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たどってきた道程に、血の力が後押しする。Vで牝馬クラシック2冠目に臨むのは◎レッドルレーヴだ。
デビューは昨秋の東京芝2000メートル。2着に敗れたとはいえ3着には6馬身差をつけ、のちに共同通信杯で3着に好走するフィリオアレグロに半馬身差と素質の高さを見せた。
続く中山芝10Fで快勝すると、前走のフラワーCで2着。大外(14)番枠から中団につけ、4コーナーでまくってきた後続に動かされつつ外を回りながら0秒1差まで追い上げた。勝ち馬が内めをロスなく立ち回ったのに対し、内容は濃い。0秒3差3着のシーズンズギフトが続くニュージーランドTで0秒1差2着と好走したことからも、地力上位は間違いない。過去10年で【1・3・3・17】と最も好走馬を出しているフラワーC組にあって、2戦続けて3着以内に好走した馬は【1・2・1・1】馬券圏内率80%とデータ的にも絶好だ。
「桜花賞向きではないから、ここを目標にしてきた」と藤沢和調教師が言うように、中距離に専念したのもオークスを見据えてのもの。中間の調整にも狂いはなく、坂路での最終追い切りでは折り合い十分に僚馬を追走し、楽々と併入に持ち込んだ。
「素直で気がいい馬だから調整が楽。動きは良かったし、順調だね」。好仕上がりに笑顔を見せたトレーナーは「真面目でガッツがある。東京替わりも歓迎。いい競馬をしてオークスに向かいたい」と意欲を見せる。
全兄ランフォザローゼスが昨年、青葉賞2着から日本ダービー(7着)へ駒を進めたように、東京の長い直線での持続力比べは持ってこい。3代母ダイナカール、祖母エアグルーヴとオークス馬が連なる牝系。母ラストグルーヴは体質面から1戦1勝で引退となったが、その系譜が娘を樫の舞台へ導くに違いない。
“究極の3連単”はレッドルレーヴを1着に固定。同じ牝系で京成杯2着のスカイグルーヴを2、3着に据えた12点で勝負する。(夕刊フジ)
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