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日曜日に行われるスプリンターズSの出走馬の追い切り内容について、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
①アレスバローズ
中間は栗東坂路で入念に調整。1週前の4F53秒4が実質的な最終追い切りで今週は4F56秒0と軽め。とはいえ、ウッドチップを高々と蹴り上げて元気のあるところをアピール。重賞ではハンデ戦しか好走歴がなく、定量のG1で突き抜けまでは苦しいかもしれないが、内の好枠を引き当てた。連下争いに加わってくる可能性は考慮しておきたい。
②ダノンスマッシュ
帰栗後は坂路で乗り込まれてきた。2週連続で4F52秒台、終い1Fは12秒0でまとめているように、調整は順調そのもの。特に今週はレースでも手綱を取る予定の川田将雅騎手を背にスピード感のある走りを披露。悲願のG1制覇を成す準備は整った。
③セイウンコウセイ
先週、今週と美浦Wコースで直線をビッシリと追われ、終い1Fは12秒台前半をマーク。全身を使ったフットワークでG1ホースの名に恥じない動きを見せた。好走時は内めの枠を引いた時が多い馬だけに3番枠を引いた今回、ノーマークにするのは危険。軽んじて扱えない。
④リナーテ
最終調整はレースでも騎乗予定の三浦皇成騎手が栗東に駆けつけ、坂路で実施。4F53秒0のタイム自体は地味ながらも、蹴り上げたウッドチップが高々と舞っているように、走りの力強さが十分に伝わってくる。重賞未勝利ではあるが、混戦になれば出番が回ってくる場面もありそうだ。
⑤レッツゴードンキ
栗東CWで行われた1週前の追い切りは、手綱を取った岩田望来騎手との呼吸が合っていないように見受けられたが、今週の坂路追いでは様相が一変。レースでも騎乗予定の岩田康誠騎手がまたがって、4F51秒5という年齢を感じさせない走りを見せた。この馬なりに順調とは思われるが、G1では道中の位置取りが悪くなるケースが多い。状態の良さを好走に導くには、スムーズに運ぶことが必須条件になる。
⑥ノーワン
8月30日に帰栗後は、坂路とCWコースを織り交ぜて丹念に乗り込まれてきた。25日には初コンビを組む内田博幸騎手が駆けつけ、坂路で4F53秒4をマーク。一応の態勢は整った印象。ただし、坂を登る際にフラつく場面が見受けられたのは気になるところ。古馬と初対戦、ましてやG1の今回は割引が必要かもしれない。
⑦モズスーパーフレア
1週前に栗東坂路で4F49秒7を叩き、併せたインディチャンプに大きく先着。今週はレースでも手綱を取る予定の松若風馬騎手を背に、終い2Fを23秒9-11秒7でまとめて好調をアピールした。過去3勝を挙げている、得意コースでの大一番にピタリと照準を合わせてきた印象。自分の競馬ができればアッと言わせるシーンも十分にありそうだ。
⑧タワーオブロンドン
キーンランドCから中1週で産経賞セントウルSを使い、中2週でスプリンターズSを迎える強行軍。とはいえ、25日に美浦Wで行われた追い切りでは、軽く流す程度で5F68秒台をマーク。スピード感のある走りを披露した。レコード勝ちの反動はなく、むしろ勢いを維持している印象。一気の頂点奪取を期待できるレベルだ。
⑨ディアンドル
3歳馬らしく荒削りなフォームで登坂しているが、2週連続で終い2Fは23秒台を記録。特に今週の23秒6-11秒7というラップは、視覚的にもインパクトが強い。初のG1挑戦となるが、ここまで連対を外していない安定感は大きな武器。好勝負を演じても不思議はない。
⑩ラブカンプー
栗東坂路で行われた25日の追い切りでは、4Fを53秒6でまとめて併せた2歳馬に先着と、一応の格好はつけた。しかし、走り自体は重苦しくスランプから抜け出したとは言い難い。昨年の2着馬ではあるが、変わり身のきっかけを掴めない現状では厳しいだろう。
⑪マルターズアポジー
美浦Wでの最終追い切りは、内めを通ったとはいえ5F63秒台前半の速い時計をマーク。元気の良さをアピールした。ただ、7歳の秋を迎えたにもかかわらず、試行錯誤のローテーションを組まざるを得ない現状。イメージ通りの競馬ができる可能性は低い。見送りが賢明ではないか。
⑫ダイメイプリンセス
アイビスサマーダッシュから中2週続きで4戦目。中山への輸送を考慮して25日の最終追い切りは、上がり重点の内容にとどめたが、終い2Fを24秒5-12秒1でまとめているように、自身の力を出せる状態はキープしている。ムラ駆けタイプではあるものの、昨年は小差の4着と見せ場はあった。連下なら一考の余地はありそうだ。
⑬ミスターメロディ
最終追い切りは栗東芝コースで行い、5F62秒台半ばのタイムを計時。ただし、4コーナーの手前で行きたがる面を見せるなど、折り合いの面で不安があるのは確か。中間の運動量も多いとはいえず、思い通りの上昇カーブを描いているとは思えない。叩き良化型ではあるが、過大評価は禁物だ。
⑭ハッピーアワー
調教からシャドーロールを装着しているように、頭の位置が高い走りは気になるところ。栗東坂路で行われた25日の追い切りでは、追走先着を果たしたものの、4Fタイムは54秒6。前走からの変わり身をアピールするまでには至らない。苦戦は免れないだろう。
⑮イベリス
最終追いは栗東坂路で実施。実戦を想定し相手の後ろにつけ我慢させる調整を施した。ラスト1Fあたりで僚馬の内に入れると、鋭く脚を伸ばして先着。中身の濃い追い切りを消化している。休み明け2戦目とフレッシュな状態であるのは強み。調教通りの走りができれば、上位進出のチャンスもありそうだ。
⑯ファンタジスト
1週前、今週と2週続けて栗東坂路で終い1F11秒9を記録。中2週が続くものの、疲れはまったく見受けられない。特に1週前は4F50秒1の好時計を刻んでいるように、少なくとも前回の状態を下回ることはなさそう。相手はさらに強くなるが、デキだけなら見劣りはしない。
ウマニティ重賞攻略チーム
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TERAMAGAZINE
サマースプリントシリーズ王者がスプリンターズSを勝ったことはない。
2019年9月28日 23:21