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【ジャパンC】レース展望

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【ジャパンC】レース展望

 今週の東京日曜メーンは第34回ジャパンカップ(GI、芝2400メートル)。1着賞金が2億5000万円と日本最高額で、世界でも7位。来年は3億円に増額されることも決まった。賞金のすごさだけではなく、今年は25日現在、外国招待馬3頭を含め、出走を予定している18頭のうち12頭がGIウイナーという豪華メンバーだ。

 JRA史上初の同一GI3連覇に挑むジェンティルドンナ(栗東・石坂正厩舎、牝5歳)は秋初戦の天皇賞で昨年に続いての2着。宝塚記念9着以来の4カ月ぶりでも、地力の高さを改めて証明した。もともと叩き良化型で、気配は確実に上昇。「いい状態で使えるのが何より」と石坂正調教師はV3に意欲を見せている。鞍上のライアン・ムーア騎手は昨年のJC、今年3月のドバイシーマクラシックに騎乗して2戦2勝と相性もバッチリ。現役最強馬がみたび、頂点を極める可能性は大いにある。

 スピルバーグ(美浦・藤沢和雄厩舎、牡5歳)は、重賞初勝利を前走の天皇賞・秋で飾った。1年前の今の時期は1600万下(ノベンバーS)を勝ってオープン入りしたばかりだったが、この1年で体に芯が入り、体質面の弱さが解消したことで本格化。今回はさらに相手が強くなって距離も延びるが、勢いがあるうえ、折り合いに苦労するタイプでもない。厩舎の先輩にあたるゼンノロブロイのように、天皇賞に続く連勝も十分考えられる。

 レーティング世界一の130ポンドを獲得しているジャスタウェイ(栗東・須貝尚介厩舎、牡5歳)は、凱旋門賞で8着に敗れた。帰国後も状態は良さそうだが、1週前の動きはまだ完調時に比べると物足りない印象。今週の動きを見きわめたいところだ。また、2000メートルを超える距離では3戦して昨年の京都記念5着が最高。距離克服が最大の鍵になる。

 ハープスター(栗東・松田博資厩舎、牝3歳)は、凱旋門賞で大外から脚を伸ばして6着。日本馬3頭のなかでは最先着を果たした。19日の1週前追い切りは栗東CWコースでタガノグランパ(牡3歳、オープン)と併せ、しまい重点の内容で6ハロン85秒1-39秒7-12秒0をマークして、クビ差先着。遠征の疲れは感じられず、シャープな動きを見せている。今回はさらに相手も強くなるが、53キロの斤量は魅力だ。

 イスラボニータ(美浦・栗田博憲厩舎、牡3歳)は早めに抜け出した天皇賞・秋で3着と敗退。1頭になると遊んでしまう癖が出てしまった。今回は主戦の蛯名正義騎手とのコンビに戻るのは心強い。ダービー2着で距離のめどは立っており、久々に人気の重圧からも解放されるここは、巻き返しの期待がふくらむ。

 ダービー馬ワンアンドオンリー(栗東・橋口弘次郎厩舎、牡3歳)は菊花賞で9着に終わったが、東京の2400メートルなら違うパフォーマンスを見せられるはず9年前に父ハーツクライアルカセットのハナ差2着に敗れているだけに、父のリベンジも果たしたいところだ。

 フェノーメノ(美浦・戸田博文厩舎、牡5歳)は前走の天皇賞・秋で14着と惨敗。それでも半年ぶりの休み明けだったことに加え、2000メートルは本質的には短かっただけに、仕方がない面はある。騎乗予定だったクリストフ・ルメール騎手が24日の京都競馬で落馬負傷(右脛骨高原骨折など)したため、急きょ岩田康誠騎手に乗り替わるが、デビューから4戦続けて騎乗しているだけに問題はない。叩き2戦目、2ハロンの距離延長で変わり身が期待される。

 このほかの日本馬では、久々の天皇賞で折り合いを欠いたエピファネイア(栗東・角居勝彦厩舎、牡4歳)が叩き2戦目でどこまでガス抜きできているか。その僚馬デニムアンドルビー(牝4歳)は昨年2着の舞台で、こちらも前進が期待できる。また、大崩れがなくなってきたヒットザターゲット(栗東・加藤敬二厩舎、牡6歳)も、昨年は見せ場をつくって0秒5差と大きく負けていないだけに、侮れない一頭だ。

 やや劣勢と思われる外国馬だが、今年ドイツでGIを2勝しているアイヴァンホウ(ドイツ=ジャンピエール・カルヴァロ厩舎、牡4歳)は、2戦2勝と手の合う主戦フィリップ・ミナリク騎手とのコンビが魅力。昨年のアイルランドダービーを制したトレーディングレザー(アイルランド=ジム・ボルジャー厩舎、牡4歳)は、年内の勝ち星こそないが、GI戦線で上位争いを続けてきた。陣営が早くからジャパンCを目標に掲げてきた経緯があり、名伯楽ボルジャー調教師が初めて管理馬を日本に送り込んできた点からも注目される。昨年のカナダ年度代表馬であるアップウィズザバーズ(カナダ=マルコーム・ピアース厩舎、牡4歳)も、やはり陣営が早くからジャパンC挑戦を明言していた一頭。実績では見劣るが、速い時計の決着には実績があり、日本の馬場には向きそうなタイプだ。

ジャパンCの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら

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