競馬ニュース > 記事
サンケイスポーツ恒例の『データ大作戦』がスタートする。23日から6日間にわたって、あらゆる角度から今年の日本ダービーを検証。過去10年の傾向を分析し、競馬の祭典の答えを探し出す。初日は最大30点の持ち点がある「戦績&ステップ」。結論やいかに!?
〔1〕重賞実績(芝重賞勝ちが1600メートル未満=3点減、芝重賞2着はあるが、Vはなし=5点減、芝重賞連対なし=8点減)
連対全20頭が芝マイル以上の重賞ウイナー。優勝を争うためには重賞V実績は不可欠だ。3着馬も10頭中7頭が芝マイル以上で重賞を勝っており、残る3頭にも同2着の実績があった。
芝重賞2着はあるが、Vはないサトノアーサー、ダンビュライト、ベストアプローチ、マイスタイル、マイネルスフェーンは5点減。芝重賞で連対がないクリンチャー、ダイワキャグニーは大きく8点減とする。
〔2〕JRAで3勝以上(重賞勝ちがある2勝馬=1点減、重賞2着がある2勝馬=2点減、重賞連対がない2勝馬=3点減、1勝馬=4点減)
優勝馬8頭を含む、連対馬17頭がJRAで3勝以上。残る3頭、2008年2着スマイルジャック、12年1着ディープブリランテ、14年1着ワンアンドオンリーは重賞Vを含む2勝に加え、他に重賞2着と高い実績があった。
重賞勝ちがある2勝馬のキョウヘイ、スワーヴリチャードは1点減。重賞2着がある2勝馬サトノアーサー、マイスタイルは2点減。JRAでは1勝しかしていないが、札幌2歳S勝ちのトラストは例外で2点減にとどめる。重賞連対がない2勝馬クリンチャーは3点減。1勝馬のダンビュライト、ベストアプローチ、マイネルスフェーンは4点減。
〔3〕芝千八以上でV(芝1800メートル以上で未勝利=4点減)
3着以内に入った30頭中28頭に芝1800メートル以上で勝利実績があった。残る2頭のうち、09年3着アントニオバローズは芝2000メートルのオープン特別で2着があった。もう1頭の07年1着ウオッカは、中距離以上に出走する機会が少ない牝馬として例外視すれば、中距離実績は必須といえる。
芝1800メートル以上で勝利のないキョウヘイ、ジョーストリクトリ、ダンビュライトは4点減とする。
〔4〕連対率50%以上(連対率50%未満=4点減、それ以外に複勝率80%未満=2点減)
3着以内の30頭中29頭は連対率50%以上。例外の14年マイネルフロスト(42・9%)は3着が精いっぱいだった。
連対率が50%に満たないキョウヘイ、ジョーストリクトリ、ダンビュライト、トラスト、マイネルスフェーンは4点減とする。
また、優勝馬9頭は複勝率80%以上で、例外は14年ワンアンドオンリーの62・5%。勝ち切るには、さらに高いレベルの安定感も必要となる。
すでに減点した馬以外に、複勝率80%未満のアドミラブル、アメリカズカップ、ウインブライト、クリンチャー、ダイワキャグニー、ベストアプローチ、マイスタイル、レイデオロは2点減だ。