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直線が平坦で短い京都内回りが舞台だが、3~4コーナーから一気にペースアップして消耗戦になりやすく、春の2冠以上にスピードの持続力とスタミナが重要になる。
サングレアルを最上位にみる。母ビワハイジは国内屈指の名牝で、兄姉にはGI6勝を挙げた女傑ブエナビスタ(父スペシャルウィーク)を筆頭に重賞勝ち馬が5頭いる。父は4歳秋に中長距離のGIを3連勝したゼンノロブロイで、成長力に富む。産駒の芝重賞11勝中8勝が2000メートル以上で、距離延長はプラス。スタミナと底力を問われる大レースでこそ真価を発揮する。
同じゼンノロブロイ産駒のレーヴデトワールは2歳女王レーヴディソール(父アグネスタキオン)の半妹。母が仏3歳GIサンタラリ賞の優勝馬で、いとこに愛1000ギニーの勝ち馬ベスラーがいるなど、3歳戦に強く活力もある。
オークス馬ヌーヴォレコルトはスタミナ豊富で大舞台に強いハーツクライが父。4歳秋の天皇賞でGI初制覇を飾ったジャスタウェイに代表されるように、産駒は3歳春を過ぎてから驚異的な成長をみせる馬が多い。秋初戦のローズSで好スタートを切り、今回は春以上のパフォーマンスを披露する可能性は十分にある。
オメガハートロックは半姉オメガハートランド(父アグネスタキオン)がフラワーCを勝ち、伯父にはハーツクライがいる。父ネオユニヴァースの産駒は芝2000メートルの重賞が得意で、小回りコースに良績がある。休み明けの割り引きは必要だが、舞台適性は高い。
ショウナンパンドラは伯父にステイゴールドがいるなど、母系は大舞台向き。ディープインパクト産駒らしい決め手が武器で、前2走は道悪で(1)(2)着だが、良馬場ならさらに持ち味が生きる。
タガノエトワールは2010年の3冠牝馬アパパネと同じキングカメハメハ産駒で、母がサンデーサイレンス×トニービンの配合。牝系は国内有数の名門で、一族に菊花賞馬ソングオブウインドや桜花賞馬ラインクラフトなど活躍馬が多数いる。底力は十分で、GIでもいきなり通用して不思議はない。 (血統取材班)