スガダイ語録2025年1月26日
【スガダイ語録⑲】新聞だけではわからない不利と脚色
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執筆者:スガダイ
ウマニティ公認プロ予想家。13開催連続プラス収支達成、24年日本ダービーを◎ダノンデサイルで的中など、現在進行形で数々の伝説を作り上げている。ここでは著書「常勝馬券師の勝ちに行く競馬」の内容を再構成して配信中。
レースVTRを確認する時僕が必ずチェックするのは、

道中での不利。
勝負どころでの脚色(手応え)。


この2点です。


競馬に道中での不利はつきもの。スタートで出遅れる、道中で挟まれる、直線で前がカベになる・・・、競馬がセパレートコースではなくオープンコースで行われている以上、必ずと言っていいほど不利は発生します。


いちおう、競馬新聞にも不利があったことが記されています。通過順位が丸囲みで表記されていたり、短評欄に直線不利や出遅れなどと書かれていたり。しかし、同じ1馬身の出遅れでもレース結果を決める出遅れがあれば、結果に関係のない出遅れもあります。直線で挟まれたといっても、挟まれたことにより大きく着順を落とした馬もいれば、すでに脚が上がっていて不利がなくとも同じ着順であった馬もいる。新聞だけで、不利がレース結果を左右するものだったのか、ほとんど関係のないものなのかを把握するのは難しい。


さきほどもいったように、百聞は一見にしかずです。新聞を見ながら「どんな不利だったのだろう」とウンウンと唸りながら想像するくらいなら、さっさとレースVTRを見た方が手っ取り早い。

脚色(余力)は数字に出ない部分なので、目で確認するしかありません。

上がり33秒の末脚で追い込んだといっても、最後までしっかり伸びている馬と、伸びて一杯になっている馬では価値が違います。最後までしっかり伸びている馬はまだ余力がありそうですが、伸びて一杯の馬は余力なしと判断できます。基本的に次走以降で狙いが立つのは余力がある馬で、逆に伸びて一杯の馬が次走で人気を背負うようであれば軽視した方がいい。

たとえ後続を何馬身も離して完勝しても、鞍上が目一杯に追っているか、追わずに流しているかでも、意味合いは変わってきます。目一杯の馬は余力のない素の実力を出したと考えられますが、追わずに流している馬は追えばもっと伸びた可能性がある。こちらも次走以降で買いやすいのは余力がある方です。


また、勝負どころというのは、最後の直線だけではありません。3〜4コーナーのレースが動き出すポイントの動きも確認しておきたい。


騎手がガッチリと手綱を抑えながらも、勢い良く4コーナーを回ってこられる馬は手応えがある。逆に追っつけどおしの馬は手応えがない。

4コーナーを手応えよく回ってきた馬が負けることもありますし、追っつけどおしの馬が勝つこともあります。が、このような例はペースに恵まれているケースが多い。手応えの良かった馬はペースが向くようであれば、次走以降で狙いやすい。逆に追っつけどおしの馬は、次走以降は疑ってかかるべきでしょう。
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