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秋のGⅠシリーズは今週も京都を舞台にマイルチャンピオンシップ(19日、芝1600メートル)が行われる。今年の下半期のチャンピオンマイラー決定戦はマイルGⅠの常連と勢いのある新勢力がぶつかる図式で、馬券的にも妙味のある一戦になりそうだ。
セリフォス(栗東・中内田充正厩舎、牡4歳)は昨年のこのレースを豪快に追い込んで優勝した。今年初戦のドバイターフは1800メートルが微妙に長かったのか、ゴール前で失速気味の5着に終わったが、前走の安田記念は2着と改めてマイルでの強さを証明した。久々は苦にしないタイプで、1週前追い切りでは栗東CWコースでラスト1ハロン10秒7(6ハロン80秒8)という素晴らしい切れ味を披露し、順調な仕上がりをうかがわせている。連覇へ視界は良好だ。
シュネルマイスター(美浦・手塚貴久厩舎、牡5歳)は毎日王冠で3着。直線で前があかず、大外に出さざるを得なかったことが影響した。ゴール前の勢いは先着した2頭を上回っており、負けてなお強しの内容。スタートに少し課題がある馬だが、NHKマイルC制覇などマイルGⅠの上位の常連で、底力はトップクラスだ。
ナミュール(栗東・高野友和厩舎、牝4歳)は富士Sで、昨年のチューリップ賞以来の重賞2勝目を挙げた。楽々と抜け出し、1馬身1/4という着差以上の強さを感じさせた。瞬発力は今回の相手でも通用しそう。この馬もスタートに課題があるだけに、スムーズにゲートを出られるかどうかが鍵になりそうだ。
エルトンバローズ(栗東・杉山晴紀厩舎、牡3歳)は4連勝中と伸び盛りの3歳馬。前走の毎日王冠では安田記念で連覇を達成したソングラインを撃破した。1600メートルでも2勝しており、距離短縮は問題なし。まだ底を見せていない魅力にあふれている。
ソウルラッシュ(栗東・池江泰寿厩舎、牡5歳)は京成杯オータムHで昨春のマイラーズCに次ぐ重賞2勝目をマーク。以前は直線勝負のイメージが強かったが、前走では早めに前を捕らえにいく競馬で機動力の高さを示した。新味を出した今なら、GⅠでも期待できそうだ。
3年前のホープフルS勝ち馬で昨年のマイルCS2着のダノンザキッド(栗東・安田隆行厩舎、牡5歳)、富士S2着のレッドモンレーヴ(美浦・蛯名正義厩舎、牡4歳)なども上位を狙える。
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