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ウマニティ重賞攻略チームが毎週末の重賞をあらゆる切り口で考察!今回はラジオNIKKEI賞2021・血統予想をお届けします!
昨年はナカヤマフェスタ産駒の8番人気バビットが重賞初挑戦ながら2着に5馬身差を付ける圧巻の逃げ切り勝ちを披露。同馬はステイゴールドの孫世代にあたるが、ステイゴールドの直仔も13年1着ケイアイチョウサン、17年2着ウインガナドルが勝ち負けを演じており、奇しくも3頭とも8番人気での好走でもあった。
ほか、12年に16頭中16番人気で3着となったオペラダンシングは父がSadler’s Wells直仔のオペラハウスで母の父がダンシングブレーヴ。14番人気で2着に好走した07年スクリーンヒーロー、同じく13年カシノピカチュウは前者が父系祖父、後者が2代母の父にSilver Hawkの血を引くなど、Sadler’s Wellsやダンシングブレーヴ、Roberto(=Silver Hawkの父)の血脈も強調しやすい。昨年も7番人気2着パンサラッサがSadler’s Wells、5番人気3着のディープキングがダンシングブレーヴを抱えていた。
アサマノイタズラは、父ヴィクトワールピサ×母ハイタッチクイーン(母の父キングヘイロー)。父ヴィクトワールピサ×母の父ダンシングブレーヴ系という血統構成は19年の勝ち馬ブレイキングドーンと同じ。また、同馬とは母系にSadler's Wellsの血を引く点でも共通する。芝1800mは2走前にスプリングSでアタマ差2着となった実績があり、ヴィクトワールピサ、ダンシングブレーヴ、オペラハウスと好相性を示す血統を多く保持しているだけに、人馬ともに重賞初制覇の可能性は十分にありそうだ。
タイソウは、父モーリス×母セラミックガール(母の父ダイワメジャー)。近親に06年マーメイドSを制したソリッドプラチナムがいる血統で、ディープインパクトやレイデオロ、ウインクリューガーが出たBurghclereに遡る牝系。父モーリスはSilver Hawk、Sadler's Wellsを抱えるだけに種牡馬としての動向が気になる存在で、その父スクリーンヒーローは07年ラジオNIKKEI賞で14番人気2着と大駆けしていたことも気に留めておきたい。晩成傾向の血筋でもあるので、まだまだ伸びしろにも期待できるタイプだろう。
ヴァイスメテオールは、父キングカメハメハ×母シャトーブランシュ(母の父キングヘイロー)。母シャトーブランシュは15年マーメイドSの勝ち馬で、その父キングヘイローがダンシングブレーヴの直仔。強雨のなか不良として行われた2走前の勝ちっぷりが鮮やかで、母を彷彿とさせる道悪適性には相当なものがある。過去の傾向からも梅雨時で馬場コンディションが悪くなりやすいことは好都合と言えそうで、今週末の雨予報も本馬にとっては追い風となりそう。
【血統予想からの注目馬】
③アサマノイタズラ ⑪タイソウ ②ヴァイスメテオール