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【東西現場記者走る】イモータル、ゆとりローテで本気モード

 1週間の密着取材でNHKマイルカップの勝ち馬を探り出すGI企画『東西現場記者走る』。担当の大阪サンスポの川端亮平記者(33)は2日目、3頭出しで臨む須貝厩舎から共同通信杯2着のイモータルをピックアップした。敗戦で浮き彫りになった課題を克服するため、ゆったりとしたローテーションを選択。タイトル奪取に照準を合わせてきた。

 強風が吹き荒れた3日朝の栗東トレセン。思うように進まない自転車を必死にこいで向かった先は、3頭出しの須貝厩舎だ。なかでも気になるのが、共同通信杯2着のイモータル。そのレースの勝ち馬ディーマジェスティ皐月賞を制し、注目度が増している。

 だが、臨戦過程は気がかりだ。近10年で前哨戦のニュージーランドTから5頭の勝ち馬が出ているのに対し、共同通信杯からの直行組は過去20回で【0・0・0・3】とふるわない。それでも、須貝調教師はどこ吹く風だった。

 「能力があることは分かっていた。ただ、この時期の3歳馬は調整が難しい。この馬に関しては当日のテンションが鍵。そこを考えてここ1本で目標にしてきた。落ち着きがあっていいよ」

 新馬戦を快勝した後は2、9、2着。ここ2戦はレース前の消耗が敗因だ。急仕上げだった2走前の朝日杯FS(9着)は返し馬で一気にテンションが上がってしまい、共同通信杯(2着)ではパドックでうるささを見せた。馬場に先出しし、メンコも着け、返し馬の後は落ち着いていた。それでも、担当の榎本助手は「パドックで多少は消耗していた。当週の追い切りをやり過ぎたのかな」と唇をかむ。

 そこで今回は“ゆとりローテ”を採用。前走より11日も前倒ししてレースの40日前に放牧先から帰厩。気性面を考慮しながら、時間をかけてじっくり乗り込んできた。調整役は「普段から余計なストレスをかけないようにして、だいぶ扱いやすくなってきた。今回が一番おとなしい。追い切りでも我慢するところはちゃんとブレーキがきいていた」と効果を強調する。

 1週前追い切りは調教駆けするシュウジに遅れたものの、もともと坂路では動かないタイプ。1日のCWコースでは、6ハロン80秒0-12秒2と馬なりで上々の動きを披露した。4日の追い切りでソフトに仕上げれば、思惑通りだ。

 2014年に日本馬で初めてレーティング年間世界1位に輝いたジャスタウェイを世話していた榎本助手は「現時点での完成度はイモータルの方が高い」と証言する。無冠の1勝馬が、一気にGIタイトルを奪っても不思議はない。 (川端亮平)

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2016年5月4日(水) 05:06
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