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着 順 |
枠 番 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 馬体重 | B | タイム | 着差 | オッズ | 人気 | 上がり 3F |
通過順 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 6 | 12 | 牝3 | 54.0 | 福永祐一 | 栗 池添学 | 436(+2) | 2.00.0 | 5.8 | 4 | 33.8 | ⑥⑥⑥⑥ | |||
2 | 5 | 10 | 牝3 | 54.0 | 松若風馬 | 栗 渡辺薫彦 | 452(+2) | 2.00.2 | 1 1/4 | 49.2 | 12 | 34.8 | ①①①① | ||
3 | 7 | 14 | 牝3 | 54.0 | 松山弘平 | 栗 今野貞一 | 430(+8) | 2.00.3 | 1/2 | 3.6 | 1 | 33.9 | ⑧⑨⑨⑨ | ||
4 | 4 | 7 | 牝3 | 54.0 | 吉田隼人 | 栗 奥村豊 | 422(-6) | 2.00.5 | 1 1/2 | 20.5 | 7 | 34.4 | ③③③⑤ | ||
5 | 8 | 16 | 牝3 | 54.0 | 和田竜二 | 栗 長谷川浩 | 436(0) | 2.00.5 | ハナ | 17.0 | 6 | 34.0 | ⑭⑭⑮⑨ | ||
6 | 8 | 17 | 牝3 | 54.0 | 川田将雅 | 栗 友道康夫 | 414(+10) | 2.00.5 | クビ | 8.5 | 5 | 33.9 | ⑫⑫⑪⑫ | ||
7 | 1 | 2 | 牝3 | 54.0 | 岩田望来 | 栗 安田翔伍 | 424(+4) | 初B | 2.00.7 | 3/4 | 60.1 | 13 | 34.0 | ⑫⑫⑬⑭ | |
8 | 2 | 3 | 牝3 | 54.0 | 亀田温心 | 栗 河内洋 | 458(0) | 2.00.7 | アタマ | 126.1 | 17 | 34.7 | ④④③③ | ||
9 | 6 | 11 | 牝3 | 54.0 | 武豊 | 栗 奥村豊 | 460(+2) | 2.00.7 | ハナ | 33.2 | 10 | 34.2 | ⑩⑩⑨⑨ | ||
10 | 2 | 4 | 牝3 | 54.0 | 藤岡佑介 | 栗 中内田充 | 478(+2) | 2.00.9 | 1 1/4 | 39.7 | 11 | 34.9 | ④⑤③③ | ||
11 | 3 | 5 | 牝3 | 54.0 | C.ルメー | 美 奥村武 | 524(+14) | 2.00.9 | クビ | 5.5 | 3 | 34.1 | ⑯⑭⑬⑮ | ||
12 | 5 | 9 | 牝3 | 54.0 | 岩田康誠 | 栗 鮫島一歩 | 470(+14) | 2.00.9 | クビ | 5.3 | 2 | 34.3 | ⑩⑪⑪⑫ | ||
13 | 7 | 13 | 牝3 | 54.0 | 鮫島克駿 | 栗 高野友和 | 494(+4) | 2.01.0 | 1/2 | 24.8 | 8 | 34.1 | ⑱⑰⑮⑰ | ||
14 | 7 | 15 | 牝3 | 54.0 | 横山典弘 | 栗 昆貢 | 436(0) | 2.01.0 | クビ | 84.8 | 15 | 35.1 | ②②②② | ||
15 | 3 | 6 | 牝3 | 54.0 | 池添謙一 | 栗 池添兼雄 | 428(-6) | 2.01.1 | 1/2 | 117.4 | 16 | 34.9 | ⑧⑧⑥⑥ | ||
16 | 8 | 18 | 牝3 | 54.0 | 浜中俊 | 栗 音無秀孝 | 462(+4) | 2.01.2 | 1/2 | 78.2 | 14 | 34.4 | ⑯⑰⑰⑮ | ||
17 | 1 | 1 | 牝3 | 54.0 | 幸英明 | 栗 高橋亮 | 456(+10) | 2.01.3 | クビ | 27.8 | 9 | 35.0 | ⑦⑥⑥⑧ | ||
18 | 4 | 8 | 牝3 | 54.0 | 古川吉洋 | 栗 鮫島一歩 | 460(-6) | 2.01.4 | 3/4 | 214.2 | 18 | 34.4 | ⑭⑭⑱⑰ |
ラップタイム | 13.1 - 10.9 - 12.3 - 12.7 - 12.2 - 12.0 - 12.2 - 11.6 - 11.3 - 11.7 |
---|---|
前半 | 13.1 - 24.0 - 36.3 - 49.0 - 61.2 |
後半 | 58.8 - 46.8 - 34.6 - 23.0 - 11.7 |
■払戻金
単勝 | 12 | 580円 | 4番人気 |
---|---|---|---|
複勝 | 12 | 190円 | 2番人気 |
10 | 830円 | 12番人気 | |
14 | 160円 | 1番人気 | |
枠連 | 5-6 | 1,470円 | 7番人気 |
馬連 | 10-12 | 15,130円 | 44番人気 |
ワイド | 10-12 | 3,770円 | 43番人気 |
---|---|---|---|
12-14 | 430円 | 2番人気 | |
10-14 | 2,860円 | 33番人気 | |
馬単 | 12-10 | 23,180円 | 73番人気 |
3連複 | 10-12-14 | 16,010円 | 49番人気 |
3連単 | 12-10-14 | 117,100円 | 364番人気 |
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土曜日の中京芝のレース結果、近年のローズSの結果をもとに、馬場や血統のバイアスを考察していきます。予想の際にお役立てください。
土曜日は台風の影響を受け、時折強い雨が降る中での開催。7R終了後に雨は止んだものの、芝コースは終日含水多めの状態でレースが行われた(不良スタート→9R発走前から重/JRA発表)。ちなみに、JRAが土曜朝に記録したクッション値は7.1。前週日曜日の朝が9.7なので、かなり軟らかい方向に転換している。
土曜日に施行された芝平地競走は4鞍。勝ち馬の4角通過順位は5、4、11、4番手となっている。前週は中団より前めに位置した馬が優勢だったが、雨と風(スタンド前の直線が追い風気味)の影響もあって、待機勢の台頭余地が大きくなっていたようだ。
枠順については中~外が優勢。中~外枠の馬が馬場の良いところをスムーズに進出すると、内枠の馬は傷み始めた馬場の悪いところを通らされてしまう。ゆえに、芝平地競走4鞍の勝ち馬はすべて5枠より外という、いささか偏った傾向が出ている。
日曜日開催中の降水確率は20%前後。雨が降らず馬場の含水率低下が進み、時計が速くなれば内・先行の優位性が増す可能性はある。とはいえ、コースの中~外側よりも内側の状態が良くないのは同じ。脚質面は見直す手もありそうだが、枠順に関しては話が別。内枠完全優位の状況にまで転じるとは思えない。
ただでさえ、繊細な馬が集う3歳牝馬限定重賞のローズS。ストレスの少ない位置からスムーズに進出する馬が有利という捉え方がベター。それゆえ前日に引き続き、真ん中より外めの枠が優位に働くことも考えられる。従って、5~8枠に軸足を寄せたほうが、好結果につながりやすいのではないか。
血統的には、過去5年のローズS(2016~2019年は阪神芝1800mで施行)を振り返ると、開催場に関係なくディープインパクトの血を引く馬が堅調。3着以内15頭中9頭を占めている。とりわけ前走2着以内、あるいは重賞で3着以内の経験を持つ馬の好走頻度が高い。今年も該当する馬は相応の評価をすべきだろう。
出走メンバーで、血統面と先述した馬場傾向(5~8枠)の要点をともに満たしているのは、⑫アンドヴァラナウト、⑭アールドヴィーヴル、⑯タガノディアーナ。よって当欄では、この3頭を軸馬候補として推奨する。
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日曜日に行われるローズSの出走馬の追い切りについて、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
※評価は上からA~D、F(判定不能)の5段階
①イリマ【C】
栗東B単走。メンバー唯一の木曜追い。1週前に負荷をかけて、当該週が軽めという調整過程は前回と同様。ただ、流す程度の内容とはいえ、全体的にこぢんまりとした走りで、動きも硬く映る。それなりに順調なのかもしれないが、調教観点的に強調はしづらい。
②エンスージアズム【C】
栗東CW単走。前肢の動きが硬く、そのせいもあってか加速するまでに時間を要している印象。鞍上の仕掛けに対する反応も薄く、モチベーションが不足しているように映る。もう少し良い意味での前向きさが欲しい。
③アイコンテーラー【C】
栗東CW併走。闘争心が強すぎるせいか、どうしても行きたがるし、追われてからの手ごたえも良くない。動きについても首の振りが浅く、四肢との連動性を欠いているように映る。好調時の状態には及ばないかもしれない。
④スパークル【B】
栗東CW併走。頭が高く推進力を上に逃す完歩も見られるが、それはいつものこと。全体的に見ればキビキビと動けているほうだし、上がりのラップも合格点の水準。この馬なりに良い気配を保っている。
⑤クールキャット【B】
美浦南W併走。折り合いに徹する内容もあってか、四肢の運びに軽さはない。だが、踏み込みは力強く、手前の切り替えもスムーズ。それなりに抑えも利いている。仕上がり自体は悪くないので、あとは実戦で落ち着いて走れるか否か。その1点に尽きよう。
⑥メイショウオニユリ【B】
栗東CW単走。6ハロン79秒台を計時し、ラスト1ハロンも11秒台でまとめてきた。攻め巧者なので過度の評価はしづらいが、札幌→栗東の輸送を挟みながらも、しっかり負荷をかけた攻めを消化できたことは好感が持てる。現状の力を出せる状態とみたい。
⑦ストゥーティ【B】
栗東坂路併走。前進気勢が強いあたりは相変わらずも、抑えは利いているし、鞍上の合図に対する反応も悪くない。仕上がりは良さそうなので、あとはレースで他馬が寄ってきた際に、テンションを維持できるかどうか。それが焦点となる。
⑧オータムヒロイン【C】
栗東坂路単走。15-14-12.5-12.5の整ったラップを計時。とはいえ、最後は仕掛けて何とか維持した時計。お釣りが残っているような感じは受けなかった。道中で何かに気を取られる素振りを見せるなど、集中力を欠いていた点もどうか。評価は上げづらい。
⑨タガノパッション【B】
栗東CW単走。ゆったりしたペースもあってか、コーナーを出るまでは制御にひと苦労。ただ、直線で手前を替えたあとはスムーズに走れていたし、追われてからもシャープな伸び脚を見せていた。一応の態勢は整ったと判断したい。
⑩エイシンヒテン【C】
栗東CW単走。テンションを上げたくないのか、他馬の少ない時間帯に時計を抑えた内容。それはいいとしても、前肢の出が窮屈に映るのは気になるところ。本来はもう少し柔らかく四肢を使える馬。本調子には足りないように思える。
⑪プリュムドール【C】
栗東CW併走。先着したものの、ハミ受けが浅く、重心も高め。そのぶんスピードに乗るまでに時間を要している印象。馬自身から走りを止めない真面目さは評価できるが、上位進出には馬場や展開など何らかの恩恵が欲しい。
⑫アンドヴァラナウト【A】
栗東坂路単走。頭の位置が高く映るが、それはいつものこと。前後左右のバランスはとれており、四肢の運びも滑らか。柔らかい身のこなしも目を引く。以前見られた、口向きの悪さが解消されつつあることも好感が持てる。いい雰囲気で臨めるのではないか。
⑬コーディアル【B】
栗東坂路単走。ほぼしまい重点に近い内容。それもあってか、後肢が少し遅れ気味のように見えるが、そもそも稽古映えしないタイプ。気合乗りは悪くなく、制御もしっかり利いている。大きな上積みまではどうかも、及第点の仕上がりにはありそうだ。
⑭アールドヴィーヴル【B】
栗東坂路単走。右手前でかなり長く引っ張るも、馬自身が手前を左に替えた際に、さほどの減速はなく脚勢を維持していた。ただ、手前の変換に融通が利かなかった春先を思うと、適度なところできっちり決めて欲しかったような気も。今回は加速ラップを評価してのB判定にとどめておきたい。
⑮オパールムーン【C】
栗東坂路単走。道中は掛かり気味。追われてからの反応も薄く、動きに鋭さは感じられなかった。タメを利かせて末を伸ばす、という本馬の長所を出せておらず、消化不良の感を強く受けるのは確か。積極的には手が出ない。
⑯タガノディアーナ【A】
栗東坂路単走。11日(土)にしっかり時計を出しており、今週は整える程度の内容。とはいえ、俊敏な動きでハツラツと登坂する姿は見映えがいい。最後は流したため、ラップを少し落としたが、追えば伸びそうな余力を十分に残していたので心配はない。好気配。
⑰オヌール【B】
栗東CW単走。欲を言えば、ひと蹴りでもっと前に進んでほしいところ。一方で、春先の華奢な面が解消されつつあるのは好印象。身体を柔らかく使えているし、手前の切り替えも至ってスムーズ。少なくとも、フローラSの中間時より気配はいい。
⑱レアシャンパーニュ【B】
栗東坂路併走。行きっぷりが良い一方で、ラストは平凡。だが、ひと頃の止まり方と比べたら、これでも踏ん張りが利いている部類。裏を返せば実戦で使う末脚は、こうした攻め馬で身につけた体力があってこそ。この馬なりに動ける態勢とジャッジしたい。
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◆アンドヴァラナウト・池添学師「前走は思った以上の内容。スタートが上手なので自分で競馬を組み立てられる」
◆アールドヴィーヴル・今野師「左回りはいいし距離もちょうど。馬場が多少しぶってもいい」
◆オヌール・友道師「能力があると思うし、姉(デゼル)と比べても体に柔らかみがある」
◆オパールムーン・昆師「休み明けとすれば態勢は整っている。距離は何とも言えない」
◆クールキャット・奥村武師「前走は勝ちにいったぶんの負け。体は10キロくらい増えている。舞台としてはいい」
◆スパークル・片山助手「まだゲートが不安定なところはありますが、距離に対応できれば」
◆タガノディアーナ・長谷川師「体の張り、ツヤがいい。忘れな草賞で凡走しているので、1ハロン延長が鍵」
◆タガノパッション・鮫島師「左回り、右回りは関係ない。直線の長いコースはいい」
◆プリュムドール・武豊騎手「集中していない感じの走り。そのぶん、距離がもつのかな」
★ローズSの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
2011年以降(2011~2019年は阪神芝1800mで施行)の3着以内30頭のキャリアをみると、3戦から10戦の間となっている。ただし、キャリア7戦以上かつ中2週以内の間隔で臨んだ馬が、2着連対圏入りを果たしたケースは皆無。該当馬が首位争いに加わるのはかなり難しい。
(減点対象馬)
⑱レアシャンパーニュ
2011年以降の1~2着馬の前走使用距離をみると、1600~2400mの範囲。2400m超だった馬の好走はなく、1600m未満だった馬の最高着順は3着にとどまっている。
(減点対象馬)
⑧オータムヒロイン ⑮オパールムーン
2011年以降、重賞(JRA戦に限る)からの臨戦馬は【8.5.2.49】と非重賞組を圧倒。その一方、前走4着以下敗退からの巻き返しは、JRAの重賞で3着以内の好走歴を持つ馬に限られる。その点には注意したい。
(減点対象馬)
③アイコンテーラー ⑨タガノパッション ⑰オヌール
2011年以降、条件クラス以下のレース経由で2着連対圏入りを果たした馬は7頭。いずれも2着以内(未勝利は1着)からの臨戦馬だった。前走で条件クラスを使用し、3着以下に敗れていた馬は、評価を控えめにしたほうがよさそうだ。
(減点対象馬)
⑧オータムヒロイン ⑩エイシンヒテン
2011年以降、前走の単勝人気順が10番手以降だった馬の複勝圏入りはゼロ。直近のレース内容を検証する際は、当時の単勝人気もチェックしておくべきだろう。
(減点対象馬)
②エンスージアズム ③アイコンテーラー ⑨タガノパッション
2011年以降の3着以内30頭中29頭は、前走の馬体重が480キロ未満だった。一方、480キロ以上だった馬は3着1回のみと苦戦している。これに該当する馬は過信禁物とみておきたい。
(減点対象馬)
⑤クールキャット ⑬コーディアル
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昨年に続き、中京2000mを舞台に行われるローズS。近5年結果を紐解いていくと、それまで4年連続で「3位以内かつ3番人気以内の馬」が必ず馬券に絡む傾向が続いており、ここを1つの切り口に攻略できそうだったのだが、中京替わり初年度の結果はご存知の通り大波乱。まさにお手上げ状態となった。ただ、その理由の1つとして、昨年の出走馬平均U指数水準が挙げられる。20年から順に、出走馬平均U指数を並べていくと、88.2→89.7→89.7→89.6となっていて、僅かだが近年では全馬平均値として低く出ていた年だったのである。このあたりが下位の逆転を許した背景だったと考えられる。ちなみに、5年前(16年)は平均U指数88.4と低く、この年もやはりU指数11位で13番人気のクロコスミアによる連穴があいていた。今年は、その出走馬平均が89.4(特別登録段階)と高い部類の年。これであれば、中心は「3位以内かつ3番人気以内の馬」に託しておくべきだろう。
U指数1位の⑫アンドヴァラナウトが中心。指数トップに位置付けられている通り、前2走はいずれも指数的にみて、ここに入っても最上位のもの。台風に伴う雨の影響が見込まれるもののまだまだ開幕2週目の中京コースという点を考えても、好位から進められる強みは大きな武器になるだろう。母父ディープインパクトという部分も強調材料だ。
次点にはU指数3位⑭アールドヴィーヴルを。G1連続掲示板というように実力上位は疑いようのないところ。その一方で、終い甘くなって敗れているレースぶりは気になる部分だが、雨上がりの馬場で他馬の切れ味が削がれるのはプラスになりそうだ。
あとは、昨年場替わりしても「ディープ産駒のレース」を強く印象付けた結果を踏まえてU指数10位の⑰オヌール、そして浅キャリアでU指数4位の評価に好感の⑬コーディアルまでを押さえておく。
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今年は京都競馬場整備工事に伴う開催日割の変更があり、昨年に引き続きローズSは中京芝2000mにて行われる。直近3年以内の同コースにおける種牡馬成績(牝駒限定)は12勝を挙げるディープインパクトがトップとなり、次点で10勝のハーツクライが続き、この2頭の種牡馬が一線を画した成績を残している。
代替開催された昨年はディープインパクト産駒の3番人気リアアメリアが勝ち、3着にも同産駒の11番人気オーマイダーリンが入線。なお、14番人気、単勝103.9倍の人気薄ながら2着に好走したムジカ(父エピファネイア)においても母の父にディープインパクトの血を引いていたことは気に留めておきたい。
オヌールは、父ディープインパクト×母アヴニールセルタン(母の父Le Havre)。21年阪神牝馬Sを勝ったデゼルの全妹で、母アヴニールセルタンは14年のフランスの牝馬クラシック二冠馬。本馬の全姉デゼルは昨年のローズSで上がり3F最速となる末脚を駆使しており、3着馬とはタイム差のない4着で入線していた。その全姉も夏を越えて馬体の幼さが抜けていたので、本馬も同様に成長した姿を見せられれば重賞でも勝ち負けとなっていいだけの下地は整っている。
アールドヴィーヴルは、父キングカメハメハ×母イサベル(母の父ディープインパクト)。父キングカメハメハ、母の父ディープインパクトと日本競馬を牽引してきた二大種牡馬の掛け合わせとなるが、この父と母の父を入れ替えた配合から13年の勝ち馬デニムアンドルビーが出ている。本馬は内前有利かつ後傾ラップを差し切った新馬の内容が秀逸で、桜花賞5着、オークス5着と牝馬クラシック戦線でも素質の片鱗を示してきた。一方、春先は使われるごとに馬体重が減っていたので、そのあたりのチェックは怠らないようにしたい。
アンドヴァラナウトは、父キングカメハメハ×母グルヴェイグ(母の父ディープインパクト)。こちらも父キングカメハメハ、母の父ディープインパクトとなる配合馬で、エアグルーヴ、ダイナカールへと遡る名牝系の出身。母グルヴェイグも重賞初制覇は4歳のマーメイドSと遅かったように、どちらかと言えば晩成傾向にある血統とも言えるだろう。近年のローズSは夏に成長してきた馬が台頭しやすく、昨年も1勝クラスからの上がり馬が波乱の立役者となっていた。そういった側面にも本馬の血統背景は当てはまっている。
編集部(以下、編) 今週は3日間開催です。折り返しとなる日曜日は、どのレースに注目でしょうか?
新良(以下、新) 日曜日は重賞が組まれていますので、ローズSを取り上げたいと思います。
編 わかりました。早速ですが、注目馬を教えてください。
新 はい。注目しているのは、武豊騎手からルメール騎手に乗り替わる、⑤クールキャットです。
編 今年のフローラSを勝った馬ですね。
新 そうですね。ローズSも、先週の紫苑Sと同様に考えていいと思っています。終わってみれば夏の上がり馬より、春の段階で実績を残していた馬のほうが強いんですよ。
編 そうでした!新良さんのおっしゃっていたとおり、先週の紫苑Sはオークス出走馬のワンツーでしたね。
新 昨年のローズSはリアアメリア、一昨年はダノンファンタジー、3年前はカンタービレが勝利していますが、いずれも前走はオークスでした。最低限、これを意識したうえで、狙いを定めないといけないレースなんですよ。
編 確かに、これは重要なポイントになりますね。
新 前走がオークスだったクールキャットは、2走前のフローラSでルメール騎手が手綱を取っていました。前走で武豊騎手へ乗り替わり、今回再びルメール騎手の手に戻ってきています。ルメール騎手と武豊騎手は同じエージェントですから、ルメール騎手としては手放したくない馬だった、ということでしょう。
編 前走はルメール騎手の代打を、武豊騎手が務めた形なんですね。
新 そういうことになります。今回は人気の一角になりますよね。トライアルであれば勝負になる。そういった馬は手放さない。こういった立ち回りも、ルメール騎手の強さです。
編 確かに。クールキャットは、ルメール騎手が騎乗すると2戦2勝となっています。
新 今回も陣営は、勝ち負けになると見込んでいるのでしょう。クールキャットの奥村武厩舎は、そういったタイミングでルメール騎手に依頼することが多いんです。
編 ルメール騎手といえば国枝厩舎とのコンビのイメージが強いですが……。
新 わかります。ただ、ルメール騎手とのコンビ成績は、奥村武厩舎が国枝厩舎を上回っているんです。国枝厩舎の馬では勝率34.6%に対し、奥村武厩舎の馬だと勝率は35.3%になります。
編 あまり印象になかったのですが、凄い成績ですね!
新 国枝厩舎に比べると知名度は少し下がりますからね。そこに妙味も生まれるんです。ルメール騎手とのコンビなのに、奥村武厩舎の馬は単回率が136%もあります。これを芝に限定すると、勝率は39.1%、単回率は153%までアップし、複勝率では7割に迫る成績を残しているんです。
編 これは今回のローズS以外でも活用したいデータですね!
新 そうですよね。毎週チェックするくらいの気持ちでいいと思います。あとは、いつも通りのデータも見ておきましょう。中京芝2000mにおけるルメール騎手は勝率が26.1%で、複勝率は60.9%とハイアベレージをマークしています。
編 この成績だと、大崩れは考えにくいですね。
新 そう思っていただいて問題ないでしょう。クールキャットはフローラSで2000mの実績もありますし、左回りで結果も出ている。秋華賞への出走は確実な状況ではありますが、本番での相手関係を考えると、ここを勝ちに来てもおかしくないと思っています。
編 フローラSの再現がありそうですね。
新 はい。ルメール騎手と奥村武厩舎の馬は、しっかりと勝ち切るのがポイントです。連軸としても優秀ですが、アタマを意識した馬券も有効になってくると思いますよ。
編 1着固定で好配当も狙ってみたいですね。期待しています!
かつてのエリザベス女王杯トライアルで、現在の秋華賞トライアル。第4回(1986年)のメジロラモーヌ、第5回(1987年)のマックスビューティら、昭和の時代から世代トップクラスの馬による勝利が多く、平成に入ってからも、第12回(1994年)のヒシアマゾン、第21回(2003年)アドマイヤグルーヴ、第25回(2007年)のダイワスカーレット、第30回(2012年)のジェンティルドンナなど、のちに“名牝”と呼ばれる一流馬が優勝馬欄にその名を刻んでいる。平穏決着の多いレースだが、第35回(2017年)は8番人気のラビットラン、6番人気のカワキタエンカという伏兵2頭がワンツーを決め、馬連2万馬券の波乱の結末となった。
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