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阪神の日曜メーンはフィリーズレビュー(13日、阪神、GII、芝1400メートル)。桜花賞(4月10日、阪神、GI、芝1600メートル)のトライアルレースで、1~3着馬に優先出走権が与えられる。
過去10年、出走馬の中から桜花賞を制したのは2008年の3着馬レジネッタだけだが、13年の優勝馬メイショウマンボは桜花賞10着ながら、同年にオークス、秋華賞、エリザベス女王杯とGIを3連勝した。桜花賞との関連性は低くても、優勝馬からは他にもアストンマーチャン、ワンカラット、ベルカント、クイーンズリングなど、のちにGI戦線で活躍した馬も出ている。“出世レース”という観点からも見逃せない一戦だ。
中心になるのは阪神ジュベナイルフィリーズ出走組だろう。まず注目されるのが9着だったキャンディバローズ(栗東・矢作芳人厩舎)。2走前にファンタジーSを勝っており、今回のメンバーでは唯一の重賞勝ち馬だ。札幌芝1500メートルの未勝利戦を2歳コースレコードで快勝しているように、スピード能力は高い。前走は馬体が10キロ減っていたことも敗因だけに、当日の馬体重には注目が必要だ。
アットザシーサイド(栗東・浅見秀一厩舎)は、2戦2勝で臨んだ前走の阪神JFで後方から脚を伸ばして5着。能力がGIでも通用することを証明した。芝1400メートルはデビューから2連勝した条件、ともにメンバー最速の上がりをマークして完勝している。良績を残す距離に戻っての巻き返しが有望だ。
メイショウスイヅキ(栗東・本田優厩舎)は3走前に芝1400メートルでオープン特別のもみじSを勝っている。折り合いに課題はあるものの、末脚の威力はここでも上位。前走の阪神JFは12着だったが、距離短縮はプラスに働きそうだ。
ペプチドサプル(栗東・木原一良厩舎)は抽選対象(7日現在9/17)ながら、阪神JFで4着と好走。今回のメンバーでは最先着を果たしている。前走の紅梅Sでも、のちにチューリップ賞を勝つシンハライトから0秒2差。オープンクラスで3戦連続の4着と力を見せている。出走できれば、当然、上位争いが可能だろう。
オープン特別のカンナSを勝っているボーダレス(美浦・伊藤圭三厩舎)、フェアリーS4着のクードラパン(美浦・久保田貴士厩舎)、エルフィンS2着のダイアナヘイロー(栗東・福島信晴厩舎)などもオープン実績では見劣らない。
他にも、前走の春菜賞を勝ったカトルラポール(美浦・浅野洋一郎厩舎)や、半兄に春の天皇賞馬ビートブラック(父ミスキャスト)がいるウインミレーユ(栗東・梅田智之厩舎)など、好素材がそろった。
牝馬クラシック路線はメジャーエンブレムが大きくリードしている図式だったが、先週のチューリップ賞でシンハライトとジュエラーがその存在を強烈にアピールしている。この3頭に挑戦状を突きつけるような走りができるか、注目のトライアルだ。
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