ヴィクトリアマイルでGⅠ初制覇を成し遂げた
津村明秀騎手(38)=美・フリー=は、週中のトレセンでも祝福攻めにあうなどGⅠ勝利の重みを実感。2週連続を狙う
オークスでは、❶枠①番の
ミアネーロに騎乗する。パートナーとは2戦2勝の好相性で、「十分やれる能力を持っている」と手応えを持っている。
涙のGⅠ初制覇から1週間。早くも2勝目のチャンスが巡ってきた。先週の
ヴィクトリアマイルで14番人気の
テンハッピーローズを勝利に導いた津村騎手が、今週は
フラワーC覇者の
ミアネーロと
オークスに挑む。
「今まで経験したことのない数のお祝いの連絡がありました。うれしいですね」
当日や月曜は「本当に勝ったのかという感覚だった」というが、トレセンに来ると多くの人に祝福の声をかけられ、「GⅠジョッキーになれたんだなと、ちゃんと気持ちが出てきました」と勝利を改めて実感した。
2週連続のGⅠ勝利へ。コンビを組む
ミアネーロとは2戦2勝と好相性。新馬戦は直線で外にヨレて2着馬と接触する場面があったが、前走の
フラワーCは中団のインでしっかりと折り合い、直線で鮮やかに抜け出した。「前走は馬場傾向を含めて内にこだわりました。馬群をさばく競馬でも何の問題もなくこなしてくれて、一戦ごとに本当に成長していますね」とうなずく。
15日の最終追い切りでは自身が騎乗し、美浦Wコースでラスト1ハロン10秒9(5ハロン68秒0)と抜群の伸びを披露。「操縦性が高くてストライドも大きいので、距離も問題ないです。以前からこの馬が好きで、上を狙いたいと思っていました。相手は強くなりますが、十分やれる能力を持っていると思います」と手応えを得ている。
ジョッキーが「生きがいです」と話す家族は先週、サッカー観戦で競馬場には不在だった。「次は家族の前で勝つのが目標です」。爽やかな笑顔を見せたGⅠジョッキーは、愛する家族のために今週も全力を尽くす。(三浦凪沙)