豚ミンC
世紀末覇者 券王
スガダイ
きいいろ
カボチャプリン
佐藤洋一郎
土曜日の新潟芝のレース結果、近年の新潟記念の結果をもとに、馬場のバイアスなどを考察していきます。予想の際にお役立てください。 この中間は終日晴れという日がなく、土曜日も雨が降ったりやんだりの空模様。芝コースは良(JRA発表)でスタートしたものの、昼から雨脚が強まる時間があり、特別レース前には稍重(JRA発表)にワンランクダウン。そのまま最終レースまで消化された。 外回りの中距離(1800~2000m)で施行された2競走を振り返ると、コースの内めで競馬を進めた馬が踏ん張りや伸びを欠く場面が目についた。内寄りの傷みが進んでいることも相まって、最後の直線で馬場の中~外に持ち出す馬の優位性が一段と増してきている。 勝ち馬の最終4角通過順は、9、11番手。1~3着馬6頭は、いずれも4角を5番手以下の位置取りで通過している。なるべく距離ロスを抑えつつ、馬場のいいところを選んで回ってきた先団勢も相応に頑張ってはいたが、それ以上に末脚を活かした馬たちの支配力が高かった。 枠順については、内外の偏りがあまりない印象。1800mで行われた7Rこそ1~2枠が1~3着を占めたが、2000m施行の10R・赤倉特別では7~8枠から2頭が複勝圏に食い込んでいる。従って、過度なこだわりは無用。フラットに近い状態、という程度の認識でいいだろう。 日曜日開催中の天気予報は晴れ基調(1日7時の時点)。しかしながら、コース内寄りの馬場状態が容易に好転するとは思えない。結局、新潟記念は例年同様に持続力および末脚性能の高さが問われる一戦となりそう。それゆえ枠順には固執せず、シンプルに長く脚を使えそうなタイプを優先したほうが、好結果につながりやすいのではないか。 なお、近年の新潟記念は、同年のJRA・OPクラスかつ牝馬限定戦以外のレースにおいて、控えた位置取りで連対(2着以内)したことがある馬の活躍が顕著。直近5年の優勝馬すべてが、この条件をクリアしている。控える戦法という点は、先述した傾向にも合致することから、有効に活用したいデータといえよう。 今年の新潟記念の出走メンバーで、要点(同年の実績)を満たしているのは、⑨キングズパレス、⑫レッドラディエンス。よって当欄では、この2頭を軸馬の有力候補として推奨する。 【馬場予想からの注目馬】 ⑨キングズパレス ⑫レッドラディエンス