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昨年の有馬記念で大いに反省すべき点があった。◎を打ったゴールドシップは勝ったが、2着オーシャンブルーはノーマーク。GIでは騎手力(技術、判断力、勝負強さ、経験など)と厩舎力(管理馬のレベル、仕上げの確かさ、勝負強さ、経験、スタッフなど)を重視した予想をしていながら、池江厩舎&ルメール騎手のオーシャンを軽視してしまった。両者はSABCDの5段階で文句なしの『S』評価だ。
池江厩舎は今年のグランプリにレース史上最多となるオルフェーヴル、トゥザグローリー、トーセンジョーダン、ダノンバラード、ラブリーデイの大挙5頭出し。「光栄なことです。どの馬にもチャンスがありますし、どんな競馬をしてくれるか楽しみ」と兼武助手の口調には熱がこもる。
一昨年の秋の天皇賞馬トーセンはジャパンCで3着と復調し、3歳馬のラブリーデイもいるが、やっぱり有馬ではトゥザグローリーが気になる。
2010年に1着ヴィクトワールピサ、2着ブエナビスタとタイム差なしの3着。11年はオルフェーヴルとコンマ1秒差、2着エイシンフラッシュとタイム差なしの3着。寒くなると調子を上げる冬馬で、秋3戦を使われての良化が顕著だ。
「前走(金鯱賞4着)から毛ヅヤがよくなり、筋肉がガッチリ戻りました。レースの相性もいいし、アッと言わせたい」と兼武助手はニンマリ。
きょうの最終追い切りでは名手ルメールと初コンタクトを取る。05年有馬でハーツクライに騎乗し、ディープインパクトを破った優勝請負人は頼もしい。オルフェーヴルの最大のライバルは身内にいるのかもしれない。