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暮れの中京競馬が開幕し、日曜メインにダートGIのチャンピオンズC(12月1日、1800メートル)が行われる。
3~8歳と6世代から砂の猛者が集結。なかでも注目は昨年のルヴァンスレーヴに続く3歳制覇を目指す5戦全勝のゴールドアリュール産駒・クリソベリル(栗東・音無秀孝厩舎、牡)だ。昨年9月のデビュー以来、楽勝に次ぐ楽勝で7月に大井のGIジャパンダートダービーで世代の頂点に立ち、古馬初対戦となった前走・船橋のGII日本テレビ盃もロンドンタウン(栗東・牧田和弥厩舎、牡6歳)やノンコノユメを寄せ付けず、0秒8差の圧勝を演じてみせた。兄姉にマリアライト(2015年エリザベス女王杯、16年宝塚記念)、クリソライト(13年JDD)がいる血統的なスケールも一級品。中京コースは初めてだが、好位から力で押し切るレースぶりには隙がなく、古馬との2キロの斤量差を生かして一気に頂点を極める可能性は十分だ。
迎え撃つ古馬勢で充実一途なのはチュウワウィザード(栗東・大久保龍志厩舎、牡4歳)。強豪にもまれながら着実に力をつけ、前走・浦和のJBCクラシックで初のGI制覇を達成した。安定感に勝負強さも加わり、GI連勝を狙える位置にいる。6戦連続で手綱を取ってきた川田騎手がクリソベリルに騎乗するため、福永騎手が騎乗する。
東京大賞典と帝王賞の覇者オメガパフューム(栗東・安田翔伍厩舎、牡4歳)は今回、名手L・デットーリ騎手とのコンビが決まった。前走のJBCクラシックでもハナ差2着と左回りにめどを立てており、昨年(1秒差5着)とはひと味違うパフォーマンスが期待できる。
実績でいえば一昨年のこのレースなどダートGI5勝のゴールドドリーム(栗東・平田修厩舎、牡6歳)が最右翼。かしわ記念優勝以来約5カ月ぶりだったマイルチャンピオンシップ南部杯(0秒5差3着)を叩き気配は上昇している。
フェブラリーSの覇者インティ(栗東・野中賢二厩舎、牡5歳)は1番人気の支持を集めた前走・みやこSで超ハイペースの先行争いを演じ、4コーナー過ぎに急失速し、15着と大敗を喫した。もろさが残るが、逃げて自分の形に持ち込んだ際の強さは証明済みで、この舞台でも東海Sでチュウワウィザード以下に圧勝している。
そのみやこSを勝ったのはヴェンジェンス(栗東・大根田裕之厩舎、牡6歳)。しぶとい末脚はタフなレースになればなるほど威力を発揮しそうだ。同レースで最速上がりをマークして2着に食い込んだ8歳馬のキングスガード(栗東・寺島良厩舎、牡)もマークは必要だ。
みやこS3着のウェスタールンド(栗東・佐々木晶三厩舎、セン7歳)は昨年の2着馬。引き続きスミヨン騎手とコンビを組むのも魅力で末脚が生きる流れになれば出番がありそうだ。 前走・武蔵野Sで重賞初制覇を飾ったワンダーリーデル(栗東・安田翔伍厩舎、牡6歳)は初の1800メートル克服が鍵。同2着タイムフライヤー(栗東・松田国英厩舎、牡4歳)はジャパンCをスワーヴリチャードで制したマーフィー騎手を背に芝(17年ホープフルS)ダート両GI制覇を目指す。
他ではマーチSの覇者でムーア騎乗のサトノティターン(美・堀宣行厩舎、牡6歳)、ニュージーランドT、ユニコーンSと芝、ダート両カテゴリーで重賞を勝っているワイドファラオ(栗東・角居勝彦厩舎、牡3歳)も上位争いは可能だろう。
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