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過去10年でサンデーサイレンス系種牡馬の産駒が7勝(直子は5勝)。SS系とは抜群に相性のいいGIIだ。ディープスカイの父は、昨年の優勝馬ダイワスカーレットと同じアグネスタキオン。母系も4代母ミスカーミーを根幹とする牝系からケンタッキーダービー馬ウイニングカラーズや、JCと宝塚記念を勝ったタップダンスシチーが出ている一流血統だ。
SS直子はマツリダゴッホの現6歳が最後の世代で、同馬には父が15年連続で継続中の産駒によるJRA重賞勝利記録更新の期待がかかる。祖母の産駒には菊花賞馬ナリタトップロケードがいて底力あふれる牝系。SS×ボールドルーラー系種牡馬の配合からは2冠馬エアシャカールや、アグネスタキオンといった中距離以上で活躍した名馬が出ている。
カワカミプリンセスの父キングヘイローは母がGI7勝の名牝グッバイヘイロー。先週の高松宮記念でローレルゲレイロが父子制覇を達成したように、大舞台での勝負強さが産駒にも伝わっている。4代母のサマーゲストはCCAオークス・米GIを勝っている。父母両系の血統背景がしっかりして、持続的な成長が期待できる系統だ。
ヴィクトリーはSS産駒全盛期に対抗勢力として立ちはだかったブライアンズタイムの子。祖母のバレークイーンからダービー馬のフサイチコンコルドや、スプリングSを勝って今年の皐月賞候補に名乗りを上げたアンライバルドが出ている。日本で息の長い成功を収めている牝系だ。
旬のSS系種牡馬ならアドマイヤフジの父アドマイヤベガだろう。先週の日経賞では産駒のアルナスラインが初重賞V。マイルCSを勝ったブルーメンブラットなど古馬になっても成長を続けるタイプが目立つ。前出のヴィクトリーの近親。
ドリームジャーニーの父ステイゴールドは決め手を身上とする産駒が多い。母系は短距離向きだが、母父メジロマックイーンと父のスタミナがうまく融和している。(血統取材班)
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