第22回
東京スポーツ杯2歳ステークス(18日、東京11R、GIII、2歳オープン国際(指)、馬齢、芝1800メートル、1着本賞金3300万円 =出走7頭)
福永祐一騎乗で1番人気の
ワグネリアンが直線で外から豪快に突き抜け、無傷のデビュー3連勝で重賞初制覇を飾った。タイム1分46秒6(良)。2番人気
ルーカスは3馬身差の2着だった。
来春のクラシック候補へ、高らかに名乗りを上げた。
ディープインパクト産駒
ワグネリアンが、3馬身差で完勝。無敗の3連勝は強烈な内容だ。
「後ろから1頭来ると思っていましたが、ある程度リードしていましたからね」
コンビを組み続ける福永騎手から笑みがこぼれる。序盤は後方3番手だったが、直線に向くときには前を射程圏に。ゴーサインが出ると、グングンと前をかわし、ライバルの
ルーカス以下をあっさりと置き去りにした。
「今の2歳の中では最有力候補かな。無事に1歩ずつ頂点を目指していければ」と鞍上は大舞台を見据える。「勝負根性がすごい。初めての東京でプラス体重だったし、カイバも食べていた。テンションが高めだけど、精神面は徐々に良くなってきている」と友道調教師も目を細めた。
近日中に放牧に出て、来春は弥生賞で始動予定。父と同じ無敗の3冠制覇へ、夢は広がるばかりだ。過去10年で勝ち馬6頭がGI馬へと飛躍した登竜門を制し、
ワグネリアンが無敗の進撃を続ける。 (花田隆)
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ワグネリアン 父
ディープインパクト、母ミスアンコール、母の父
キングカメハメハ。鹿毛の牡2歳。栗東・
友道康夫厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は金子真人ホールディングス(株)。戦績3戦3勝。獲得賞金5645万5000円。重賞初勝利。
東京スポーツ杯2歳Sは
友道康夫調教師が初勝利。
福永祐一騎手は1997年
キングヘイロー、2001年
アドマイヤマックス、05年
フサイチリシャールに次いで4勝目。馬名は「ワーグナーファンの意味」。