競馬ニュース > 記事
リピート好走が多いなかでもクロフネ産駒の勝ち馬はその傾向が強く、2012年ホエールキャプチャ、2022年ソダシの2頭は、前者がハナ差、後者がアタマ差と、翌年も勝ち馬とタイム差なしの2着に好走。また、2019年には母の父にクロフネを配されたノームコア(父ハービンジャー)が、当時の芝1600mにおける日本レコードを更新するなど、その存在感をおおいに示している。
ほか、フジキセキとディープインパクトが種牡馬として最多となる4勝を記録。後者の産駒は2021年に1~3着を独占しているが、1着グランアレグリアは母の父Tapit、2着ランブリングアレーと3着マジックキャッスルは母の父シンボリクリスエスとなるため、いずれも母系にSeattle Slewの血脈を持つことでも共通していた。2022年2着ファインルージュ、2023年1着ソングラインと近年はキズナ産駒も上位を賑わせているだけに、今後はディープインパクト系としての動向にも注目していきたい。
スタニングローズは、父キングカメハメハ×母ローザブランカ(母の父クロフネ)。同産駒からは11年の勝ち馬アパパネが出ているが、同馬とは「母の父がDeputy Minister系種牡馬」であることにも共通点を見いだせる。また、「キングカメハメハ×クロフネ」の組み合わせは、22年1着&23年2着のソダシも想起させる配合だ。直近5年で、2勝、2着1回、3着1回と父または母の父クロフネを配された馬に勢いがあることからも軽視はできない。
ライラックは、父オルフェーヴル×母ヴィーヴァブーケ(母の父キングカメハメハ)。直系でこそないものの、今年のメンバーでは唯一フジキセキの血を引く馬で、牝系を辿れば名マイラーのダイワメジャーが出た一族でもある。近親には15年サウジアラビアRCを勝ったブレイブスマッシュがおり、本馬自身も22年フェアリーSを勝っていることを考えれば、マイル路線で新味を出して不思議ない。重賞を2桁人気で激走してきた実績からも要注意。
ウンブライルは、父ロードカナロア×母ラルケット(母の父ファルブラヴ)。同産駒は産駒初出走となった20年にアーモンドアイが勝利するほか、同年には12番人気のトロワゼトワルも4着に健闘。なお、前者と本馬はサンデーサイレンス、Specialなど、母系の血統構成にも共通点が多い。昨年のNHKマイルカップではアタマ差2着のコース実績もあり、全兄にステルヴィオがいる血統背景を鑑みてもG1制覇のチャンスは充分にありそうだ。
【血統予想からの注目馬】
③スタニングローズ ①ライラック ⑤ウンブライル