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春の快速王を決める第53回高松宮記念(GI、芝1200メートル)が26日、中京競馬場で行われる。スピード自慢の韋駄天が集結して白熱したレースが期待される。
重賞6勝のメイケイエール(栗東・武英智厩舎、牝5歳)が、悲願のGⅠ取りに挑む。今回と同じ舞台で行われた昨年秋の産経賞セントウルSは、1分6秒2のコースレコードで楽勝。昨年のこのレースは外枠と展開に泣いたが、舞台適性は文句なしで、左回りの方が走りがスムーズ。香港スプリント5着から3カ月半ぶりの実戦となるが、中間の調教ではスピード感あふれる本来の走りを見せている。フレッシュな精神状態で臨めそうだ。
ナムラクレア(栗東・長谷川浩大厩舎、牝4歳)は、今年の始動戦、シルクロードSでスプリント重賞3勝目をマーク。直線の坂にも対応し、4歳を迎えてパワーアップした姿をアピールした。本番と同じコースで結果を残したのも大きな収穫といえる。
破竹の4連勝で阪急杯を制したアグリ(栗東・安田隆行厩舎、牡4歳)は、勢いでは一番だ。一線級の1200メートルの流れへの対応は鍵となるが、今の充実ぶりなら楽しみが大きい。勝てば、安田隆行厩舎は2012年カレンチャン、13年ロードカナロア、21年ダノンスマッシュに続くこのレース4勝目となる。
ナランフレグ(美浦・宗像義忠厩舎、牡7歳)には連覇の期待がかかる。昨年は8番人気でのVだったが、10月のスプリンターズSでも3着に入り、フロックではないことをアピールした。今年も馬混みを気にしない力強い追い込みが決まるか。
ピクシーナイト(栗東・音無秀孝厩舎、牡5歳)は一昨年のスプリンターズS優勝馬。同年12月の香港スプリントで競走中止して以来で、1年3カ月以上の休養明けとなるが、底力はトップ級だ。
短距離に目を向けてきた昨年の桜花賞2着馬ウォーターナビレラ(栗東・武幸四郎厩舎、牝4歳)、オーシャンSを快勝したヴェントヴォーチェ(栗東・牧浦充徳厩舎、牡6歳)、昨年2着のロータスランド(栗東・辻野泰之厩舎、牝6)、スプリンターズSの2着馬ウインマーベル(美浦・深山雅史厩舎、牡4歳)なども展開ひとつでチャンスが回ってきそうだ。