新潟の日曜メインは関屋記念（１３日、ＧⅢ、芝１６００メートル）。全４戦で行われるサマーマイルシリーズの３戦目。一昨年ロータスランド、昨年ウインカーネリアンとこのレースを勝った馬が２年連続で夏のマイル王に輝いている。

現在シリーズ単独首位は１１ポイントのセルバーグ（栗東・鈴木孝志厩舎、牡４歳）だ。前走の中京記念は鮮やかな逃げ切り。オープン昇級後２戦は先行策が取れず苦戦したが、しっかり先手を主張して好結果につなげた。ハナを切れば【３・０・２・０】。ここも自分の形に持ち込めるかが鍵となりそうだ。

ディヴィーナ（栗東・友道康夫厩舎、牝５歳）はヴィクトリアマイル４着、中京記念２着と一時期の不振から脱した。折り合いに苦労した時期もあったが、後方で脚をためる競馬が板についた印象。昨年は１３着に終わったが、軌道修正ができた今なら上位争いが期待できる。

２年前の覇者ロータスランド（栗東・辻野泰之厩舎、牝６歳）はその後は昨年の高松宮記念２着などを見ても短距離色が濃くなってきたが、前走のヴィクトリアマイルは６着ながら見せ場があった。ＧⅢならマイルでもチャンスはある。


エターナルタイム（美浦・中川公成厩舎、牝４歳）は多摩川Ｓを勝ってオープン入りしたばかりだが、引き続きルメール騎手が手綱を取れるのが心強い。鞍上とは【３・０・１・０】というコンビ相性で重賞初挑戦でも侮れない。

７日現在除外対象（繰り上がり順１位）ながら京都金杯と東京新聞杯で連続３着のプレサージュリフト（美浦・木村哲也厩舎、牝４歳）は出走できれば侮れない存在。同厩で京王杯スプリングＣ４着のアヴェラーレ（牝５歳）はともに牡馬の重賞で差のない競馬をしてきており、ここでも注目できる。

メイショウシンタケ（栗東・千田輝彦厩舎、牡５歳）は前走の中京記念で８着に敗れたが、レース当日に鞍上が急きょ乗り替わりになった影響が少なからずあったかもしれない。シリーズ１戦目の米子Ｓを勝っており、ここを勝てればサマーマイルシリーズ制覇が見えてくる。

コンシリエーレ（美浦・稲垣幸雄厩舎、牡４歳）は芝初挑戦。これまでダートで【５・０・２・１】と崩れ知らずの安定株が新境地を開拓できるかどうか。父ドレフォンは皐月賞馬ジオグリフを出しており、血統的には芝に対応できてもよさそうだ。

京都牝馬Ｓ優勝馬ララクリスティーヌ（栗東・斉藤崇史厩舎、牝５歳）、福島牝馬Ｓの勝ち馬アナザーリリック（美浦・林徹厩舎、牝５歳）も上位争いをしても不思議はない。

パラダイスＳを快勝し、着実に力をつけているビューティフルデイ（美浦・国枝栄厩舎、牝５歳）もマイルを攻略できるようなら、この先の選択肢が広がるところ。同じ厩舎のフィアスプライド（牝５歳）もクイーンＳ除外のうっぷんを新潟マイルＧⅢで晴らしたい。

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