競馬ニュース > 記事
ディープインパクト産駒が4連勝中で、過去10年の連対馬20頭のうち、17頭が父か母の父がサンデーサイレンス系。今年もSS系が主力を形成している。
ディープ産駒の筆頭格はコンテッサトゥーレ。母エアトゥーレはサンスポ杯阪神牝馬S、祖母スキーパラダイスは仏GIムーランドロンシャン賞を制している。名牝系の出身で底力は十分。半兄キャプテントゥーレ(父アグネスタキオン)は皐月賞に勝っており、完成度の高さも魅力だ。
テンダリーヴォイスは祖母が芝・ダートの短距離で重賞6勝を挙げたブロードアピールで母系は優秀。母の父は3冠牝馬アパパネを出したキングカメハメハでパワーを補強している。
アンドリエッテは近親に米GIソードダンサー招待S2着のベアーパスがいるなど、母系の質は悪くない。母の父がSS系と相性のいいノーザンダンサー系という点も評価できる。
SS系マンハッタンカフェ産駒は2009年にレッドディザイアが2着。ルージュバックの母ジンジャーパンチはBCディスタフなど米GI6勝を挙げた名牝。スピード、持久力、勝負根性とすべての面で優れており、マイルでも能力を発揮できる。
クイーンズリングは母の父がノーザンダンサー系でもスピード色の濃いダンジグ系。伯母に仏1000ギニー(仏版桜花賞)を勝った馬トレストレラがおり、近親に重賞勝ち馬が多数出ている。マイルへの距離延長はプラスだろう。
SS系ステイゴールド産駒は昨年にレッドリヴェールが2着となった。ココロノアイは3代母マックスビューティが桜花賞&オークスを制覇。祖母マックスジョリーは桜花賞、オークスともに3着と牝馬クラシックで好成績を残している一族で、戴冠できる背景は整っている。
キャットコインは母の父がスピードに優れるストームキャット。叔父にジャパンCなどGI3勝のゼンノロブロイがおり、クラシックでも期待できる好配合だ。
キングカメハメハ産駒は10年にアパパネが優勝。レッツゴードンキは母の父がSS系のマーベラスサンデーで、エリザベス女王杯馬クィーンスプマンテも同じ牝系の出身。GI級の底力を秘めている。 (血統取材班)
★桜花賞の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら