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2018年以降の中山芝2500メートルで、もっとも多くの勝ち鞍を挙げているのはディープインパクト産駒。ただ、有馬記念を勝ったのは2014年ジェンティルドンナ、16年サトノダイヤモンドの2頭しかおらず、出走頭数を考えれば、血統的には推しづらい。
そこで注目したのはスルーセブンシーズ。父ドリームジャーニーは09年の勝ち馬で、その父ステイゴールドは11、13年勝ち馬オルフェーヴル(ドリームジャーニーの全弟)、12年勝ち馬ゴールドシップも輩出。ディープインパクト以上に有馬記念がよく似合う父系だ。母の父クロフネは20年優勝馬クロノジェネシス(父バゴ)と同じで、ダートでの活躍馬も出すスタミナ豊富な母系。凱旋門賞で4着と好走したようにタフなレース向きの配合で、消耗戦になればより血の力がモノをいうとみる。
05年のこのレースでディープインパクトに国内で唯一の黒星をつけたのがハーツクライ。同馬の産駒も有馬記念になると血が騒ぐようで、勝ち馬こそ19年リスグラシューのみだが、21年Vエフフォーリア(父エピファネイア)の母の父がハーツクライだ。今年は産駒3頭が登録しており、ドウデュースをピックアップ。母系はスピードが優位な配合なので消耗戦には向かないかもしれないが、瞬発力勝負になればまとめて差し切っても驚かない。
ソールオリエンスの父キタサンブラックは17年の勝ち馬。母系もスピードとスタミナのバランスがよく、今回の舞台は向くはずだ。