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ブエナビスタの父スペシャルウィークは長距離タイプだったが、天皇賞・秋も勝っている。産駒の距離適性は父よりも短い感じで、インティライミなど2000メートルがベストというタイプが多い。ブエナビスタは全7勝のうち5勝がマイル戦。距離が延びるほど信頼性は落ちるが、2000メートル自体は問題ない。
アーネストリーの父グラスワンダーは有馬記念を連覇。ロベルト系のスタミナを備えているものの、多くの活躍馬はマイルから2000メートルを得意とする。母父トニービンは産駒にサクラチトセオー、エアグルーヴ、オフサイドトラップと天皇賞・秋の勝ち馬を3頭輩出。ベストの舞台と言える。
ジャガーメイルの父ジャングルポケットの産駒は、オウケンブルースリのように長丁場をこなす馬もいるが、全体的には中距離血統。東京に強い父系でもあり、2000メートルでも問題ない。
シンゲンの父ホワイトマズルの産駒は、アサクサキングスやイングランディーレのようにスタミナ豊富なイメージがあるが、気性面の難しさから距離に限界がある馬も多い。この馬も年齢とともに落ち着きが出て、成績が安定。5着だった昨年以上の結果が期待できる。
マーベラスサンデー産駒のネヴァブション。成長力は父親譲りで、急速に衰えないのが特徴。ただし、母の父がミルリーフで長距離型。2000メートルは少し短い印象。
キャプテントゥーレの父アグネスタキオンからは、ダイワスカーレット、ディープスカイなど2000メートル前後の活躍馬が多数出ている。母父トニービンなら天皇賞・秋はぴったりの血統だ。
ペルーサの父ゼンノロブロイはこの3歳が初年度の世代。サンテミリオンやアニメイトバイオと活躍馬を出し、距離は2000メートル前後がベスト。母父キャンディストライプスはブラッシンググルーム系の気性の難しさがある一方、大舞台向きの底力も備えている。同じ3歳馬では、天皇賞・秋を連覇したシンボリクリスエスの産駒アリゼオも注目したい。(血統取材班)