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週末の的中へ向け、いち早く重賞の出走予定馬を先取り! 今回は阪神カップに出走予定の10頭を診断します。
アグリ
1勝クラスから4連勝で今年の阪急杯を制覇。前半3ハロン33秒9、前がかりの展開を番手から抜けた。走破時計1分19秒5は優秀。高松宮記念7着は外差しの不良馬場を先行、セントウルSは前有利の開幕週を追い込んでの2着。前走のスプリンターズS7着も、前有利の流れで展開が向かず。得意舞台で巻き返しを。
ウイングレイテスト
今年のスワンS勝ち馬。前半3ハロン34秒1の平均ラップを番手につけ、直線は早め先頭から押し切った。ひとつ前の京成杯AHも、番手から2着。4走前、4着の米子Sが強い競馬で、ハイラップを前々からよく粘っている。速い流れを前受けする形で良さが出るため、飛ばす馬がいてほしい。
エイシンスポッター
直近13戦中上がり最速9回、2位3回と、しまいは堅実に脚を使う。秋は着順こそ低調ながら、CBC賞6着とセントウルS7着は前有利の開幕週。スプリンターズS11着も前有利の流れ。前走、最終週の京阪杯は、上がり最速32秒2の脚で追い込み3着へ巻き返した。他力本願のきらいはあるが、ハマれば怖い。
エエヤン
今年のニュージーランドT勝ち馬。雨の残る力のいる馬場、緩みないラップになるなか、力みながらの追走。それでも、勝負所は楽に進出し、1馬身1/4差をつける完勝。中山マイルでは3戦3勝。その後はNHKマイルC9着、毎日王冠8着、マイルCS10着も、距離短縮で良さが出そうな感じはある。変わり身に期待。
グレナディアガーズ
一昨年の阪神C勝ち馬で、昨年も2着。内回り、かつスタートから平坦、下りの続く独特のコースが合う。それだけに、今年の阪急杯1番人気7着は案外な結果。一応、馬群の外を回る形ではあったが……。高松宮記念5着、スワンS6着はともに出負けしており、まだ見限れない。得意舞台で巻き返したい。
ピクシーナイト
一昨年のスプリンターズS勝ち馬。3歳馬による当レース勝利は、実に14年ぶり。前半3ハロン33秒3は、極端な速さではなく、2枠4番からロスなく立ち回っての勝利。ただ、2着に2馬身差をつけ、勝ち時計1分7秒1も優秀。次戦の香港で落馬事故に巻き込まれ、復帰後4戦は掲示板に載れず。きっかけを掴みたい。
ホウオウアマゾン
一昨年のアーリントンC勝ち馬。古馬になり、4度の馬券内好走は、スワンS3着、阪神C2着、マイラーズC2着、阪急杯3着と、いずれも阪神競馬場。今年の阪急杯3着は、4戦連続2桁着順からの一変だった。前で受けてしぶとく、安定した先行力は魅力。ここも前々から運び、再度の一変を狙う。
ララクリスティーヌ
菅原騎手とのコンビで【3-3-0-2】。着外の2回は、今年のヴィクトリアM14着と関屋記念9着。前者は道中折り合いを欠き、相手も強かった。後者は緩めの流れを先行しており、物足りない内容ながら休み明け。前走のスワンSでは2着と巻き返し、気性的な面からも距離は1400mが良さそう。相手強化でどこまで。
ママコチャ
桜花賞馬ソダシの妹で、自身はスプリンターとして完成してきた。3走前の安土城Sは、好位抜け出しの完勝。勝ち時計1分19秒0は、かなり速い。初スプリントの北九州記念2着は、4角で手綱を引く不利。前走のスプリンターズSは、G1にしては緩い流れを、好位から運んでモノにした。距離延長で我慢が利けば。
ロータスランド
昨年の京都牝馬S勝ち馬。前半3ハロン34秒3、緩めの流れを番手につける形。展開は向いたものの、走破時計1分19秒7は優秀。2度目の古馬G1挑戦となった次戦・高松宮記念でも2着に走った。今年の良績は、京都牝馬S3着、前走のスワンS3着。いずれも外枠から直線インを突く、岩田(康)騎手らしい競馬。枠運に恵まれれば。
(文・垣本大樹)