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ウマニティ重賞攻略チームが毎週末の重賞をあらゆる切り口で考察!今回は日経賞2022・血統予想をお届けします!
昨年はスクリーンヒーロー産駒の4番人気ウインマリリンが、道中は逃げ馬の後ろを追走し、直線では内ラチ沿いを抜け出す会心の勝利。なお、牝馬による日経賞制覇は史上4頭目、33年ぶりのことでもあった。
血統傾向としてはSadler's Wellsやダンシングブレーヴといった欧州血脈のタフネスぶりを評価しやすく、直近10年以内に二桁人気で激走した12年1着ネコパンチ、14年2着ホッコーブレーヴの2頭は母の父がダンシングブレーヴで共通する。なお、母の父にStorm Bird系種牡馬を配されている馬も好走が目立ち、ウインバリアシオンが12年2着、14年1着、15年2着とリピーターとして活躍するほか、直近3年でも19年エタリオウ、20年モズベッロ、21年カレンブーケドールと2着が続く。
アサマノイタズラは、父ヴィクトワールピサ×母ハイタッチクイーン(母の父キングヘイロー)。父は現役時に中山競馬場で4勝を挙げている相性のよさがあり、そのうち2勝は皐月賞、有馬記念といった大レース。本馬においても2勝含め、3着以内に好走した4回すべてが中山競馬場となっている。母の父がダンシングブレーヴ直仔の種牡馬であることもレース傾向からは興味深く、横山武史騎手との新コンビでどんな競馬を見せるか注目したい。
クレッシェンドラヴは、父ステイゴールド×母ハイアーラヴ(母の父Sadler's Wells)。父ステイゴールド系×母の父Sadler's Wells系という大まかな血統構成は18年の勝ち馬ガンコと共通。前走AJCCは半年ぶりの実戦ながら勝ち馬から0秒6差と健闘しており、この父の産駒であることを考えれば年齢がネックになることも考えづらい。なお、2年前には同産駒のスティッフェリオが9番人気3着とヒモ荒れを演出している。
タイトルホルダーは、父ドゥラメンテ×母メーヴェ(母の父Motivator)。キングカメハメハの直系は「0-0-3-5」と連対例がないことは気になるものの、母の父がSadler's Wells系となる配合は初めてのパターンでもあり、前走が有馬記念で5着という実績からもぞんざいには扱えないだろう。中山競馬場は弥生賞を勝ち、皐月賞でも2着。育成時にはマツリダゴッホを引き合いに出された逸材なだけに、中山巧者として名を馳せていく未来も描けそうだ。
【血統予想からの注目馬】
⑫アサマノイタズラ ⑧クレッシェンドラヴ ⑪タイトルホルダー