スガダイ語録2025年1月19日
【スガダイ語録⑱】レースVTRが人生を変える!
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執筆者:スガダイ
ウマニティ公認プロ予想家。13開催連続プラス収支達成、24年日本ダービーを◎ダノンデサイルで的中など、現在進行形で数々の伝説を作り上げている。ここでは著書「常勝馬券師の勝ちに行く競馬」の内容を再構成して配信中。
競馬新聞の馬柱ってとてもよくできていると思いませんか?

わずか数平方センチのカコミの中に、レースの日付、開催場、レース名、着順、馬場状態、出走頭数、枠順、距離、タイム、斤量、騎手、ペース、通過順位、馬体重、人気、前後半3ハロンタイム、勝ち馬との差、短評・・・、予想に必要な過去のレースデータがギッシリと詰め込まれている。誰が考案したのかは知りませんが、馬柱があるのは日本の競馬新聞だけと聞いたことがあります。よくもまぁ、こんな便利なものを発明したものです。

馬柱のついた新聞は、競馬予想必見のツールでしょう。ほぼ100%のファンが、競馬新聞、スポーツ新聞、ウマニティなどのネット新聞を利用して予想を組み立てていると思います。

しかし、競馬新聞はよくでき過ぎているがゆえに、ついつい本質を忘れてしまうことがあります。それは、

馬柱はレースの出来事を数字や記号に起こしたに過ぎない。

何を当たり前のことをと思うかもしれませんが、あまりにも便利なので実際のレースを目で見ることなく、競馬新聞だけで予想を済ませてしまう人が多い。いくら新聞の馬柱が優秀といっても、数字や記号だけで実際に起こったことを表現するには限度があります。

百聞は一見にしかず。

という言葉があるように、新聞からは読み取れなかったことが、過去のレースVTRを確認すれば見えてくるケースがたくさんあります。

なぜ、レースVTRを確認するファンは少ないのでしょう。

大昔は、過去のレースVTRを見るためには中央競馬の広報室に通うくらいしか方法がなかったと聞くので、仕方ない面はあったと思います。しかし、現在はグリーンチャンネルで前の週に行われた全場全レースが放送されていますし、JRAレーシングビュアーに加入すれば、いつでもパソコンやケータイで過去レースを確認できます。環境は整っているのです。

VTRの確認をしないファンが多い最大の原因は、「時間」ではないでしょうか。たしかに出走馬のレースVTRを確認するのは手間がかかる。16頭の出走馬の前走を確認するとなると30分以上、さらに過去5走にわたって振り返ると何時間もかかってしまいます。

しかし、これまでお伝えした手順通りに予想をすれば、すでに予想すべきレースは絞れているし、狙える馬も見つかっています。過去のレースを振り返るのは、スピード指数のふるいに残った馬たち。なので、そんなに時間はかかりません。ピックアップした馬の前走、そして好走時や凡走時のレースを振り返れば、新聞には現れない馬券のヒントが見えてきます。

新聞に現れない情報は宝です。多くのファンが新聞頼りの予想をしているのだから、新聞に載らない情報は人気に反映されにくい。「いや、専門家はVTRを確認してシルシを打っているはずだから、人気に反映されにくいはずはない」と主張する人もいるかもしれません。しかし、トラックマンもあまりレースVTRを確認していないのではないかと、僕は睨んでいます。

なぜかというと、VTRを見れば大した不利ではないのに、「前走は不利があったので参考外」と書かれた記事をよく見かけるからです。トラックマンの仕事は忙しい。早朝から調教時計や厩舎コメントを取り、さらに全レースで検討した上でシルシを打たなければなりません。サラリーマンと同じように、じっくりとVTRを振り返る時間は少ないのではないでしょうか。

また、年配の評論家の中には、昔ながらのVTRを確認せずに予想を組み立てる方法が定着しているように感じる人もいます。

価値ある情報とは、知る人間が少ない情報です。特にギャンブルにおいては、他人が気づいていない情報は値千金です。レースVTRを見れば、この価値ある情報を手に入れられる。

せっかく誰でも簡単に確認できる時代がやってきたのだから、これを無視するのはもったいないと思います。

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