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日本一長い新潟外回りの直線(659メートル)を乗り切るスピードの持続力とスタミナが問われる。この舞台での決め手勝負に強いのがディープインパクト産駒で、今年は大挙8頭が登録している。
なかでも最上位はマーティンボロ。母系は世界的名門で、近親にジャパンCなどGIを4勝したシングスピールを筆頭に一流馬が多数いる。姉の産駒ヴィルシーナは今春にヴィクトリアマイルで連覇を飾り、宝塚記念でも3着に好走。成長力に富み、活力もある。オープン入り後、重賞で(1)(2)着と充実著しく、ここでも好勝負は必至だ。
クランモンタナは母エアトゥーレがサンケイスポーツ杯阪神牝馬Sを制し、仏GIモーリスドゲスト賞で2着。祖母、3代母はともにGI馬で、母系の底力は重賞でもヒケを取らない。半兄で皐月賞馬のキャプテントゥーレ(父アグネスタキオン)は4、5歳時にも重賞を勝ち、さらに半姉アルティマトゥーレ(父フジキセキ)は5歳秋に本格化して重賞を2勝。これから重賞戦線での飛躍を期待していい。
ニューダイナスティは母系にダイナフォーマー、ダンジグと国際級の種牡馬が配合されている。新潟でレコード勝ちの実績があるように、タフな消耗戦に強い。
ラストインパクトは伯父にGI3勝のビワハヤヒデ、3冠馬ナリタブライアンがおり、混戦で力を発揮するタイプ。叔父に欧米でGIを4勝したシロッコがいるエックスマークや、母、祖母がともに仏重賞ウイナーのヴィクトリースターも軽視はできない。
メイショウナルトは今春のGIで大活躍したハーツクライ産駒で、母が凱旋門賞馬カーネギー×マルゼンスキーの配合。晩成型で持久力とパワーに優れ、ハンデ57・5キロもそう苦にしない。
カルドブレッサはジャングルポケット×サンデーサイレンスの配合で、直線の長いコースに向く。母の全兄にセントライト記念を勝ったブラックタキシードがおり、母系の質も上々だ。 (血統取材班)
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