨戦の阪神大賞典を好メンバー相手に快勝した①ジャスティンパレス(101.9)。このレースの前年覇者で、長丁場では無類の安定感を誇る2位③タイトルホルダー(101.7)。近走成績はやや冴えないながらも、2年連続2着の実績を軽くは扱えない3位タイ⑦ディープボンド(101.2)。ハイレベルなG1、G2で3戦続けて2着に好走している3位タイ⑬ボルドグフーシュ(101.2)。今年はこの4頭で手堅く攻めたい。
血統予想
【天皇賞(春)2023特集】京都開催時はディープインパクト、ステイゴールド、ハーツクライの三つ巴が続く
2年半にわたる京都競馬場の大規模整備工事に伴い、直近2年は阪神芝3200mで代替開催されてきた天皇賞(春)。京都芝3200mで行われるのはフィエールマンが2連覇を飾った2020年以来となるので、今回は当時の血統傾向を呼び覚ましてみたい。
京都開催時はディープインパクト(ブラックタイド)、ステイゴールド、ハーツクライの三つ巴状態が続いており、これらの系統に属さない馬の連対例は2012年まで遡らなければならないほど。直近の20年も1着フィエールマン(父ディープインパクト)、2着スティッフェリオ(父ステイゴールド)、3着ミッキースワロー(父トーセンホマレボシ)と条件を満たす馬で上位を占め、ハナ差2着の惜敗を喫したスティッフェリオは11番人気という低評価を覆す走りでもあった。なお、種牡馬としてステイゴールドは4勝を挙げており、これはサンデーサイレンスと並ぶ天皇賞(春)の最多勝タイ記録でもある。
ジャスティンパレスは、父ディープインパクト×母パレスルーマー(母の父Royal Anthem)。06年天皇賞(春)の勝ち馬である父は種牡馬としても3勝を記録。本馬は22年天皇賞(春)で5着と善戦したアイアンバローズの半弟でもあり、今年の阪神大賞典を制するほか、22年菊花賞でも3着に好走するなど、やはりステイヤーとしての資質が高い。その阪神大賞典も勝負所でスムーズさを欠くなかでの完勝。奥手の血統が本格化を果たしつつある。
アスクビクターモアは、父ディープインパクト×母カルティカ(母の父Rainbow Quest)。母の父は85年凱旋門賞の勝ち馬で、天皇賞(春)に所縁あるところでは、96年1着&97年2着サクラローレルの父、12年1着ビートブラックの2代母の父として名を刻む。前走日経賞の大敗は道悪や出遅れの不運が重なったことで度外視できるが、もとより使いつつ調子を上げるタイプでもある。大一番に強い血脈が並ぶ母系の血統構成からも見限れない。
ディープボンドは、父キズナ×母ゼフィランサス(母の父キングヘイロー)。父はディープインパクトの後継種牡馬として動向が注視される存在で、代替開催された直近2年は本馬自身が2着にリピート好走して存在感を示している。芝3000m以上は6戦して掲示板外がなく、京都競馬場も20年京都新聞杯で重賞初制覇を飾った相性のいい舞台。遡れば60年天皇賞(春)の勝ち馬クリペロが出た一族でもあり、京都開催で3度目の正直を目論む。
乗り替わり勝負度
【天皇賞(春)2023特集】レース最多勝を誇るレジェンドが“庭”で存在感を見せる!
編集部(以下、編) 3年ぶりに京都競馬場で天皇賞(春)が行われます。
新良(以下、新) 阪神の春天がダメとはいいません。でも、やはりこうでなくっちゃと思います。
編 同じような気持ちのファンは多いでしょう。
新 レースの発走が今からとても楽しみですが、当然、それに加えて馬券も獲りたいですよね。
編 もちろんです。ただ、上位人気が予想されるジャスティンパレス、タイトルホルダー、ボルドグフーシュの3頭は継続騎乗。けっこう、選択肢が限られてしまいます。
新 その3頭はかなり有力なので、乗り替わりから本命クラスの馬を探すのは至難の業です。ここはヒモ穴狙いに活路を見いだしたいと思います。
編 そこは臨機応変にいきましょう。新良さんはどの馬に注目しましたか?
新 田辺裕信騎手から武豊騎手に乗り替わる⑨ヒュミドールを狙ってみたいと思います。
編 おお、盾男の異名を取るレジェンドをご指名ですね。京都という舞台も、この人にはよく似合います。
新 限られた選択肢のなかで、武豊の名前はひときわ目立つと感じました。「長距離戦は騎手で買え」という格言あるように、天皇賞(春)は短距離戦以上に騎手の腕が問われるレース。任せて安心なのは、やはりこのジョッキーですよね。
編 天皇賞(春)は通算8勝。単に数多く勝っているだけでなく、逃げ切りあり、差し切りありと、マクリありと、印象的なレースも目立ちます。
新 誰もが認める名手で、長距離で騎手買いをするには最適の人物です。
編 その評価に異論を挟む余地はありません。いまだ衰え知らず。この舞台なら、ほかの誰よりも信頼できる気がします。
新 仰る通り、まさに衰え知らずで、今年は昨年以上のペースで勝利を積み重ねています。新装オープンした京都競馬場の最初のG1で、武豊騎手の存在を無視するわけにはいかないでしょう。
編 数字を持ち出すまでもないですね(笑)。
新 データは出せますが、その必要がないので割愛ということで(笑)。
編 わかりました。では、あとは馬の評価ということになりますね。
新 はい。ここが重要になってきます。
編 相手関係はかなり強力です。勝つまではいかずとも、馬券圏内に激走する可能性はあるとみているわけですね。
新 十分にあると思いますよ。3000m以上のレースでは勝ち星こそありませんが、前走のダイヤモンドSでは13番人気2着に好走。ステイヤーズSや一昨年のダイヤモンドSでも好走経験があるように、長丁場はお手のものです。
編 じつは、かなりの長距離巧者なんですね。
新 中距離も走れる、万能型と評価すべきでしょう。前走は人気薄でしたが、近走は中距離戦ばかりを使われていたので、長距離適性を見落とされていたんだと思います。
編 京都を走るのは久々になりますが……。
新 レース終盤で早めに動いていける機動力があり、淀の下り坂をうまく活かせそうなタイプという印象です。このコースの乗り方は鞍上が熟知していますので、まさに釈迦に説法。この馬に合った最善策をとってくれると思います。
編 人気はまったくありません!
新 2016年2着のカレンミロティックや、2020年2着のスティッフェリオのように、二桁人気の伏兵がちょくちょく穴をあけるレースですので、ヒュミドールもそれに続いてほしいです。少額でもヒモの1頭に加えておくことを推奨します。
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ステップレース
【天皇賞(春)2023特集】前哨戦での各馬のパフォーマンス&U指数評価は?
大阪杯 G1
2023年4月2日(
日)
阪神競馬場/芝2000m/16頭
天候:
馬場:
良
着 順 |
馬 番 |
馬名
性齢 馬体重 オッズ |
騎手 斤量 |
U指数 タイム/着差 |
1 |
9 |
ジャックドール
牡5 512(+11)
|
武豊 58.0 |
103.7 1:57.4 |
2 |
11 |
スターズオンアース
牝4 484(+12)
|
C.ルメール 56.0 |
103.7 ハナ |
3 |
13 |
ダノンザキッド
牡5 530(+6)
|
横山和生 58.0 |
103.7 クビ |
4 |
7 |
マテンロウレオ
牡4 476(0)
|
横山典弘 58.0 |
101.3 2 |
5 |
2 |
マリアエレーナ
牝5 428(+4)
|
浜中俊 56.0 |
100.7 3/4 |
日経賞 G2
2023年3月25日(
土)
中山競馬場/芝2500m/12頭
天候:
馬場:
不良
着 順 |
馬 番 |
馬名
性齢 馬体重 オッズ |
騎手 斤量 |
U指数 タイム/着差 |
1 |
2 |
タイトルホルダー
牡5 478(+2)
|
横山和生 59.0 |
106.7 2:36.8 |
2 |
6 |
ボッケリーニ
牡7 466(-2)
|
浜中俊 58.0 |
100.6 8 |
3 |
5 |
ディアスティマ
牡6 492(+6)
|
北村友一 57.0 |
100.2 3/4 |
4 |
4 |
ライラック
牝4 434(-4)
|
M.デムーロ 54.0 |
99.7 3/4 |
5 |
11 |
マカオンドール
牡5 500(+12)
|
戸崎圭太 57.0 |
99.7 クビ |
阪神大賞典 G2
2023年3月19日(
日)
阪神競馬場/芝3000m/14頭
天候:
馬場:
良
着 順 |
馬 番 |
馬名
性齢 馬体重 オッズ |
騎手 斤量 |
U指数 タイム/着差 |
1 |
3 |
ジャスティンパレス
牡4 472(+16)
|
C.ルメール 57.0 |
104.7 3:06.1 |
2 |
1 |
ボルドグフーシュ
牡4 500(+2)
|
川田将雅 56.0 |
103.6 1 3/4 |
3 |
7 |
ブレークアップ
牡5 494(-10)
|
松山弘平 58.0 |
103.6 クビ |
4 |
11 |
アフリカンゴールド
セ8 468(0)
|
国分恭介 57.0 |
103.2 クビ |
5 |
13 |
ディープボンド
牡6 514(+10)
|
和田竜二 58.0 |
102.8 1 1/4 |
過去10年の結果
【天皇賞(春)2023特集】過去のレース結果と結果U指数をチェック!
天皇賞(春) G1
2022年5月1日(
日)
阪神競馬場/芝3200m/18頭
天候:
馬場:
稍重
着 順 |
馬 番 |
馬名
性齢 馬体重 オッズ |
騎手 斤量 |
U指数 タイム/着差 |
1 |
16 |
タイトルホルダー
牡4 474(-2)
|
横山和生 58.0 |
3:16.2 |
2 |
18 |
ディープボンド
牡5 504(-6)
|
和田竜二 58.0 |
7 |
3 |
7 |
テーオーロイヤル
牡4 460(+4)
|
菱田裕二 58.0 |
1 |
4 |
9 |
ヒートオンビート
牡5 478(-2)
|
池添謙一 58.0 |
3 1/2 |
5 |
1 |
アイアンバローズ
牡5 496(-2)
|
石橋脩 58.0 |
2 |
天皇賞(春) G1
2021年5月2日(
日)
阪神競馬場/芝3200m/17頭
天候:
馬場:
良
着 順 |
馬 番 |
馬名
性齢 馬体重 オッズ |
騎手 斤量 |
U指数 タイム/着差 |
1 |
1 |
ワールドプレミア
牡5 486(-2)
|
福永祐一 58.0 |
3:14.7 |
2 |
12 |
ディープボンド
牡4 502(0)
|
和田竜二 58.0 |
3/4 |
3 |
3 |
カレンブーケドール
牝5 480(+2)
|
戸崎圭太 56.0 |
2 |
4 |
2 |
アリストテレス
牡4 474(-6)
|
C.ルメール 58.0 |
アタマ |
5 |
14 |
ウインマリリン
牝4 462(+6)
|
横山武史 56.0 |
2 1/2 |
天皇賞(春) G1
2020年5月3日(
日)
京都競馬場/芝3200m/14頭
天候:
馬場:
良
着 順 |
馬 番 |
馬名
性齢 馬体重 オッズ |
騎手 斤量 |
U指数 タイム/着差 |
1 |
14 |
フィエールマン
牡5 490(+8)
|
C.ルメール 58.0 |
103.4 3:16.5 |
2 |
6 |
スティッフェリオ
牡6 446(-2)
|
北村友一 58.0 |
103.4 ハナ |
3 |
5 |
ミッキースワロー
牡6 478(0)
|
横山典弘 58.0 |
102.0 2 1/2 |
4 |
7 |
ユーキャンスマイル
牡5 500(0)
|
浜中俊 58.0 |
102.0 クビ |
5 |
3 |
トーセンカンビーナ
牡4 458(+4)
|
藤岡康太 58.0 |
100.9 1 3/4 |
歴史と概要
【天皇賞(春)2023特集】レースの歴史や競走条件、歴代優勝馬は?
2016、17年の優勝馬キタサンブラック
日本の競馬史のなかでも屈指の長い歴史と伝統を誇る、権威ある一戦。年に春と秋の2回開催され、2000mで行われる中距離王決定戦の秋に対し、3200mを舞台に争われる春は最強ステイヤー決定戦として認識されている。歴代優勝馬はいずれ劣らぬ名馬ばかりで、このレースを勝ってその年の年度代表馬に輝いた馬は数知れない。グレード制導入後だけを見ても、前年の三冠馬として臨んで鮮やかに勝利を収めた第91回(1985年)のシンボリルドルフ、第133回(2006年)のディープインパクト、このレースの連覇を含め7つのG1タイトルを獲得した第121~123回(2000~2001年)のテイエムオペラオー、第153・155回(2016~2017年)のキタサンブラックをはじめ、メジロマックイーン、ビワハヤヒデ、マヤノトップガン、メイショウサムソン、ゴールドシップなど、G1を複数回制した実績を持つ強豪の名前がズラリと並ぶ。ただし、かつては人気の実力馬が勝つ堅いレースとして有名だったものの、長距離レースを敬遠する世界的な風潮によってもたらされた近年のレベル低下は否めず、第129回(2004年)のイングランディーレは10番人気、第131回(2005年)のスズカマンボは13番人気、第139回(2009年)のマイネルキッツは12番人気、第145回(2012年)のビートブラックは14番人気といった具合に2桁人気の伏兵が番狂わせを演じ、大荒れになる年も増えつつある。
▼2015年のゴールドシップは3度目の挑戦でついに天皇賞の盾を獲得した。