今年もやります！「ウマ能力値」。出走予定各馬の能力を独自の視点で数値化し、それぞれの特殊スキルを「特徴・技能」として明示。１６頭でもっとも高評価の「Ｓ」に輝いたのはタイトルホルダーだ。「逃げ◎」の先行力を武器に、ＧⅠ４勝目につき進む。




ただ一頭、総合評価「Ｓ」に輝いたのはＧⅠ３勝馬タイトルホルダーだ。菊花賞、天皇賞・春、宝塚記念を制し、今や中長距離界では押しも押されもせぬ王者に君臨する４歳馬。能力を見ても改めて総合力の高さに驚かされる。宝塚記念でレコード勝ちを収めた「スピード」に加え、天皇賞・春での７馬身差逃げ切りで証明したずば抜けた「スタミナ」、２番手からでも競馬ができる抜群の「センス」。まさに付け入る隙がないとはこの馬のことである。昨年５着のリベンジを果たすときが来た。

Ａ評価は４頭いるが、総合評価２位はイクイノックスだ。天皇賞・秋で上がり３ハロン３２秒７をマークし、「スピード」は当然の満点。皐月賞＆日本ダービーを大外枠から２着に食い込んだように、逆境をはねのける「根性」も備えている。成長途上の３歳馬で、能力値を大きく超えるパフォーマンスを披露する場面も容易に想像できる。タイトルホルダーを負かす可能性が一番高いのはこの馬だろう。

イクイノックスを１ポイント差で追うのがヴェラアズール。芝に替わって６戦全てで上がり最速と驚異的な「スピード」を誇っている。さらに、今年１月まではダートを使われており、「パワー」面でも他馬よりアドバンテージがある。

さらに１ポイント差で続くのがジェラルディーナ。近６戦中５戦で上がり３ハロン最速の「スピード」もさることながら、前走のエリザベス女王杯で重馬場を全く苦にしなかった「パワー」も強力な武器だ。

昨年の２着馬ディープボンドは阪神大賞典を連覇しており、「スタミナ」は申し分なし。さらに、昨年の有馬記念で内枠からインをロスなく立ち回った「センス」の高さも特徴。内枠を引いて去年の再現、いや、リベンジといきたいところだ。

他では、惜しくもＡ評価には届かなかったが、先行力が高く「センス」のある菊花賞３着ジャスティンパレス。同２着で「スタミナ」が売りのボルドグフーシュ。昨年の覇者で復権を狙うエフフォーリア。昨年のエリザベス女王杯を制し、牝馬随一の「スタミナ」と「パワー」を誇るアカイイトにも注意が必要だ。

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